士幌町の遊歩道計画で申入れ
士幌町役場の西側のカシワ林に計画されている遊歩道について、士幌町に以下の申入れをしました。
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2009年7月8日
士幌町長 小林康雄 様
十勝自然保護協会
会長 安藤 御史
保安林の遊歩道計画についての申入れ
町役場の西側にあるカシワ林には希少植物が生育しているにもかかわらず、貴職は地域住民の意見を真摯に受け止めず遊歩道の整備を計画しているとの声が当会に寄せられました。そこで、当会の副会長が役場総務企画課の担当者に電話で確認したところ、担当者増田氏から以下のような説明がありました。
1.保安林の管理道路として散策路を計画している。
2.距離は1.7キロメートルで、当初計画では幅2メートルとしていたが、幅については確定していない。
3.舗装や砂利敷きはせず、ウッドチップなどによる整備を考えている。
4.植物について地元の方から情報があり、共同で調査を行うことなど検討している。
この説明から、計画にあたり事前に植物の調査を行っていなかったことは明らかです。生物多様性条約の締約国であるわが国においては、生物多様性保全の観点からレッドデータブックに掲載されている種や希少な種についての調査を行い、これらの種の保全を優先させる計画としなければなりません。当会は、遊歩道計画地においてレッドデータブック掲載種など希少種の調査をするよう申入れます。
なお、この申入れに対する貴職の見解を書面で明らかにしてください。回答は7月20日までにお願いいたします。
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