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十勝自然保護協会 活動速報 › 大樹町航空宇宙開発 › 大樹海岸の自然の保全に関し、要望および質問書を送付

2023年11月28日

大樹海岸の自然の保全に関し、要望および質問書を送付

 大樹町長に大樹海岸の自然の保全に関し、以下の要望および質問書を送付しました。

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2023年11月23日


大樹町長  黒川 豊 様

十勝自然保護協会 共同代表  安藤 御史
佐藤与志松


大樹町の自然の保全に関する要望と質問


 当会は、ここ数年にわたって大樹町の自然、とくに大樹海岸の自然(海岸海蝕断崖草原、海岸砂浜群落、海岸草原、カシワ林、湿原、湿生草原、希少地形十勝坊主など)について、生物多様性の保全、景観の保全を訴えて、貴町に要望・提言をおこなってきました。
 本年10月4日に航空宇宙推進室室長より当面する追加の事業について当会役員に説明がありました。
 当会はすでに新射場LC-1の建設にあたってカシワ林の開削に反対しており、その立場は変わらず、今後の開削にも反対です。カシワ林の海岸側草原には、多数のカシワの低木が生育し、またミヤコザサの下にはガンコウラン、ハマナスなどの植物が広がっています。ここに新たな射点を建設することは景観をさらに損ねるものです。
 この件に関して以下の要望と質問をいたします。
 ご多忙とは存じますが、12月15日までに書面にてご回答いただきたくお願いいたします。



(1)町道整備計画のカシワ林内直線化部分について以下の点を要望いたします。
① 道路面を舗装するのであれば透水性の材質を採用すること。
② いずれ廃道になる現道に敷設されている砂利は撤去し、カシワ林の回復を図ること。
③ 電線は埋設すること。
(2)スペースコタン社による射点の新規造成に関連して以下の点を質問いたします。
 貴町が筆頭株主であるロケット射場運営会社スペースコタンからは、イベント会場で、またメディアに対し「広いのでいくらでも作れる」、「大樹町には約150㎢の敷地に最大10か所の発射地点の整備が可能」、「ケープカナベラルにも伍していける敷地を持っている」などの発言が頻繁に見られます。とくに「約150㎢の敷地に最大10か所の発射地点の整備が可能」とは具体的にどの範囲のどの地点を指すのでしょうか。今回の造成地もこの中に含まれているのでしょうか。ご説明いただきたく存じます。
 スペースコタン社のこれらの発言からは、この地域の自然の貴重さを十分認識なさっておられるのか懸念がもたれます。「自然との共生」を表明している貴町の立場と矛盾はないのでしょうか。ご見解をうかがいます。
以上



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Posted by 十勝自然保護協会 at 15:46│Comments(0)大樹町航空宇宙開発
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