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十勝自然保護協会 活動速報

2020年07月29日

一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線の新規開削中止を求める要望書に対する回答

 5月22日付で送付した「一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線の新規開削中止を求める要望書」に対し、北海道知事から以下の回答がありました。

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道 路 第 187 号
令和2年 (2020年 )7月 17日


十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史  様
     佐藤 与志松 様

北海道知事  鈴木 直道
(公印省略)


一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線の新規開削申止を求める要望書 (回答)
 平素より、北海道の建設行政について、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、2020年5月22日付けの貴協会からの要望に関し、当該道路整備の防災上の必要性等について、下記の通り回答いたします。



 一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線 は、有識者や行政機関などで構成する雌阿寒岳火山防災協議会が策定した「雌阿寒岳火山防災計画」において、避難道路として位置づけられており、火山噴火災害時のオンネトー周辺からの避難車両や避難誘導を行う警察、消 防などの車両の通行を確保する重要な役割が求められています。
 しかしながら、現道の未改良区間は、砂利道で幅員が狭く、急カーブ、急勾配の箇所が多 数存在するなどの課題を抱えており、雌阿寒岳の噴火に備えるためにも、早急な整備が必要 と考えています。
 また、当該計画区間の一部は、阿寒摩周国立公園内に位置し、優れた自然環境を有していることから、道路整備にあたっては環境への配慮が必要と考えております。このため、動植 物の専門家などで構成するワークショップを開催し、周辺自然環境への影響や必要となる保全措置などについてご意見を伺いながら、道路整備の検討を進めています。
 引き続き、こうした取組を行いながら、自然環境に配慮した適切な道路整備に努めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
 なお、貴協会からご提案のありました立ち入り禁止体制の強化や噴石シェルターの設置については、雌阿寒岳火山防災協議会の中で議論されるものと考えております。

連絡先:道路計画係     
TEL:011-231-4111(代表)
内線:29-218        
FAX:011-232-6329    

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 16:01Comments(0)道路問題

2020年05月26日

一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線の新規開削中止を求める要望書を送付

 当会は一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線についてこれまで帯広建設管理部に説明を求めてきましたが、そのやりとりを踏まえ北海道知事に対し新規開削の中止を求める要望書を送付しました。

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2020年5月22日

北海道知事 鈴木直道 様

十勝自然保護協会共同代表 安藤 御史
佐藤与志松


一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線の新規開削中止を求める要望書


 北海道は雌阿寒岳の噴火の際に迅速かつ安全に避難するために、一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線の未舗装区間(モアショロ原野地区の4.4キロ)で二車線の舗装道路を新規に開削する事業を進めています。
 当会は帯広建設管理部の主催するワークショップに参加するとともに、生態系・生物多様性の保全、景観の保全、必要性の観点から帯広建設管理部に質問書を送付して疑問点を指摘してきました。その結果、本整備計画が火山噴火のさまざまな状況を想定し必要性を検討した上で計画されたものではなかったことが明らかになりました。(添付資料参照)
 当会は以下の理由により本整備計画の中止を求めます。貴職の見解について6月25日までに回答いただきたく存じます。



1 避難の時間的余裕がない噴火現象
・山体崩壊、火砕流
 山体崩壊や火砕流は流下速度が極めて速いため発生してから避難しても間に合いません。
・融雪型火山泥流
 融雪型泥流が雌阿寒岳の西側で発生した場合には螺湾川沿いに流れ下るため、モアショロ方面に向かう本道路は避難道路としては使えません。

 これらの噴火現象が発生した場合は避難する時間的余裕がありませんので、迅速に避難できる道路を建設しても意味がありません。

2 現道で対応可能な噴火現象
・溶岩流
 マグマには粘性があり流下速度は歩く程度ですので、既存道路による避難で対応できます。
・大きな噴石
 大きな噴石は噴火して数分で落下すると考えられますが、オンネトー見学の観光客がその間にすべきは建物など噴石が直接当たらない場所に避難することです。大きな噴石は自動車のフロントガラスや鉄板も貫通しますので、自動車に留まるのは危険です。道路に大きな噴石が落ちたら自動車の走行もできません。この場合はシェルターが最も有効です。
・小さな噴石、火山灰
 小さな噴石や火山灰が降れば、視界が悪くなりますし、道路に火山灰や小さな噴石が堆積すれば高速での走行はできません。また火山灰の降下だけであれば、高速で避難する必要性はありません。したがって既存の道路で避難できます。

