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十勝自然保護協会 活動速報

2021年04月01日

日高山脈襟裳国定公園の国立公園化準備に関わる質問

 日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に向けて準備が進められていますが、これに関して環境省北海道地方環境事務所に質問書を送付しました。

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2021年3月27日


環境省北海道地方環境事務所長 様

十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史
佐藤与志松


日高山脈襟裳国定公園の国立公園化準備に伴う動きについての質問書


 当会は、本年2月13日付で環境大臣あてに日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に伴う名称についての要望書を提出し、このことについて2月15日付で貴職あてにお知らせしたところです。
 日高山脈襟裳国定公園の国立公園化について、報道によれば2月17日に「日高山脈襟裳地域の国立公園指定に関する関係自治体連絡会」が発足したとあります。この連絡会は、「国立公園指定に向けた連絡調整や、指定後の公園管理の在り方を検討する。」とあり、さらに「『国立公園ビジョン』の策定について意見交換した。ビジョンは事務局で骨子案をまとめ、5月の連絡会議で検討する。」とあります。
 環境省は、現在、全国の国立公園の在り方・「ビジョン」については、関係自治体や関係行政機関だけでなく、民間団体、自然保護団体、研究者など多様な意見を反映する「協働型」「総合型」の「協議会」を主体にして、それをもとに運営することを主流にしようとしているのではないでしょうか。現在、このような体制を持つ国立公園はすでに10数か所あるとうかがっています。当会も、2018年に立ち上げられた「大雪山国立公園連絡協議会(総合型)」に参画し、生物多様性を保全する立場から提言などを行っています。
 ご承知のように「日高山脈を国立公園に」の声は古くからあり、2006年、北海道自然保護協会と、その提案に賛同した当会も加盟する北海道自然保護団体連合など10団体が、「日高山脈襟裳国定公園と夕張山地を新たな国立公園にすることの要望書」を小池百合子環境大臣、林野庁長官および北海道知事に提出しています。
 以下の質問にお答えいただきたく存じます。

(1)「ビジョン」を策定するための意見の聴取は「関係自治体」「関係行政機関」からしか行わないのでしょうか。
(2)自然保護団体からの意見の聴取は「パブリックコメント」のみで、直接聴取することは考えていないのでしょうか。
(3)5月の連絡会議で検討される「骨子案」は公表されないのでしょうか。
 年度末、年度初めでご多忙とは存じますが、貴職のご見解を4月30日までに回答くださいますようお願い申しあげます。

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 10:52Comments(0)日高山脈

2021年04月01日

日高襟裳国定公園の国立公園化に伴う名称について環境省に要望書を送付

 日高襟裳国定公園の国立公園化に伴って十勝管内の自治体から名称に「十勝」を加えてほしいとの要望がなされています。これに関して環境省に以下の要望書を送付しました。

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2021年2月13日


環境大臣 小泉 進次郎 様

十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史
佐藤与志松



日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に伴う名称についての要望書


 報道によれば、十勝管内の自治体が「十勝」という名称を付加することを日高管内の自治体に要望し、日高管内の自治体は、これを受け容れるとの意向が伝えられているところです。
 自然公園の指定は、対象となる自然地域を指定するものです。「日高山脈襟裳国定公園」とは、「日高山脈」と「襟裳」という自然地域を対象に指定したものです。
 名称の中核となる「日高山脈」は、日高と十勝の分水嶺となる山脈に命名され、長年地理的名称として定着した固有名詞です。地理的固有名詞には、年月をかけた伝統が染みついており、みだりに変えるべきものではありません。「日高山脈」には、日高と十勝が内包されていると見るべきです。例えば、ポロシリ岳を日高ポロシリ岳と十勝ポロシリ岳と区別して呼ぶことは、その内包状態をよく示しています。
 公園地域の面積は、日高と十勝は約半々で分け合っています。「日高山脈」に「十勝」が入っていないからといって、日高の住人が独り占め意識を持つわけでもなし、十勝の住人が劣等感を持つわけでもないでしょう。
 ここで、仮に「十勝」の名称を付加して「日高山脈十勝襟裳国立公園」としたとすると、人は「十勝」の名について十勝の広い地域を想定するはずです。広尾海岸と札内川ピョータンの滝周辺の限定的地域を指して「十勝」と名づけてしまうのは無理があり適当とは思われません。
 そもそも、「日高山脈」の有する価値とは原始性と国際的国立公園資質といえるでしょう。広域的概念の「十勝」を併記することで、「日高山脈」のこれら原始性と国際的国立公園資質を損なうのではないかと危惧されます。
 また、環境省は、現行の国定公園より区域を拡大して指定する意向を公表しています。もし、拡大がなされたとしても、このことの意味を覆すことにはならないでしょう。
 このようなことから、当会では、「十勝」という名称を付加することは、認めるべきではないと考えております。

