学園通整備に伴う農高カシワ林伐採事業への要望書に対する回答

十勝自然保護協会

2021年03月29日 14:31

 2021年2月17日付けの「学園通整備に伴う農高カシワ林伐採事業への要望書」に対し、帯広市から以下の回答がありました。

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帯土木第 577 号
令和 3年 3月 4日


十勝自然保護協会
 共同代表 安藤 御史 様
      佐藤 興志松 様

帯広市長 米沢 則寿
(都市環境部土木室土木課担当)


学園通の道路整備に伴う農高カシワ林の伐採に対する要望について(回答)

 日頃より、市政にご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
ご要望のありました、農高カシワ林の伐採に関しまして、下記のとおり回答いたしますので、よろしくお取り計らい願います。



1 12月現地説明会では、環境団体・研究者から多くの要望・意見・提言がありました。 担当部署は今後どのような対応を取るのかを含め、整理して開示くださいますようお願いいたします。

回答 現地説明会の際いただいた、環境団体・研究者の皆様からのご意見を参考として、以下の点に配慮しながら施工する予定です。
・整備にあたりましては、道路敷地内のほか、農高の敷地内におきましても、擁壁設置等に伴う影響範囲では、伐採が必要となることから、本数を最小限に留めるよう努めます。
・道路敷地(歩道)に越境しているまたは、越境する恐れのある樹木につきましては、道路の安全上、伐採および剪を行います。ただし、伐採や剪定の判断につきましては、樹木の生育状況や周辺樹木への影響を考慮し、事前に帯広市学芸員など関係者の意見を聞きながら進めていきます。
・道路敷地外の伐採した樹木については、周辺への影響を考慮し、伐根しないこととします。
・伐採の時期につきましては、施工上やむを得ない場合を除き、鳥類の繁殖期(4月 ~9月)を避けることとします。
・林床(すき取り土)に ついては、周辺の法面整形に可能な範囲で利用します。
・神社の川の生態調査(ニホンザリガニ)については、帯広市学芸員および関係団体 とともに、今春実施予定です。

2 当会は、以前より事後調査の必要性も訴えてきました。何か所かにコドラートを設定して植生の経年変化を見ていくことは確認されていますが、当会が提起した境界線周辺のカシワについて個々の樹勢等の変化を記録していくことについては明確になっておりません。林縁部の伐採が2021年秋に始まるとのことですので、伐採前からの記録が必要となります。この件に関してご見解をいただきたくお願 いいた します。

回答 境界線周辺のカシワにつきましては、個々の樹勢等の変化を記録する目的で、定点撮影を一本につき4方向より実施する予定です。なお、撮影時期や方法については、今後有識者の意見を聞きながら進めていきます。

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