 これらの火山現象が発生した場合、現道を利用しての避難で十分対応できると考えます。なお、帯広建設管理部からは現道では現場に向かう緊急車両とのすれ違いが困難との回答がありましたが、噴石が落下しているような状況では緊急車両も現場に近づくことはできません。

3 立ち入り禁止体制を強化すべき
 雌阿寒岳は気象庁が常時観測をして噴火警戒レベルを公表している火山で、噴火警戒レベルに応じて登山や観光の自粛や中止、避難などが定められています。また、人が居住しているのは雌阿寒温泉だけであり、雌阿寒岳やオンネトー周辺への立ち入りを規制しても観光業者への影響は大きくありません。したがって道路開通期間中に火山活動が活発化した場合、火山噴火レベルの周知や速やかな立ち入り規制を実施することで、噴火による被害の軽減が可能です。

4 噴石には自動車の避難よりシェルターが有効
 気象庁が24時間監視している火山であっても、噴火警戒レベルを上げたり立ち入り規制を実施する前に突然噴火をする可能性はあります。突然噴火した場合、前述したように自動車による避難は危険であり、一刻も早く噴石から身を守る行動が求められます。観光要所に噴石シェルターを設置することで人的被害を減らすことができます。新たな道路開削より噴石シェルターの設置を検討すべきです。

5 新規開削は生態系および景観の破壊になる
 雌阿寒岳の山麓には自然度の高い森林が広がっており、希少な動植物の生息地になっています。ここを開削して幅員5.5メートルの道路を建設した場合、のり面も含めると広大な面積の森林が破壊され森林が分断されるとともに景観が大きく破壊されます。生物多様性や自然環境の保全、景観保全の観点からも、新規開削は中止すべきです。

以上

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:40Comments(0)道路問題

2020年05月26日

大樹町海岸の自然環境の保全に関する要望書への回答

 4月22日付の「大樹町海岸の自然環境の保全に関わる要望」に対し、大樹町長より以下の回答がありました。

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樹企商第127号
令和2年4月24日


十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史 様
              佐藤 与志松 様

大樹町長 酒森 正人


大樹町海岸の自然環境の保全にかかわる要望について(回答)

 2020年4月22日付けで送付のありました標記の件のうち、要望番号1について、次のとおり回答いたします。

 インターステラテクノロジズ社によるロケット打ち上げに関して、射場周辺においてタンチョウが営巣している状況について、昨年もご報告いただいており、状況は把握しております。ロケット打ち上げに際しては、射場から営巣地に人が接近しないように配慮するよう対応いたします。ロケットの発射音については、対応が難しいところですが、今後どのような対応が可能であるか、これからの射場の整備に向けても検討してまいります。

(企画商工課航空宇宙推進室)


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樹企商第147号
令和2年5月11日


十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史 様
              佐藤 与志松 様

大樹町長 酒森 正人


大樹町海岸の自然環境の保全にかかわる要望について(回答)

 2020年4月22日付けで送付のありました標記の件のうち、要望番号2(1)から(3)について、次のとおり回答いたします。

1 回答内容
(1)L1射場について
 L1射場の整備につきましては、現在、IST社等と施設設備の配置等を検討するとともに、内閣府と宇宙活動法に基づく射場の適合認定に向けた事前相談を開始したところです。
 射場は、ロケットの飛行安全や地上安全の確保が必要であることから、既存法令に基づく保安距離等を満たした施設整備が前提とはなりますが、当町は、自然環境と共生する射場の整備を目指しておりますので、これまでと同様に、周辺環境に配慮した事業計画策定に努め、自然環境と共生が図られるロケット射場整備を検討していきたいと考えております。
(2)現滑走路の延伸案について
 現滑走路の延伸につきましては、現在、3案による延伸の実施方法及び延伸距離を検討しているところです。滑走路の延伸につきましても、(1)と同様に、周辺環境に配慮した整備を検討してまいります。
(3)L2射場計画について
 L2射場の候補地案であります晩成地区(ホロカヤントウ右岸)案の環境影響評価については、本来、今年度当初から事業に着手し、1年間で事業を実施する予定でおりましたが、コロナウイルスの感染拡大により、事業着手を当面見合わせしているところです。
 コロナウイルスの感染拡大の状況が改善された場合には、早急に事業に着手し、鳥類調査、動物調査、植物調査、植生調査を実施し、環境への影響について予測・評価を行います。
 希少植物群など生物多様性の高い地域と認識しておりますが、これまでの周辺の調査結果があることや予算の関係もありますので、期間については1年間で実施したいと考えております。