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 10:47Comments(0)日高山脈

2021年03月30日

春の講演会『コケ植物からみる十勝の自然と多様性』のご案内

春の講演会
 『コケ植物からみる十勝の自然と多様性』


コケ植物は岩や樹幹など、その特性を生かしてさまざまな環境に適応してきましたが、その一方で環境変化にはとても敏感な植物です。近年、コケ植物の美しい場所が少なくなりつつあります。魅力あるコケの世界を紹介し、コケ植物から見えてくる十勝の自然やその多様性について語っていただきます。

日時:2021年4月18日(日) 13:30~15:30(13:00開場)
会場:とかちプラザ視聴覚室(帯広市西4南13)
講師:乙幡康之氏(ひがし大雪自然館 学芸員)
参加費:500円(大学生以下 無料)

*申し込み不要
*マスクの着用をお願いします。

問い合わせ:十勝自然保護協会事務局 TEL・FAX: 015-572-4012

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 10:10Comments(0)講演会・学習会 等

2021年03月29日

学園通整備に伴う農高カシワ林伐採事業への要望書に対する回答

 2021年2月17日付けの「学園通整備に伴う農高カシワ林伐採事業への要望書」に対し、帯広市から以下の回答がありました。

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帯土木第 577 号
令和 3年 3月 4日


十勝自然保護協会
 共同代表 安藤 御史 様
      佐藤 興志松 様

帯広市長 米沢 則寿
(都市環境部土木室土木課担当)


学園通の道路整備に伴う農高カシワ林の伐採に対する要望について(回答)

 日頃より、市政にご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
ご要望のありました、農高カシワ林の伐採に関しまして、下記のとおり回答いたしますので、よろしくお取り計らい願います。



1 12月現地説明会では、環境団体・研究者から多くの要望・意見・提言がありました。 担当部署は今後どのような対応を取るのかを含め、整理して開示くださいますようお願いいたします。

回答 現地説明会の際いただいた、環境団体・研究者の皆様からのご意見を参考として、以下の点に配慮しながら施工する予定です。
・整備にあたりましては、道路敷地内のほか、農高の敷地内におきましても、擁壁設置等に伴う影響範囲では、伐採が必要となることから、本数を最小限に留めるよう努めます。
・道路敷地(歩道)に越境しているまたは、越境する恐れのある樹木につきましては、道路の安全上、伐採および剪を行います。ただし、伐採や剪定の判断につきましては、樹木の生育状況や周辺樹木への影響を考慮し、事前に帯広市学芸員など関係者の意見を聞きながら進めていきます。
・道路敷地外の伐採した樹木については、周辺への影響を考慮し、伐根しないこととします。
・伐採の時期につきましては、施工上やむを得ない場合を除き、鳥類の繁殖期(4月 ~9月)を避けることとします。
・林床(すき取り土)に ついては、周辺の法面整形に可能な範囲で利用します。
・神社の川の生態調査(ニホンザリガニ)については、帯広市学芸員および関係団体 とともに、今春実施予定です。

2 当会は、以前より事後調査の必要性も訴えてきました。何か所かにコドラートを設定して植生の経年変化を見ていくことは確認されていますが、当会が提起した境界線周辺のカシワについて個々の樹勢等の変化を記録していくことについては明確になっておりません。林縁部の伐採が2021年秋に始まるとのことですので、伐採前からの記録が必要となります。この件に関してご見解をいただきたくお願 いいた します。

回答 境界線周辺のカシワにつきましては、個々の樹勢等の変化を記録する目的で、定点撮影を一本につき4方向より実施する予定です。なお、撮影時期や方法については、今後有識者の意見を聞きながら進めていきます。
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 14:31Comments(0)近郊の自然

2021年03月28日

とかち帯広空港敷地内のアースハンモック文化財指定に関する再質問書への回答

 2021年2月17日付のとかち帯広空港敷地内のアースハンモック文化財指定に関する再質問書に対し、帯広市教育委員会から以下の回答がありました。「当該案件に関する公開データや同種の北海道指定文化財との関わり等から、市教育委員会としては文化財審議委員会に諮問するには至らない段階と判断をしております」とのことですが、「文化財審議委員会に諮問するには至らない」とする具体的理由が全く分からない回答です。

