然別川の河畔林伐採について再質問書を送付

十勝自然保護協会

2009年07月09日 09:58

 然別川の国見橋下流で行なわれた河畔林伐採について、帯広開発建設部に再質問書を送付しました。

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2009年7月8日


北海道開発局
帯広開発建設部長 安田 修 様

十勝自然保護協会
会長 安藤御史


然別川の国見橋下流で行なわれた河畔林伐採についての再質問書


 然別川の国見橋下流で行なわれた河畔林伐採について、6月24日付けで貴職から回答がありましたが、具体性に欠ける回答であるために、再度質問いたします。
 お忙しいところ恐縮ですが、7月20日までに書面にて回答くださいますようお願いします。



質問1について
 「国見橋下流の区間は、洪水の安全な流下に支障となることから河畔林を伐採したものです」との回答がありました。この回答からは河畔林が洪水時に速やかな流下を妨げていると解釈できます。速やかに流下させることによって、どこの地域が安全になるのか、またその効果はどの程度なのかを具体的に説明してください。

質問2について
「伐採木等の処理については、売却可能なものについては売却し、国庫に納入されています。また売却できないものについては、一般廃棄物として処理場へ搬入し、再利用または処分されています。今回の伐採木で売却できないものは既に処理場へ搬入しており、売却できるものは今年度中に売却する予定です」との回答でした。そこで、以下について再度質問します。
1.売却できないものをどこの処理場に搬入し、どのように再利用されたのか。
2.売却する予定の木材の材積。
3.伐採から売却するまでの間の保管場所。
4.売却方法。
4.過去に売却した木材の量と販売額および販売先。

質問3について
 「今回の伐採は、治水上の安全性を確保するために、必要と考えています。なお、事前に環境調査を行う等、状況の把握にも努めています」との回答でしたが、的を射た回答になっていません。以下について再度質問します。

1.「治水上の安全性を確保することが必要だとのことですが、治水上の安全のために河畔林伐採がどうしても必要であるという具体的根拠を示してください。
2.貴職がどのような環境調査を行ったのか具体的に説明してください。
3.生物の生息・生育環境を大規模に破壊し、生物多様性を損なったことについての貴職の見解を明らかにしてください。

質問4について
「これまで、治水事業説明会を年1回、管内のNPO・環境団体等を対象に行なっているところです。今回ご指摘の然別川伐採についても、その中でご説明しています。今年度は、十勝川水系で活動をしているNPO・環境団体等を改めて調査し、説明会のご案内をしたいと考えています。なお、昨年度の事業説明会に参加した団体等の名称については、個人情報等につながりますので、当部からの回答は控えさせていただきます」との回答でした。

1.管内のNPO・環境団体等を対象に治水事業説明会を行なっているとのことですが、当会に案内をしなかった理由を説明してください。
2.事業説明会に参加した団体の名称が個人情報等になるとの認識のようですが、その法的根拠を説明してください。

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