(企画商工課航空宇宙推進室)

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:34Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2020年05月26日

大樹町海岸の自然環境の保全に関わる要望

 大樹町長に対し、十勝海岸の自然環境の保全に関わる要望書を送付しました。

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2020年4月22日


大樹町長  酒森正人 様

十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史
佐藤与志松


大樹町海岸の自然環境の保全に関わる要望


1 インターステラテクノロジズ(IST)社のロケット打ち上げに関して
 IST社は、5月2日(予備日3~6日)に実験場よりMOMO5号機を発射するとの報道があります。当会は、2018年、19年の要望書の中で要望したところですが、射場周辺は多数の野鳥の生息地であり、この時期は繁殖期に当たります。とくに当縁湿原周辺に生息する国指定天然記念物タンチョウは抱卵期ないし幼鳥歩行期に相当します。人の接近や騒音に対して敏感になっている時期です。先般はタンチョウ保護グループが撮影した営巣状況の写真を提供しましたが、実験場から数百mしか離れておりません。十全な配慮をすべきことを改めて要望いたします。

2 「大樹町多目的航空公園を活用した地域活性化方策及び施設設備検討調査並びに環境影響評価の実施業務」に関して貴町は、1月27日、ロケット射場整備に向けた基本構想をまとめた「大樹町多目的航空公園を活用した地域活性化方策及び施設設備検討調査並びに環境影響評価の実施業務」を公表しました。
 この基本構想について、先般、当会役員が担当者より説明を受け、質問と意見を述べました。
 2020年度に開始する次の3点の事業について、改めて要望いたします。
(1)L1射場整備について
 現在の実験射場南側への拡張整備計画は、射点だけではなく、各種付属設備を必要とするとのことで、防衛省が以前実験で使用していた敷地跡だけではなく隣接するカシワ林や周辺の海岸草原を開削するとうかがいました。当会は、カシワ林などに手を入れることなく元防衛省敷地跡と実験場への既設道路を十分に活用し設備の配置に工夫すべきことを要望いたします。
(2)現滑走路の延伸案について
 東西に300m伸ばす3案が提示されていますが、東に延ばすことにより近接する自然度の高い長大な海岸カシワ林の伐採をするべきではなく、西側にのみ延伸すべきことを要望いたします。
(3)L2射場計画について
 提示された4案のうち、晩成地区(ホロカヤントウ右岸)案については、20年度の1年間に環境調査を実施するとのことですが、周辺部は、鳥獣保護区・保安林など法的保全地域、環境省選定「重要湿地」、重要野鳥生息地IBA、沢地形部分の希少植物群など生物多様性の高い地域です。十分に時間をかけた調査を要望いたします。

 時節柄、誠にご多忙と存じますが、1については4月30日までに、2については5月15日までにご回答いただきたくお願いいたします。
以上

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:27Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2020年05月26日

ヤチカンバ保全に関する回答

 2月1日付の「北海道指定天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」保全についての質問と要望」に対し、更別村教育委員会より以下の回答がありました。