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帯 教 百 第 137号
令和 3年 3月 23日


十勝自然保護協会
共同代表 安藤  御史 様
     佐藤 与志松 様

帯広市教育委員会
教育長 池原 佳一
(生涯学習部生涯学習文化室百年記念館担当)


帯広市泉町とかち帯広空港敷地内アースハンモック(十勝坊主)の市文化財
指定に関する再質問について(回答)

 日頃より本市の文化行政にご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。2021年2月 17日付で送付のありました件につきまして、下記の通り回答いたします。



 帯広市の文化財指定につきましては、市の文化財保護条例で、市にとって特に文化的価値が高いものであると認めること、および指定しようとする際はあらかじめ、所有者及び権原 に基づく占有者又は保持者若しくは保持団体の同意を得ることが必要と定めております。
 また、指定しようとするときは、あらかじめ文化財審議委員会の答申を聞く必要があるとし、文化財審議委員会の答申は、教育委員会の諮問に応じて調査審議したものと規定しております。さらに条例の執行にあたっては、関係者の所有権その他の財産権を尊重する必要があることも明記しているところです。
 ご質問の4項目につきましては包括的な回答とさせていただきますが、当該案件に関する公開データや同種の北海道指定文化財との関わり等から、市教育委員会としては文化財審議委員会に諮問するには至らない段階と判断をしておりますので、ご理解くださいますようお願いいたします。

       〒080-0846 帯広市緑ヶ丘 2番地
       帯広市教育委員会生涯学習部生涯学習文化室百年記念館
       TEL 0155-24-5352
       FAX 0155-24-5357

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 20:30Comments(0)アースハンモックの保全

2021年02月25日

環境省にモアショロ原野螺湾足寄停車場線について要望書を送付

 当会は雌阿寒岳が噴火した際の避難路として一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線を拡幅・新規開削する計画に対し、現道の改修で対応するよう北海道に要望してきましたが、国立公園内の事業の適否について最終的な判断をする環境省に以下の要望書を送付しました。

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2021年2月22日


環境大臣 小泉進次郎 様

十勝自然保護協会 共同代表
安藤 御史
佐藤与志松



一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線についての要望書


 貴省の中央環境審議会自然環境部自然公園等小委員会は2015年12月22日に、町道雌阿寒オンネトー線(現在は道道に昇格し、一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線の一部となる)の幅員を3.5mから5.5mへ変更することを認めました。これは足寄町が、本路線を雌阿寒岳が噴火した際の避難路とするために拡幅舗装を北海道や環境省に要望したことに基づいています。
 道路管理者である北海道は、2015年から自然環境調査を始め、2017年にはワークショップを開催して検討を進めてきました。これはワークショップで道民の意見を聞く前に拡幅舗装化が前提となっていたと解されます。
 当会もワークショップに参加して意見を述べてきましたが、その中で雌阿寒岳噴火の際の避難路として完全二車線の舗装道路が本当に必要なのかという疑問が生じました。噴火による避難は火山性微動の増加など噴火の前兆現象が見られた場合に噴火の前に避難する「事前避難」と、突然噴火した場合の「緊急避難」に分けることができます。前者の場合は噴火前ですから一分一秒を争って避難するという状況ではありません。後者の場合、噴火現象に対応した避難をすることになります。これをまとめると以下のようになります。

1.火山噴火による山体崩壊や火砕流は流下速度が極めて速いため、発生してから避難をしても間に合いません。融雪型泥流も同様で、螺湾川沿いに流れ下った場合、道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線は避難路として使えません。したがってこれらの噴火現象が発生した場合は避難のための道路を建設しても利用できません。
2.溶岩の流下速度は歩く程度ですので、既存道路でも避難可能です。
3.噴石は速度が速く、発生した場合は避難する時間的猶予がないため、噴石が直接当たらない建物や岩陰等に身を寄せるしかありません。大きな噴石は自動車のフロントガラスや鉄板も貫通しますので、自動車に留まるのは危険です。道路に大きな噴石が落ちたら自動車の走行もできません。噴石による被害軽減はシェルターが最も有効です。
4.火山灰が降下した場合視界不良となるため、自動車が高速で走行することは不可能です。また、道路に火山灰が積もるとスリップしやすくなり、厚く堆積した場合は、避難の車両も緊急車両も走行ができなくなる可能性があります。

