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2021年04月01日

日高山脈襟裳国定公園の国立公園化準備に関わる質問

 日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に向けて準備が進められていますが、これに関して環境省北海道地方環境事務所に質問書を送付しました。

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2021年3月27日


環境省北海道地方環境事務所長 様

十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史
佐藤与志松


日高山脈襟裳国定公園の国立公園化準備に伴う動きについての質問書


 当会は、本年2月13日付で環境大臣あてに日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に伴う名称についての要望書を提出し、このことについて2月15日付で貴職あてにお知らせしたところです。
 日高山脈襟裳国定公園の国立公園化について、報道によれば2月17日に「日高山脈襟裳地域の国立公園指定に関する関係自治体連絡会」が発足したとあります。この連絡会は、「国立公園指定に向けた連絡調整や、指定後の公園管理の在り方を検討する。」とあり、さらに「『国立公園ビジョン』の策定について意見交換した。ビジョンは事務局で骨子案をまとめ、5月の連絡会議で検討する。」とあります。
 環境省は、現在、全国の国立公園の在り方・「ビジョン」については、関係自治体や関係行政機関だけでなく、民間団体、自然保護団体、研究者など多様な意見を反映する「協働型」「総合型」の「協議会」を主体にして、それをもとに運営することを主流にしようとしているのではないでしょうか。現在、このような体制を持つ国立公園はすでに10数か所あるとうかがっています。当会も、2018年に立ち上げられた「大雪山国立公園連絡協議会(総合型)」に参画し、生物多様性を保全する立場から提言などを行っています。
 ご承知のように「日高山脈を国立公園に」の声は古くからあり、2006年、北海道自然保護協会と、その提案に賛同した当会も加盟する北海道自然保護団体連合など10団体が、「日高山脈襟裳国定公園と夕張山地を新たな国立公園にすることの要望書」を小池百合子環境大臣、林野庁長官および北海道知事に提出しています。
 以下の質問にお答えいただきたく存じます。

(1)「ビジョン」を策定するための意見の聴取は「関係自治体」「関係行政機関」からしか行わないのでしょうか。
(2)自然保護団体からの意見の聴取は「パブリックコメント」のみで、直接聴取することは考えていないのでしょうか。
(3)5月の連絡会議で検討される「骨子案」は公表されないのでしょうか。
 年度末、年度初めでご多忙とは存じますが、貴職のご見解を4月30日までに回答くださいますようお願い申しあげます。

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 10:52Comments(0)日高山脈

2021年04月01日

日高襟裳国定公園の国立公園化に伴う名称について環境省に要望書を送付

 日高襟裳国定公園の国立公園化に伴って十勝管内の自治体から名称に「十勝」を加えてほしいとの要望がなされています。これに関して環境省に以下の要望書を送付しました。

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2021年2月13日


環境大臣 小泉 進次郎 様

十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史
佐藤与志松



日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に伴う名称についての要望書


 報道によれば、十勝管内の自治体が「十勝」という名称を付加することを日高管内の自治体に要望し、日高管内の自治体は、これを受け容れるとの意向が伝えられているところです。
 自然公園の指定は、対象となる自然地域を指定するものです。「日高山脈襟裳国定公園」とは、「日高山脈」と「襟裳」という自然地域を対象に指定したものです。
 名称の中核となる「日高山脈」は、日高と十勝の分水嶺となる山脈に命名され、長年地理的名称として定着した固有名詞です。地理的固有名詞には、年月をかけた伝統が染みついており、みだりに変えるべきものではありません。「日高山脈」には、日高と十勝が内包されていると見るべきです。例えば、ポロシリ岳を日高ポロシリ岳と十勝ポロシリ岳と区別して呼ぶことは、その内包状態をよく示しています。
 公園地域の面積は、日高と十勝は約半々で分け合っています。「日高山脈」に「十勝」が入っていないからといって、日高の住人が独り占め意識を持つわけでもなし、十勝の住人が劣等感を持つわけでもないでしょう。
 ここで、仮に「十勝」の名称を付加して「日高山脈十勝襟裳国立公園」としたとすると、人は「十勝」の名について十勝の広い地域を想定するはずです。広尾海岸と札内川ピョータンの滝周辺の限定的地域を指して「十勝」と名づけてしまうのは無理があり適当とは思われません。
 そもそも、「日高山脈」の有する価値とは原始性と国際的国立公園資質といえるでしょう。広域的概念の「十勝」を併記することで、「日高山脈」のこれら原始性と国際的国立公園資質を損なうのではないかと危惧されます。
 また、環境省は、現行の国定公園より区域を拡大して指定する意向を公表しています。もし、拡大がなされたとしても、このことの意味を覆すことにはならないでしょう。
 このようなことから、当会では、「十勝」という名称を付加することは、認めるべきではないと考えております。

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 10:47Comments(0)日高山脈