開発建設部の治水説明会(2009.7.6開催)報告
まず驚いたことに、この説明会への案内は締切をすぎてから届きました。
前半は今年度の治水計画の説明、後半はバスで移動し礼文内川の掘削と自然再生現地説明でした。(タンチョウをみました。参加約40名、当会は3名)
配布された資料は、地域と工事名(写真)の一覧のみで、内容は映像により口早の説明がなされたので、ほとんど記録ができず、考える余裕もありません。質疑応答の時間はわずか、3名が発言して前半は終わりました。
さて、当会は、二つの課題を抱えてこの説明会に臨んでいました。一つは、国見橋から下流の然別川河畔林の皆伐、今一つは相生中島地区の掘削工事です。河畔林皆伐については、昨年度の事業で今回説明はなかったが、河畔林というものに対する治水課の見解を質したかったし、掘削工事についてはこれからの事業として説明があったが、その必要性、妥当性について質したかったのです。しかし、質疑応答の時間がわずかしかなく、質問はできませんでした。(質問した3名のうち2名は議事進行についてでした)
説明の中で、最初に河川法が改正され「環境」という柱が加わったことと「住民参加」を盛り込んだことが示されました。なるほどその会場には40名もの住民参加があるけれど、意見を言えない状態に設定されています。
また、河畔林の皆伐はどうか。伐採の目的がなんらかの理由に基づくものと仮に認めたとしても、皆伐が「環境」配慮に反することは明らかです。
十勝自然保護協会は、はじめ当会への説明に治水課の派遣を要請しましたが、断られました。そこでこれらの疑問を文書で質したところ、回答をえました(「十勝川水路掘削問題 帯広開建からの回答」参照)が、みなさんどう思いますか。(S記)
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