 このように噴火現象に応じた避難を考えた場合、二車線の舗装道路を整備しても降灰がほとんどなく自動車走行に支障がないときにわずかな時間短縮になるだけです。そもそもそのような状況であれば一分一秒を争って避難する必要はありません。
 当会は、この点について帯広建設管理部および北海道知事に質問書を送付しましたが、これらの指摘を否定する回答は示されませんでした(資料参照)。つまり、道路管理者である北海道は「噴火現象に対応した避難」について何ら検討することなく拡幅舗装化を計画したことになります。これは計画の妥当性の検討を怠ったということであり、あってはならないことです。
 当会はその点ついて見直しを求め、新規開削ではなく現道の改修を提案しました。当会の提案は以下です。

1.幅員を広げることが可能な場所では幅員を広げ、対向車に備え待避場を多めに設ける。
2.カーブは基本的にそのままとし、カーブ部分の幅員を広くする。
3.路面はオンネトー湖岸の道路のような簡易舗装とする。
4.崩落の可能性がある場所に関しては、環境に配慮した上でできる限り小規模の崩落防止工事をする。

 しかし北海道は、噴火現象に対応した避難について検討をしなかったことは認めようとせず、「雌阿寒岳火山防災計画」を引き合いに出して責任転嫁しています。また、当会の提案もワークショップで議題として取り上げず無視しています。
 北海道は迅速性・安全性・確実性を理由にカーブや起伏がほとんどない完全二車線の舗装道路が必要だという主張のようですが、避難が必要な状況であれば速やかに一般車両の侵入を禁止することで交差は防げます。また、緊急車両も安全が確認されない限り現場に入ることはできません。仮に緊急車両とのすれ違いが生じても、当会の提案するような現道の改修を行えば、支障が生じるとは考えられません。
 北海道が考えているような完全二車線の舗装道路を建設した場合、第2種特別地域の自然が大きく損なわれ希少な動植物の生息地が破壊されるばかりではなく、9万㎡という広大な天然林の伐採が行われ森林が大きく分断されることになります。路線変更によって国立公園内を回避したからといって、このような自然破壊は許されることではありません。
 貴職におかれましては「噴火に対応した避難」を念頭に、北海道に本道路計画の妥当性について質し、不要な道路建設によって貴重な自然を損なうことがないよう賢明な判断をしていただくことを要望いたします。

 なお、この要望に関して貴職のご見解を伺いたく存じます。年度末でご多忙のところ恐縮ですが3月22日までにご回答くださいますようお願い申しあげます。
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 13:38Comments(0)道路問題

2021年02月20日

学園通整備に伴う農高カシワ林伐採事業への要望書

 学園通りの整備の伴う農高カシワ林伐採事業に関し、帯広市に以下の要望書を提出しました。

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2021年2月17日


帯広市長 米沢 則寿 様 

十勝自然保護協会共同代表 安藤 御史
佐藤與志松


学園通整備に伴う農高カシワ林伐採事業への要望書


 帯広市は学園通の整備に伴う農高カシワ林伐採事業に当たり、2020年12月23日、現地で環境団体・研究者に説明会を開催し、当会も出席しました。
 農高カシワ林の伐採に関する調査に関しては、過去に室内・現地で説明会が開催されていますが、それらも踏まえて以下の要望をいたします。
 年度末でご多忙とは存じますが、3月17日までにご見解をいただきたくお願いいたします。



1 12月現地説明会では、環境団体・研究者から多くの要望・意見・提言がありました。担当部署は今後どのような対応を取るのかを含め、整理して開示くださいますようお願いいたします。
2 当会は、以前より事後調査の必要性も訴えてきました。何か所かにコドラートを設定して植生の経年変化を見ていくことは確認されていますが、当会が提起した境界線周辺のカシワについて個々の樹勢等の変化を記録していくことについては明確になっておりません。林縁部の伐採が2021年秋に始まるとのことですので、伐採前からの記録が必要となります。この件に関してご見解をいただきたくお願いいたします。
以上


  


Posted by 十勝自然保護協会 at 14:02Comments(0)近郊の自然

2021年02月20日

とかち帯広空港敷地内のアースハンモック文化財指定に関する再質問書

 とかち帯広空港敷地内のアースハンモックの文化財指定に関して2020年12月5日付で帯広市教育委員会に質問書を送付しましたが、その回答に対し、再質問書を送付しました。

