十勝総合振興局帯広建設管理部から9月30日付けで「北海道管理河川の川づくりワーキング」の案内がありました。
「より良い川づくりに向けて、従来より事業概要書に内容を記載のうえ関係各団体へ周知し、必要に応じ意見を伺っているところですが、事業の推進にあたり、自然環境への影響があると考えられる事業、緊急を要する事業について、川づくりの意見交換を行った上で河川整備を進めたく、ワーキングの開催を現在検討しております」とのことで、帯広川、伏古別川、渋山川、居辺川が今回のワーキングの対象河川となっています。
このワーキングについて10月5日に帯広建設管理部に説明を求めた上で、以下の申入書を送付しました。
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2015年10月9日
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
十勝自然保護協会
『北海道管理河川の川づくりワーキング』についての申入れ
9月30日付『北海道管理河川の川づくりワーキング』の案内文書を10月2日に受け取りましたが、開催の趣旨等に理解しかねることがあることから、10月5日に帯広建設管理部において担当職員に説明を求めました。この説明内容を当会理事会で検討した結果、このワーキングの進め方に問題があることから以下の申入れをします。
貴職は、今回参加を案内している30数団体に毎年度の「治水事業概要書」を送付し、不明な点があれば個別に対応することを方針としてきました。当会はこの方針を尊重し、2012年以降、渋山川と居辺川の事業について疑問点の説明を求めるとともに意見書を提出してきました。この間、渋山川と居辺川の2河川については他団体からの意見等がなかったため、当会との間での話し合いが行われてきたところです。担当者が替わっているとはいえ、この経緯を貴職は忘れてはなりません。
さる8月17日付で当会は居辺川についての意見書を提出しましたが、これに対し貴職は見解を示していません。10月5日の面談の際担当者は、回答は来年度になるかもしれないとの見通しを明らかにしました。当会の意見を棚上げして、仕切り直しのような「ワーキング」を開催するなどというのは、この問題に真摯に取り組んできた当会を侮るものといわなければなりません。
当会は渋山川・居辺川について他団体のかかわりを排除するなどという偏狭な考えはありませんが、これまでの経緯は尊重されなければならないと考えます。つまりこれまでの当会と貴職との話し合いを踏まえ、その流れの上に参加を希望する団体があるのであれば、それを加え話し合いを進めるべきです。
したがって、ゼロから意見交換を始める帯広川・伏古別川と当会との話し合いを重ねてきた渋山川・居辺川を一緒くたに議論するのではなく、帯広川・伏古川と渋山川・居辺川を別々の会議で議論するよう申し入れます。