LC-1射場の整備、滑走路の延伸に関する要望への回答

十勝自然保護協会

2022年11月13日 14:47

 2022年10月22日付の「LC-1射場の整備、滑走路の延伸に関する要望」に対し、大樹町から以下の回答がありました。

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樹企商第 382号
令和4年11月2日


十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御 史 様
              佐藤 与志松 様

大樹町長 酒森 正人


 「LC-1射場の整備、滑走路の延伸に関する要望」に対する回答について
2022年10月22日付けで要望のあったこのことについて、次のとおり回答いたします。



1 LC-1射場の拡張整備について
 LC-1射場は、ロケットの飛行安全や地上安全の確保が必要であることから、既存法令に基づく保安距離等を満たした施設整備が前提となりますが、当町は、自然環境と共生する射場の整備を目指 しておりますので、これまで同様、周辺環境に配慮した事業計画策定に努め、自然環境と共生が図られるロケット射場整備を検討していきたいと考えております。
 整備にあたっては環境影響を予測・評価する必要があるため、今年度は春期環境調査を行い、周辺植生等を事前に把握することで、環境に配慮した射場整備について検討してまいります。なお、先に提供依頼のあった植生調査票について、今回は重要種の調査であり調査会社に提出を求めていないため、その他関係書類のみ提供させていただきます。
 樹木伐採については、西側道路を基本設計時に計画していた直角から斜めに角度をつけることで、伐採範囲を最小限とするよう計画の見直しを検討しているところです。
 比較的密に生育が確認されているガンコウランについては、LC-0東側の轍付近に移植を行ったところであり、伐採材保管場所については下草刈りのみ行う計画で検討しております。
 また、道路は砕石舗装とし、電線は埋設する予定としております。
当町では前述のとおり、自然環境と共生が図られるロケット射場整備を今後も検討してまいります。

2 フェンスの設置方法について
 LC-1射場のセキュリティ環境は、国からの射場認定を受けるために重要なものと考えております。そのため、門扉およびフェンスを設置しますが、ご提案のフェンスの設置方法については、事業費が大きく増加すること、既存のLC-0射場は施設運用上、設置されていたフェンスを撤去していることから難しいと考えております。
 御協会やその他団体による観察会等は事前に連絡いただければ、これまで同様行えるよう対応していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

3 現滑走路の東側延伸について
 先にお伝えしているとおり、現在詳細設計を行っているところであり、基本設計どおり工事を行うかは未定となっております。
 滑走路の延伸につきましても、LC-1射場の整備同様、周辺環境に配慮した整備を検討してまいります。

(企画商工課航空宇宙推進室)




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