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2021年2月17日


帯広市教育委員会教育長  池原 佳一 様

十勝自然保護協会共同代表  安藤 御史
佐藤与志松


帯広市泉町とかち帯広空港敷地内アースハンモック(十勝坊主)の市文化財指定に関する再質問

 当会は、2020年10月5日付で貴職あてに「帯広市泉町とかち帯広空港敷地内アースハンモック(十勝坊主)の市文化財指定に関する要望」を提出いたしました。また、当会役員が、10月15日開催の「文化財審議委員会」を傍聴し、10月25日には、文化財担当事務局の担当者と面談をして要望書の趣旨を説明しました。さらに12月5日付で4項目について質問書を提出し、12月24日付で回答(帯教百第118号)を受領いたしましたが、当会の意に反し、個別の回答がなく理解できないところがあります。ついては下記の点についてご説明をお願いいたします。
 年度末のご多忙の時期に誠に恐縮ですが、3月17日までにご見解をいただきたくお願いいたします。


1.「市指定文化財に指定することが適当な文化財については、文化財審議委員会委員の皆様の意見も踏まえながら検討してまいりたいと考えております」と回答いただきましたが、次回の文化財審議委員会で本件を審議すると理解してよろしいのでしょうか。ご教示いただきたく存じます。

2.また、10月25日に担当者と面談した折、「土地所有者が文化財指定の要望を意思表示しない限り市教委は動けない」旨の発言がありましたが、帯広市文化財保護条例第1条には「市にとって重要なものの保存及び活用のために必要な措置を講じ」と明記されていることから、この発言は条例にもとづいた解釈とは言えないと思います。むしろ、意見を受けた段階で、当該事物に対して、市教育委員会としては文化財指定の妥当性について具体的な検討をする立場にあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

3.そもそも、市民が文化財として保存を要望するに当たって、どのような方法をとるべきなのかはどこにも明示されておりません。具体的にどのようにすべきかを文化財行政を担う貴職よりご教示いただきたく存じます。

4.なお、10月15日開催の『文化財審議委員会』では、当会など3団体から要望書が提出されたことが委員の皆様には報告されていますが、配布されてはおりません。配布されない理由をお聞かせください。ぜひ委員の皆様に配布していただくことを要望いたします。

以上
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 13:59Comments(0)アースハンモックの保全

2021年01月25日

一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線についての再質問書への回答

 当会の12月14日付再質問書に対し、1月14日付で以下の回答がありました。
 北海道の回答は「雌阿寒岳火山防災計画」を盾にカーブのない完全2車線の道路がどうしても必要というものです。当会は噴火現象に応じた避難を想定した場合、カーブのない完全2車線の道路は不要という主張をしていますが、そのことについては回答を避けています。事業主体である北海道は避難道路としての基本的事項について検討をする気がまったくないようです。

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道 路 第  5 0 7 号
令和3年(2021年)1月14日


十勝自然保護協会
 共同代表 安藤 御史 様
      佐藤 与志松 様

北海道知事 鈴木 直道
(公印省略)


 一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線についての再質問書(回答)

 平素より、北海道の建設行政について、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 また、貴協会におかれましては、十勝総合振興局帯広建設管理部が主催するワークショップにおいて、貴重なご意見をいただいていることについて、重ねてお礼申し上げます。
 さて、2020年12月14日付けで貴協会からのご質問について、下記の通り回答いたします。



 1について、当該路線の整備は、「雌阿寒岳火山防災計画」において、「急カーブの連続による視距離不足・狭小幅員砂利道で対向車との交差が極めて困難で円滑な避難誘導に支障を来す恐れがあることから、舗装化・幅員拡幅などの整備が必要である」とされていることに基づき計画しています。

 2(1)・(2)・(3)について、避難の安全性、確実性を確保することが重要であり、上記1の課題解消が必要であると考えています。

 3(1)・(2)について、上記1の課題を解消するためには、現道を利用する場合、大規模な地すべり対策が必要になると考えています。道路整備による周辺自然環境への影響や必要となる保全措置などについて、引き続き、ワークショップにおいて有識者の皆様からご意見を伺いながら、検討を進めてまいります。

 4(1)・(2)について、ワークショップは、周辺環境に配慮した道路整備を行うため、有識者の皆様からご意見などを伺うことを目的として開催しており、平成29年11月の第1回ワークショップなどにおいて説明させていただいたように、現道を利用して上記1の課題を解消するには、国立公園内の自然改変が大きくなることから、極力、公園区域外に新たなルートを整備する案で検討を進めている旨の説明をさせていただいております。

 引き続き、当該道路の整備については、ワークショップにて、ご意見を伺いながら、検討を進めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。

