札内川ダムにおける砂礫堆積についての質問
当会は7月7日付で、帯広開発建設部長に札内川ダムの砂礫堆積などについて質問書(下記)を送付した。回答期限が過ぎたが、まだ届いていない。説明不能ということであれば、帯広開発建設部が公表した
「寄せられたご意見の十勝川水系河川整備計画[変更](案)への反映状況等」は根拠のない説明ということになる。
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札内川ダムにおける砂礫堆積についての質問
当会は、意見書および公聴会で、今回の十勝川水系河川整備計画変更にあたって札内川ダムが札内川の樹林化促進の要因であること、そしてダムが砂礫の流下を妨げていることを明記するよう求めます、と主張した。
これに対し、貴職は3月29日に「寄せられたご意見の十勝川水系河川整備計画[変更](案)への反映状況等」を公表し、このなかで「札内川における礫河原の減少については、主として、札内川ダムの供用開始以前にその傾向が見られていること、札内川の上流部には砂礫層が厚く堆積していること、札内川全川において経年的に概ね河床が安定していること等から勘案するに、ダムによる砂礫の供給減少との間に明確な因果関係は見受けられません」として、札内川ダムの影響を否定した。
帯広開発建設部は、ダム下流の状況証拠を並べて「ダムによる砂礫の供給減少との間に明確な因果関係は見受けられません」と主張しているが、第三者が評価できる具体的データを示しているわけではない。またダムの影響を否定するのであれば、札内川ダムの堆砂量の経年変化を提示した上で、札内川ダムが砂礫の流下を妨げていないことを示さなければならない。
ついては、貴職が主張する1)札内川の礫河原の減少が札内川ダム供用開始以前から見られる2)札内川上流部には砂礫層が厚く堆積している3)札内川全川で河床が安定しているということについて、具体的データを示して説明いただきたい。
また札内川ダムの堆砂量の経年変化のデータをもとに、札内川ダムによって砂礫移動が妨げられていないことを説明していただきたい。
なお、回答は7月31日までに当方に届くようにしていただきたい。
以上
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