更別湿原のヤチカンバ保全について更別村教育委員会に質問書を送付

十勝自然保護協会

2016年01月11日 11:49

 更別湿原のヤチカンバの保全について、2015年12月13日付けで更別村教育委員会に以下の質問書を送付しました。

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2015年12月13日


更別村教育委員会 
教育長 様

十勝自然保護協会
 共同代表 安藤 御史
        佐藤与志松

北海道天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」保全についての質問書


 当会は、北海道天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」について、2014年、貴委員会担当職員より当地の現況や保全の対策の説明を受け、その後、指定者である北海道教育委員会に保全の対策を求めてきました。
さらに本年5月9日付で貴職に対し今年度を含め今後の保全事業について質問書を提出しました。
 5月19日付の貴職の回答では、保全事業について「移植苗に関わる調査、ヤマナラシ・シラカンバの除去の方策」などが説明され、合わせて「財政状況等によって実施が難しい」、「道や関係機関等の支援も得ながら進めて行ければ」とのお考えも説明されました。また、当会の提起した「専門家による学術的な調査」については、これも「道や関係機関等の専門家のご指導とご協力を得ながら、保全事業を進めていければ」とのお考えを説明されました。
 6月には、当会役員と植物研究者が移植苗の現況を保護区など4か所で視察させていただき担当職員の説明を受けました。その際、「移植苗の育成は系統保存としては意味のあることだが、天然記念物としてのヤチカンバ群落保護を考えるならば、指定地内での天然更新こそが基本であり、その方策をこそ考えるべきである」旨をお伝えしました。
 つきましてはヤチカンバの保全事業について再度おうかがいいたします。

(1)今年度行った保全事業を具体的に教えてください。
(2)来年度以降予定している保全事業(新規・継続)を具体的に教えてください。
(3)今年度、道教委・道文化財審議委員会から何か助言等がありましたら教えてください。とくに学術的な調査または調査委員会などについて提案などがありましたら教えてください。

 以上について、ご多忙とは存じますが、1月13日までにご回答をいただきたくお願いいたします。
以上


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