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十勝自然保護協会 活動速報 › 森林伐採 › 日弁連が皆伐地を視察

2008年10月09日

日弁連が皆伐地を視察

 日本弁護士連合会の自然保護部会のメンバーが、大雪山国立公園の幌加とタウシュベツの皆伐地の視察に訪れた。6日は林野庁の職員から説明を受けたそうだが、翌7日には日本森林生態系保護ネットワークの河野昭一代表や事務局の市川守弘弁護士、自然保護団体などのメンバーが現地に同行して日弁連に説明を行った。



 林野庁は皆伐地の下部で説明するだけに留めたそうだが、自然保護団体は最上部まで登って全体の状況を見渡しながら問題点について説明した。皆伐地を下から見上げただけでは状況がきちんと把握できないのだ。



 タウシュベツの皆伐地は、昨年に比べるとエゾイチゴやハンゴンソウが入りこんでいるようだったが、林野庁は弁護士さんたちに「緑が回復してきた」と説明したそうだ。しかし、エゾイチゴやハンゴンソウは開けたところに侵入してくる植物で、針葉樹林の森林に生育しているものではない。ハンゴンソウはエゾシカが食べないために、すぐに繁茂するのだ。

 エゾイチゴもしばしば土場などに繁茂している。木本植物なので、これで覆われてしまうと樹木の種子が地面に落ちても芽生えることができなくなり、ササと同様に樹木の更新を困難にしてしまうと思われる。にも関らず「緑が回復してきた」とは驚くべき説明だ。

 昨年の10月に植えたトドマツの苗は葉の色が悪く、いかにも元気がない。完全に枯死してしまっているものもあるし、頂芽が枯れて枯死寸前のものや活着不良のものが目立つ。不良苗を植えたことは明らかだ。業者は苗が枯れても補償しなくていいので、不良苗であっても植えるのだ。



 皆伐地には飛んできた種を調べるためのシードトラップが設置されていた。これは6月に自然保護団体が現場で説明を求めた際、幌加の皆伐地の一部で「周囲の森林から種が飛んできて自然に更新するように掻き起こしをする」と説明があったために、自然保護団体側が提案したのだ。



 また、林野庁は天然林でも細い木が混みあっているところでは間伐しなければ木が育たないと説明したそうだ。しかし、それは木材生産のために効率的に木を太らせなければならない人工林のやり方だ。天然林の場合は、そのようなところでも自己間引きに任せるほうが賢明であり、間伐は必要ない。

 弁護士さんたちは質問も交えながら熱心に説明を聞いていたが、林野庁の説明と自然保護団体の説明が全く異なることにさぞかし驚いたのではなかろうか。

(報告者M)


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Posted by 十勝自然保護協会 at 21:43│Comments(0)森林伐採
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