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令和2年2月12日


十勝自然保護協会
共同代表  安藤 御史 様
      佐藤与志松 様

更別村教育委員会 
教育長 荻原 正


北海道指定天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」保全に関わる質問要望書への回答について

 2020年2月1日付標記質問要望書について、下記のとおり回答いたします。


1 2019年度の保全に関わる事業について
・ 今後の保全作業の参考とするため、2008年度に移植したヤチカンバ苗の現在の生育状況の追跡調査を実施しました。前回、2014年度にも追跡調査を実施しており、5年の周期で追跡調査を実施しています。
2 2020年度以降の保全に関わる事業について 
・ これまでのヤチカンバ苗生育状況追跡結果より、日照不足による生育状況への悪影響が示唆されています。ヤチカンバ保護地域内では、日照不足の原因になるものとしてヤマナラシに注目していますが、ヤマナラシ以外にも草丈がヤチカンバと同程度まで生長しているオオイタドリによる影響が懸念されます。このため、オオイタドリの分布内外でヤチカンバの生育個体数の変化を把握する調査を実施予定です。
・ また、ヤチカンバ保護地域内の現況の植生等を把握することを目的として、UAV(無人飛行機)を用いて航空写真を撮影する調査を実施予定です。
3 指定地域内の雑種についての専門家による調査について
・ ヤチカンバ保護地区内に、ヤチカンバと他のカバノキ科との交雑の可能性のある個体があることは把握しておりますが、現状として専門家による調査までは実施できておりません。
4 指定地域の乾燥化、他樹種等の繁茂への対策について
・ 貴会のご指摘のとおり、ヤマナラシなどの高木の侵入やヤチカンバ種子の自然更新の妨げについては今後、必要に応じて対策を検討する必要があると考えております。しかしながら、地下水位の上昇の方策については、保護地域内の植生や周辺環境に与える影響が極めて大きいと考えられることから、極めて慎重に検討すべきと考えております。
・ 現時点で早急に対応し得る対策として、ヤチカンバの生育に影響を及ぼしている可能性のある日照不足を解消するため、草丈や樹高がヤチカンバより高くなっているオオイタドリやヤマナラシの除去を、先んじて実施してまいりたいと考えております。また、この実施に際しては、北海道教育委員会や専門機関などと協議を行いながら、ヤチカンバの生育に影響のない植物に害を及ぼさないよう、慎重に進めたいと考えております。できる限り早急な対応ができるよう努めて参りますので、ご理解のほど宜しくお願いいたします。
5 専門的な有識者による組織の立ち上げについて
・ これまでにもご要望いただいていることではございますが、現状として組織化できておりません。しかしながら、専門的な見地からの指導・助言や調査なくして保護対策を進めることは困難であるとの認識に変わりはございませんので、予算面等課題はありますが、今後も前向きに検討して参りたいと思います。
6 指定地内の十勝坊主群の保全及び啓発活動について
・ 北海道指定天然記念物はヤチカンバではございますが、ヤチカンバ以外の貴重な植物やその生育環境・地形なども含めた保全が必要と考えております。啓発活動に係るご要望について、現在、解説板を設置する予定はございませんので、ご理解願います。
7 その他
・ 質問要望をいただいた件ではございませんが、昨年10月に村内小学校3年生の総合的な学習の時間の授業において、ヤチカンバについての講話や質疑応答を行いました。少ない児童が対象ではございましたが、児童は積極的に興味を示し、自然を大切にすることの重要さやヤチカンバの貴重さについて理解を深めてくれました。
・ どこにでもあるものではないという認識を広く深めていく機会を、今後も持っていければと考えております。
(社会教育係)


  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:16Comments(0)ヤチカンバ保護問題

2020年05月26日

更別湿原のヤチカンバ保全についての質問と要望

 更別湿原のヤチカンバ保全に関する質問と要望を更別村教育委員会に送付しました。

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2020年2月1日


更別村教育委員会 教育長 様

十勝自然保護協会   
共同代表  安藤 御史
佐藤与志松


北海道指定天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」
保全についての質問と要望


 当会は、2014年以降、北海道指定天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」の保全について、指定者である北海道教育委員会、管理者である貴委員会に対し要望等を提出し、回答をいただいてきました。
 つきましては、下記の質問と要望についてご検討いただき、年度末で誠にご多忙とは存じますが、文書にて2月28日までにご回答いただきますようお願いいたします。



1 2019年度の保全に関わる事業についてご説明いただきたく存じます。
2 2020年度以降の保全に関わる事業についてご説明いただきたく存じます。
3 現在、指定地域内で植栽しているもののなかに雑種ができていることはすでに指摘されていますが、植栽以外にも雑種と考えられるものもあります。これらについて、専門家の調査は行われているのでしょうか。すでに調査が行われておればご説明いただきたく存じます。なお、別海町西別のヤチカンバ保護区ではダケカンバとの雑種が確認されているとうかがっています。
4 ヤチカンバの種子がこぼれても新しい発芽がなく自然更新が妨げられている要因として、乾燥化により、ヤマナラシなどの高木の侵入、ミヤコザサなどの繁茂などが以前より指摘されており、当会は根本的には地下水位の上昇の方策を求めてきました。また、その前段としてもヤマナラシやミヤコザサの除去も求めてきました。これらについてその後どのような方法が検討されているのでしょうか。専門家の調査や助言などがすでになされておればご説明いただきたく存じます。
5 当会は以前から保全に関わる事業について、専門的な有識者の方々による「保護対策検討委員会」のような組織が必要であると繰り返し要望してきました。再度立ち上げを要望いたしますのでご検討いただきたく存じます。
6 指定地は全面にわたって十勝坊主が広がっています。専門家からはその形状と広範囲な面積について指定地の十勝坊主群は極めて貴重であるとの評価があります。今、十勝管内では十勝坊主は開発により急速に姿を消しつつあります。また、勢雄学術自然保護地区のように樹木の侵入が進んで形状が不明瞭になった十勝坊主群も少なくありません。そのような状況のなか、指定地の十勝坊主群の保全が求められます。高木の除去は形状の維持にもつながります。また、現地に解説板を設置するなど啓発活動をおこなっていただきたく存じます。
以上

