道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策について鹿追町長に要望書を送付

十勝自然保護協会

2023年10月17日 14:28

 道道鹿追糠平線駒止湖区間の速度規制に関する要望書を当会およびナキウサギふぁんくらぶ、日本森林生態系保護ネットワークの連名で鹿追町長に送付しました。

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2023年10月15日


鹿追町長 喜井 知己 様

十勝自然保護協会      共同代表 安藤御史
佐藤与志松
ナキウサギふぁんくらぶ     代表 市川利美
日本森林生態系保護ネットワーク 代表 金井塚務


道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策(速度規制)に関わる要望


 該当区間(約1km)において2019年1月にバス同士の衝突事故がありました。これに関連し、十勝総合振興局帯広建設管理部(以下「管理部」という)はこの区間の拡幅工事を計画しましたが、私たち3団体は、この区間が大雪山国立公園特別地域で貴重な動植物の生息生育地であることから、拡幅せずに各種安全対策を取ることを要望してきました。
 管理部が掲げたいくつかの対策のうち、今般、警戒標識5基・カーブミラー3基を設置することになりました。
 道道鹿追糠平線は、貴町市街地を抜けて湖畔に向かう場合、笹川小学校を過ぎて速度制限はなくなり60km/hとなります。そしてこの状態は糠平市街まで続きます。しかし、該当区間は60km/hでの走行が可能な設計の曲線ではありません。白樺峠での「この先連続カーブ区間 スピードダウン」だけの注意喚起では運転手の意志にゆだねられているため、現実に相当な速度で走り抜ける自動車が少なくありません。
 狭隘でカーブが多い区間ですので、具体的な速度を提示した規制が効果的と考えます。道路形態からいって「速度30km/h規制」が適当と考えます。阿寒摩周国立公園のオンネトー湖畔道路は、該当区間と同様な形態ですが「速度30km/h規制」がなされており、標識が6か所に立っています。
 以上の状況を鑑み、貴職より釧路公安委員会へ「速度30km/h規制」の設定を要請していただきたく存じます。公安委員会への要請は当該自治体首長から行うのが最も効果的であると考え、本案を要望いたします。


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