ラリー北海道について池田町からの回答

十勝自然保護協会

2024年08月24日 14:15

 当会の6月16付の質問および要望lに対し、池田町長からの回答を掲載します。

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池 地 地 第19号
令和6年6月27日


十勝自然保護協会 共同代表 安 藤 御 史 様
              佐 藤 与志松 様

池田町長 安 井 美 裕


「2024年ラリー北海道での池田開催についての質問と要望」に対する回答について

 2024年6月6日付けで提出のあった標記質問と要望につきまして、下記のとおり回答いたします。



(1)清見ガ丘公園はカシワをはじめとする樹木の多い静寂な都市公園であり、散策やパークゴルフなどを楽しむ町民の憩いの場である。通常の走行ではないので一般車両の排気音と違い、午前午後にわたり静寂な公園に騒音が響くことになる。昨年の町による騒音の測定結果を説明いただきたい。
【回答】
 2023ラリー北海道の車両騒音について、清見ケ丘1番地周辺200mの範囲について1箇所(2日間、各12時間測定)の騒音測定を行いました。
 当該調査区域(ラリー北海道開催会場も含む)は、騒音規制法の規制区域外であり、 同法による規制は受けませんが、住宅が隣接していることから、本業務においては、環境基準「道路に面する地域」の類型Aを参考値として評価を行いました。
 調査の結果、ラリー北海道開催日における測定時間全体の等価騒音レベルは、環境基準値「道路に面する地域」の60dBと同程度に留まる結果となりました。
 詳細は、別紙「ラリー北海道騒音測定委託業務報告書」を参照ください。

(2)清見ガ丘公園には、この時期は繁殖期ではないものの、エゾフクロウをはじめとした多数の野鳥が生息している。オジロワシの行動圏にも重なる。また、とくに多数のエゾリスが年間を通じて生息し、日常的に道路の横断が見られる。これらの動物に対し、昨年はどのように対処したのか説明をいただきたい。
【回答】
 開催を予定しています9月ですが、エゾフクロウについては雛鳥が巣立っている時期で、かつ日中は活動時間帯ではないため、影響は少ないと判断しています。オジロワシについても、実際に競技車両が走行する日は一日間で、そのうち走行時間は約3時間程度となりますので、オジロワシの行動に対する影響は少ないと判断しています。また、年間を通して生息しているエゾリスですが、競技中の車両に向かう形で旧球場内を横断する可能性および接触のリスクは低いと判断しています。道路(園路)の横断についてですが、昨年は競技者に対しては、旧球場内での競技終了後の園路内の走行について、通常の一般車両の走行と同じ低スピードでの移動をお願いしました。園路脇は観客が多くいることから、安全確保のため当日は通常の一般車両の走行時よりも低スピードでの移動となっていました。

(3)そもそも、昨今のC02排出に対する世界的な対応からすれば、多数のガソリン車による過度の走行は問題である。池田町としてはとくに問題としない理由を説明いただきたい。
【回答】
 WRC(世界ラリー選手権)では、2022年から新たに100%持続可能なカーボンニュートラル燃料が使われています。この燃料は、合成燃料とバイオ燃料を混合した化石資源を使用しないもので、C02排出量を大幅に削減しています。また、リエゾン(移動)区間など一部決められた区間では、電気モーターのみでの走行が義務付けられるなど、モータースポーツの世界でも環境負荷を軽減する取り組みが始まっています。本町で開催されるラリー北海道においても、将来的には持続可能な取り組みとして同様の考えのもと環境に配慮したガソリン(化石燃料)に頼らない競技になっていくものと考えています。

 ラリー北海道には全国各地から数万人の方々が来勝し、競技を観戦する多くの方々の来町も期待できることから、交流人口の拡大・創出および地域の活性化の観点で池田開催に協力し、訪れた方々に池田町の良さを知ってもらえるよう努める次第です。
(池田町地域振興課)



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