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:02Comments(0)ヤチカンバ保護問題

2019年12月13日

モアショロ原野螺湾足寄停車場線 火山噴火と避難に関する質問への回答

 11月3日付の質問に対し、11月29日開催のワークショップにおいて帯広建設管理部から回答がありました。回答文書では当会の質問要旨の下に回答が記されていますが、ここでは要旨ではなく質問原文に対応する形で回答を掲載します。

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1.「どの様な火山現象においても、安全で確実な避難路の確保が重要であると考えている。」とのことですが、西側斜面で山体崩壊、火砕流が突然発生した場合、オンネトー周辺の道路は埋没してしまい避難路の確保などできません。西側斜面で融雪型火山泥流が発生した場合にはモアショロ線は避難路にはなりません。溶岩流は歩く程度の速さですから2車線の舗装道路がなくても避難は十分に可能です。大きな噴石の場合は道路上に噴石が落ちますので自動車での走行自体が困難あるいは不可能になりますし、直撃されたら避難どころではありません。火山灰が降れば視界が悪くなりますし、道路に火山灰や小さな噴石が堆積すれば高速での走行はできません。したがって2車線の舗装道路があっても安全で確実な避難にはつながりません。これらの指摘に異論があれば具体的に説明してください。

<回答>
 溶岩流は歩く程度のスピードとあるが、噴火時には、噴石、火砕サージ、火砕流と時速数十キロから数百キロのものもあり、避難時の生存率を上げるためにも両方向に避難する道路は必ず必要です。

2.「現道は幅員が狭小で車輌のすれ違いが困難であることから、迅速な移動が難しい状況であり」とのことですが、噴火時には避難は一方向になりますから車両のすれ違いを考慮する必要はありません。また噴石が飛散する危険な状況であれば緊急車両も近づくことはできません。どのような噴火状況の時にこのような事態となるのか明らかにしてください。

<回答>
 緊急車両だけではなく、一般車両も走行する可能性があります。
 緊急車両は噴石が飛散する前に出動することもあり、早期に安全に目的地に到達するためには安全に交差が可能な道路が必要です。


3.足寄町からは「「大きな噴石」が2~3kmまで飛散、火砕流の一部が谷地形に沿い数km流下する可能性がある」との回答がありました。つまり火砕流の場合は螺湾川沿いにも流れる可能性があるのでモアショロ原野螺湾足寄停車場線は使えないということになります。噴石の場合は雌阿寒岳温泉からオンネトー付近にも落下する可能性がありそうですが、噴石が落下するなかを車で移動するのは危険ですし、路上に大きな噴石が落ちれば車両の走行自体が困難あるいは不可能になります。したがって防災のためにはシェルターが有効と考えます。これらの指摘に異論があれば具体的に説明してください。

<回答>
 このWSは、噴火時の避難路建設に伴う環境調査と環境影響について意見聴取をする場です。シェルターの有効性については、防災対策を検討する場で議論して下さい。

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 14:32Comments(0)道路問題

2019年12月06日

シンポジウム『十勝海岸の自然を考える ~湿地・湖沼・海岸線の現状と将来~』のご案内

シンポジウム『十勝海岸の自然を考える ~湿地・湖沼・海岸線の現状と将来~』

 人知れず失われつつある十勝海岸の自然について、将来のあり方を考えるきっかけの場にしようと、毎年さまざまな方に講師をお願いして開催してきました。4回目となる今回は、ラムサール条約の登録湿地となっている現場の専門家の方から事例報告をいただき、登録経過や現状を知り、十勝海岸の自然の重要性を考えます。


日時  2019年12月15日(日) 13:30~16:40(13:00開場)

会場  とかちプラザ視聴覚室(帯広市西4条南13丁目1)

参加費 500円(学生・生徒無料)

申し込み 不要

講師
小川巌氏(エコネットワーク 代表)
『日本におけるラムサ−ル条約登録湿地の重要性』

澁谷辰生氏(厚岸町役場 厚岸水鳥観察館 主幹・専門員)
『厚岸湖・別寒辺牛湿原におけるラムサール登録の経緯と保全上の課題』

牛山克巳氏(宮島沼水鳥・湿地センター 専門員)
『宮島沼保全の現状と課題』

総合司会 持田誠氏(浦幌町立博物館 学芸員)
  

