サホロスキー場北斜面オープンにあたっての声明
声明
加森観光は、佐幌岳北斜面に新たなスキー場を開発し、12月25日、その一部をオープンした。私たちは、次の理由により、このオープンに強く抗議するとともに、北斜面スキー場の営業について再考することを求める。
理由
1 佐幌岳北斜面は、エゾナキウサギの生息地であることが私たちの調査により確認された。エゾナキウサギは環境省レッドデータブックに準絶滅危惧として掲載されている。新たなスキー場造成はその生息地を直撃するものである。そのような場所にスキー場を開設することの是非については、目下、札幌地方裁判所において係争中である。その事態を無視して、スキー場オープンを強行したことは、加森観光の理不尽な軽挙妄動と言うべきもので、容認できない。
2 加森観光は、過去において自然環境上問題ありという理由で中止された北斜面のスキー場開発を、今回無理に復活させ押し通した。その計画の許認可に当たっては、北海道行政当局から再三指導を受けているが、私たちの正当な多くの疑念に対し、不誠実な態度を示し、無視した上で、今回のオープンを強行したものであり容認できない。
2016年12月25日
十勝自然保護協会
共同代表 安藤御史
佐藤与志松
ナキウサギふぁんくらぶ
代表 市川利美
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