連絡先:道路計画係     
TEL:011-232-4111(代表)
内戦:29-218        
FAX:011-232-6329    
  


  


Posted by 十勝自然保護協会 at 14:41Comments(0)道路問題

2020年12月29日

とかち帯広空港敷地内のアースハンモック文化財指定に関する質問と回答

 とかち帯広空港敷地内のアースハンモック(十勝坊主)の文化財指定に関して、帯広市教育委員会に質問書を送付しました。質問書と回答を掲載します。

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2020年12月5日


帯広市教育委員会教育長  池原 佳一 様

十勝自然保護協会共同代表  安藤 御史
佐藤与志松


 帯広市泉町とかち帯広空港敷地内アースハンモック(十勝坊主)の市文化財指定に関する質問

 当会は、10月5日付で貴職あてに「帯広市泉町とかち帯広空港敷地内アースハンモック(十勝坊主)の市文化財指定に関する要望」を提出いたしました。
 その後、当会役員が、10月15日開催の「文化財審議委員会」を傍聴し、また、10月25日には、文化財担当事務局の担当者と面談をして要望書の趣旨を説明いたしました。そのような経過に基づいて、以下の質問をいたします。年末のご多忙の時期に誠に恐縮ですが、12月25日までにご見解をいただきたくお願いいたします。


1.10月15日開催の文化財審議委員会(以下、委員会)では、当会の他、2団体から同趣旨の要望書があったことが委員に報告されています。しかし、紹介があっただけで要望書そのものは委員に配布されていないようです。今の委員の任期は2021年6月30日までとうかがっております。また、委員会は例年1回の開催のようです。今後、委員には配布されるのでしょうか。
2.過去の委員会の議事概要には、すでに指定されている文化財の保存・活用などの議論の他に、委員からは新たな文化財の候補に関し次のような意見が出ています。
【令和元年度】
・広く市指定文化財の候補を募るのであれば、それぞれの分野の例を示すと候補を挙げやすいのではないか。
・それぞれの分野の専門の方に候補を挙げてもらう方が良いのではないか。
【平成30年度】
・農村地域の防風林が伐採されており、どこか状態の良い防風林を文化財に指定できないか。伐採により防風林がなくなるのを危惧している。また、岩内仙峡にあるカタクリの群生地やソラチコザクラ等の植物群も、文化財にならないか検討願いたい。
・各委員が関心のある分野の文化財候補をあげていき、それについて話し合っていくことが大切だと思う。そのためには、審議会が年1回では少ない。委員同士の話し合いの場がもっと必要。
 以上のような新たな文化財の検討についての意見は今回も含めて毎回見られますが、貴職はどのように対応なさっているのでしょうか。
3.文化財を胆当している帯広百年記念館の処務規程によれば、事務分掌として、第3条(3)で「文化財の保護活用に関すること」とあります。
 漠然とした表現ですが、これは、外部から文化財指定の要望書の提出があれば、独自に調査をし、状況によっては土地所有者と調整し、文化財指定のめどが立った段階で委員会の議案として上程するということも含めているのではありませんか。ご見解をうかがいます。
4.当会の要望書は「帯広市泉町とかち帯広空港敷地内アースハンモック(十勝坊主)を市文化財に指定していただきたい」ということですが、どのように取り扱われるのか、貴職のご見解をうかがいたく存じます。
以上



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帯 教 百 第 118号
令和2年12月24日


十勝自然保護協会
共同代表 安藤  御史 様
     佐藤 与志松 様

帯広市教育委員会
教育長 池原 佳一
(生涯学習部生涯学習文化室百年記念館担当)


 帯広市泉町とかち帯広空港敷地内アースハンモック(十勝坊主)の市文化財指定に関する質問について(回答)

 日頃より本市の文化行政にご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 2020年12月5日付で送付のありました件につきまして、下記の通り回答いたします。



 帯広市文化財保護条例において、教育委員会は、「市の区域内に存する文化財のうち、国又は道が指定したものを除き、市にとって特に文化的価値が高いと認めるものを帯広市指定文化財に指定することができる」と定められております。市指定文化財に指定することが適当な文化財については、文化財審議委員会委員の皆様の意見も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。
 ご質問の件につきましても、適切な対処に努めてまいります。


       〒080-0846 帯広市緑ヶ丘2番地
       帯広市教育委員会生涯学習部生涯学習文化室百年記念館
       TEL 0155-24-5352
       FAX 0155-24-5357
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 21:42Comments(0)アースハンモックの保全