Posted by 十勝自然保護協会 at 11:31Comments(0)講演会・学習会 等

2019年11月05日

モアショロ原野螺湾足寄停車場線の火山噴火と避難に関する再度の質問

 「一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線」計画に関し、11月3日付で事業主体である帯広建設管理部に以下の質問書を送付しました。

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2019年11月3日



帯広建設管理部長 様

十勝自然保護協会共同代表 安藤 御史
佐藤与志松


2019年9月17日付 帯広建設管理部と足寄町の回答に対する質問


 当会が2019年4月4日付で「一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線」の計画に関して提出した「火山噴火と避難について」の質問書について、9月17日付で貴職より回答をいただきましたが、当該道路について問題点をより明確にするため以下の通り質問いたします。ご多忙とは存じますが、今月末までに回答頂きますようお願いいたします。

1.「どの様な火山現象においても、安全で確実な避難路の確保が重要であると考えている。」とのことですが、西側斜面で山体崩壊、火砕流が突然発生した場合、オンネトー周辺の道路は埋没してしまい避難路の確保などできません。西側斜面で融雪型火山泥流が発生した場合にはモアショロ線は避難路にはなりません。溶岩流は歩く程度の速さですから2車線の舗装道路がなくても避難は十分に可能です。大きな噴石の場合は道路上に噴石が落ちますので自動車での走行自体が困難あるいは不可能になりますし、直撃されたら避難どころではありません。火山灰が降れば視界が悪くなりますし、道路に火山灰や小さな噴石が堆積すれば高速での走行はできません。したがって2車線の舗装道路があっても安全で確実な避難にはつながりません。これらの指摘に異論があれば具体的に説明してください。

2.「現道は幅員が狭小で車輌のすれ違いが困難であることから、迅速な移動が難しい状況であり」とのことですが、噴火時には避難は一方向になりますから車両のすれ違いを考慮する必要はありません。また噴石が飛散する危険な状況であれば緊急車両も近づくことはできません。どのような噴火状況の時にこのような事態となるのか明らかにしてください。

3.足寄町からは「「大きな噴石」が2~3kmまで飛散、火砕流の一部が谷地形に沿い数km流下する可能性がある」との回答がありました。つまり火砕流の場合は螺湾川沿いにも流れる可能性があるのでモアショロ原野螺湾足寄停車場線は使えないということになります。噴石の場合は雌阿寒岳温泉からオンネトー付近にも落下する可能性がありそうですが、噴石が落下するなかを車で移動するのは危険ですし、路上に大きな噴石が落ちれば車両の走行自体が困難あるいは不可能になります。したがって防災のためにはシェルターが有効と考えます。これらの指摘に異論があれば具体的に説明してください。
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 16:11Comments(0)道路問題

2019年11月04日

北海道航空宇宙企画株式会社立ち上げに関わる要望への回答

 9月17日付の「北海道航空宇宙企画株式会社立ち上げに関わり大樹町海岸の自然環境の保全についての要望」に対し、北海道知事より以下の回答がありました。

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科  技  第  3 8 4 号
令和元年(2019年)10月23日


十勝自然保護協会
 共同代表 安 藤 御 史 様
      佐 藤 与志松 様

北海道知事 鈴木 直道
(公印省略)


   北海道航空宇宙企画株式会社立ち上げに関わり大樹町海岸の自然環
   境の保全についての要望について(回答)
 令和元年9月17日付けで要望をいただきましたこのことについて、次のとおり回答しますので、ご理解のほどよろしくお願いします。

<回答>
 北海道航空宇宙企画株式会社は、本年6月に、ロケット射場の整備を含めた事業計画の検討を行うことを目的として、大樹町が中心となって十勝地域関係者とともに設立しており道も顧問として参画しています。
 道としては、同社による事業計画の策定にあたって、北海道自然環境保全指針により、事業者自らが生物多様性の保全に配慮した事業活動に勤めるものと認識しており、引き続き、関係者に対し同指針の周知に取り組んでまいります。

              経済部産業振興局
              科学技術振興室産学官連携グループ
              電話 011-204-5127

              環境生活部環境局生物多様性保全課
              生物多様性戦略グループ
              電話 011-204-5987
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 11:16Comments(0)大樹町航空宇宙開発