春の講演会『問われる国立公園の役割 ~地熱発電と規制緩和~』のご案内

十勝自然保護協会

2022年04月02日 14:46

春の講演会
 問われる国立公園の役割 ~地熱発電と規制緩和~


日時 :2022年4月9日(土) 13:30~15:30(13:00開場)
会場 :帯広市とかちプラザ視聴覚室(2階)
参加費:500円(大学生以下無料) *申し込み不要
講師 :寺島 一男氏(大雪と石狩の自然を守る会代表)

 2021年環境省が発表した地熱開発加速化プランを契機に、国立公園等の自然公園区域内における地熱発電開発の動きが活発化しています。すでに国立公園等における規制緩和を段階的に進めていますが、さらにその範囲を拡大するとともに自然公園法や温泉法の見直しも進めています。
 地熱発電は地熱資源のポテンシャルの高さや自然再生エネルギーのベースロード電源になるとして、その優位性ばかりが強調されていますが、開発には自然環境の破壊を始め多くの負の要因もたくさんあり、技術的にも未だ解決されていない課題が多いのです。規制の立場にある環境省が、自ら率先して地熱開発促進を進める姿勢に転換していることもこれまでにない情勢を生んでいます。
 自然環境の質が地球規模で人類最大の問題になっているいま、わが国における“緑の砦”として残り少ない自然環境を維持してきた国立公園等の自然公園の役割はきわめて重要です。地熱発電開発が自然環境に対してどのような影響を与えるのか、それが地域にどのようなメリットをもたらすのか、そしてなによりも国立公園等の自然公園はなんのためにあるのか、その役割を問い直すことがいま大切です。

主催 :十勝自然保護協会
問い合わせ:十勝自然保護協会事務局(015-572-4012)


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