道道鹿追糠平線の法面改修工事で、帯広土現が方針転換

十勝自然保護協会

2009年08月13日 21:21

 当会は道道鹿追糠平線の扇が原展望台付近の法面改修工事に関して、要望書を提出していましたが、8月3日に帯広土木現業所鹿追出張所長より以下のような説明がありました。

・法面からの落石防止柵などの工事に目途がたったため、脆弱化した法面の改修工事を立案した。急を要する箇所の洗い直しを行う調査をしており、扇が原展望台付近の法面については早急に対処しなくてもよいと判断した。荒廃の進んでいる山田温泉近くの法面(法枠が露出している)および扇が原展望台の上のシェルター出口付近を優先する必要があると考えている。

・現地のクマイザサを利用して3年程度で被覆されるようにしたいと考えている。ササは近くよりブロック状に掘り取ったものを利用するほか、種子によるポット苗の利用などを考えている。

・今年度中にササの移植をはじめたい。

・法面が崩れている所は地下水がしみ出ているような状態で、フキなどが生えていることが多い(当会は、このようなところではササによる被覆は困難であろうとの指摘をした)。

 この説明から、当会の指摘を受けて方針を転換したことになります。このような謙虚な姿勢については評価したいと思います。この工事については、今後も当会と話し合いを持ちながら進めていくことを求めました。

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