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2022年11月13日

LC-1射場の整備、滑走路の延伸に関する要望

 大樹町長に、LC-1射場の整備、滑走路の延伸に関する要望書を送付しました。

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2022年10月22日


大樹町長  酒森 正人 様

十勝自然保護協会 共同代表  安藤 御史
佐藤与志松


LC-1射場の整備、滑走路の延伸に関する要望


 LC-1射場の整備について、9月21日、当会役員が貴町担当職員と面談し詳細設計図面により説明を受けました。その際、当会の要望を口頭で伝えましたが、その後開催された役員会での検討を踏まえ、改めて書面にて要望いたしますので、ご検討いただきたく存じます。ご多忙とは存じますが、11月22日までにご見解を回答くださいますようお願いいたします。

1.LC-1射場の整備について
 すでに当会は何度も強調していますが、当該地区のカシワ林は、浜大樹より連続する自然度の高い長なもので、北海道でも貴重なカシワ海岸林であり、北海道も「北海道自然環境保全指針」において「保全を図るべき自然地域(すぐれた自然地域)」に指定しています。また、カシワ林周辺の海岸側には多くのガンコウラン群落があり、これも上記の北海道自然環境保全指針の中で他の海岸植生とともに保全が求められているところです。
 残された植生の保全、景観の保全のために以下の要望をします。
(1)道路の曲がり角を曲線化して、カシワ林の開削を最小限にすること(図参照)。
(2)機材や伐採木を置くなど工事終了後には使用しない作業関連のみのカシワ林開削部分については、カシワは伐根から萌芽する可能性が高いことから根株を損傷しないようにすること。
(3)道路面は透水性に配慮すること。指令所への道路のように木材チップの敷設も考慮すること。やむを得ない場合、砂利敷きかあるいは透水性のアスファルトにすること。
(4)電柱は敷設しないこと。
(5)環境調査で指摘されている植物重要種は、移植先が決まっているホソバナソモソモ以外の9種についても相当する環境への移植を検討すること。また、浜大樹海岸の植生を特徴づけるガンコウランについては、東側海岸段丘の車両でできた裸地など周囲に同種が生育している場所への移植を考慮すること。
 なお、立ち入り規制について、門扉を設置して一般車両を規制することには異議はありませんが、徒歩による東側海岸段丘、河口周辺の観察等の規制には反対です。計画ではフェンスは門扉より海岸までに延びていますが、フェンスを設置するならば、門扉からは緊急避難道路沿いにして、LC-1射場施設およびMOMO射場(扇形面)を囲む形のものにしていただきたく存じます(図参照)。

2.現滑走路の東側延伸について
 先の面談においては「基本設計どおり延伸工事を実施するかは、現在のところ未定」とのことでした。当会は引き続き、上記の観点から、カシワ海岸林の伐採をせず、西側にのみ延伸すべきことを要望いたします。
以上



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Posted by 十勝自然保護協会 at 14:42│Comments(0)大樹町航空宇宙開発
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