道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策についての回答

十勝自然保護協会

2023年04月08日 16:13

 当会とナキウサギふぁんくらぶ、日本森林生態系保護ネットワークの3団体で要望していた道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策について帯広建設管理部事業室から回答がありました。

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令和5年(2023年)3⽉29⽇

⼗勝⾃然保護協会  共同代表 安藤 御史 様
               佐藤与志松 様
ナキウサギふぁんくらぶ 代表 市川 利美 様
⽇本森林⽣態系保護ネットワーク
            代表 ⾦井塚 務 様

⼗勝総合振興局帯広建設管理部事業室事業課
事業課⻑ 秋⼭ 護


主要道道⿅追糠平線に係るご要望について(回答)


 平素より、北海道の建設⾏政について、ご協⼒を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、2021年11⽉29⽇にありました貴団体からの進捗状況のお問い合わせについて、2022年9⽉30⽇に⼀部回答したところですが、未回答の項⽬について別紙のとおり回答いたします。


[別紙]


1 道路管理者が行う安全対策について
2022年9月30日付で貴団体宛に進捗状況の回答をいたしました。
その中で、事故要因を独自分析した以下3点について、安全対策の方向性を考えました。

【事故の要因と対策】
(1)双方のバスがカーブ内を見通せず、カーブ内を走行中に対面したこと。
対策:「バスの運行管理」、交通安全施設による視距確保及び注意喚起
(2)路肩堆雪による幅員狭小のため、カーブ内でバス同士のすれ違いが困難だった。
対策:「バスの運行管理」、交通安全施設による注意喚起
(3)路面凍結により、スリップしやすい路面状況であったこと。
対策:交通安全施設による注意喚起の強化

 今回の検討につきましては、国立公園の第1種特別区域であることを踏まえ、現状における安全対策として交通安全施設の配置(カーブミラー、警戒標識)での対応を考えております。
 また、前述「 」内の対策は次項目に記載のとおり、対策済みと考えます。
 なお、交通安全施設の配置等については、令和5年度の雪解け後に現地でのご説明を考えておりますので、改めてご連絡します。


2 その他の安全対策の提案について
(1)信号機の設置について

信号機の設置について、管轄である新得警察署から北海道警察釧路方面本部交通課に確認をしたところ、設置は難しいと伺っております。

2)バスの時間調整について
バスの時間調整について、然別湖温泉ホテル風水への聞き取りを行ったところ、当区間を通る路線バス及び送迎バスについては、すれ違いが発生しないよう、事故翌日(平成31年1月26 日)から、送迎バス運行時間の調整を行っていることを確認しました。

(3)電光掲示板の設置について
 電光掲示板の設置について、環境省上士幌管理官事務所へ確認を行ったところ、電光掲示板 については、工作物が比較的大規模・高位置になることや、電源が必要となるため電柱や電線 等の追加的工作物が必要となること、また、夜間の道路利用が少ない現状では電光式の効果が限定的となる恐れがあることなどから、電光式導入による効果と風致への影響とを比較衡量すると、非電光式の交通標識を導入する方が良いのではないか、との回答をいただきました。
 このため、当部では非電光式の交通安全施設による注意喚起を行うことといたします。

3 速度規制について
2022年12月14日付けで追加提案いただいた道路の速度規制について、管轄である新得警察署から北海道警察釧路方面本部交通課に確認をしたところ、速度規制の対応は考えていないと伺っております。

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