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十勝自然保護協会 活動速報 › 大樹町航空宇宙開発

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2017年07月15日

大樹町海岸の自然環境の保全に関する要望についての回答

 大樹町海岸の自然環境の保全に関する要望に対し、大樹町長から以下の回答がありました。

********************


樹住民 第629号
平成29年6月19日


十勝自然保護協会
共同代表  安藤 御史 様
        佐藤与志松 様

大樹町長 酒森正人
 

大樹町海岸の自然環境の保全に関わる要望について(回答)


 2017年6月6日付けで送付のありましたこのことについて、次のとおり回答いたします。



 この度ご要望のありました2点について、回答させていただきます。
1 「環境調査報告書(文献調査・環境影響評価計画の立案)」に関して
(1)について
 文献調査は、出版物等であって一般に入手可能な文献等の中から、大樹町に該当する物を対象に収集・整理したものと聞いております。ご指摘をいただきました「十勝海岸に関する重要な論文等」をご教授頂ければ、再整理をするよう指示したいと考えます。
(2)について
 今後、水域での調査を行うにあたっては、抽水植物・沈水植物に十分に留意して調査を行うとともに、水質調査の実施についても検討いたします。
 また、インターステラテクノロジス株式会社(以下、IST社)が実験を行っている射場600m範囲については、可能な範囲で調査を実施したいと考えます。
(3)について
 文献調査で除外しておりました「蘇苔類」についても対象とし、再整理をするようにしたいと考えます。また、今後の現地調査にあたっては、ミズゴケ類の調査についても検討いたします。
(4)について
 浜大樹海岸のカシワ林は長い風雪に耐えた貴重なものと理解をしております。 今後、計画検討を進めるにあたって、カシワ林の伐採については最小限の範囲に留める計画とするとともに、保存について十分に配慮するようにいたします。
(5)について
 IST社には、司令所や関連設備の設置にあたり、「十勝坊主(凍結坊主・アースハンモック)」に対し、十分に配慮するように指導いたします。
 平成28年度に検討した調査検討項目は、文献や自然条件・社会条件等から絞り込んで選定したものと聞いております。今後、現地調査を実施する際には、「十勝坊主(凍結坊主・アースハンモック)」についても重要な地形として留意して確認をしていくとともに、事業実施区域周辺で確認されるようであれば、十分に配慮するようにいたします。

2 IST社の指令所等の設備に関して
(1)について
 指令所から射場を見通すための樹木伐採においては、ご要望のようにハンノキ類について最小限に留めるよう配慮のうえ、既に町が実施し完了しております。
(2)について
 射場までのケーブル設置については、湿地内を通ることなく、カシワ林内を経路とする計画と聞いております。
 IST社には、計画に沿って可能な範囲で配慮するように指導しております。

(住民課住民活動係)


  


Posted by 十勝自然保護協会 at 21:07Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2017年07月15日

大樹町海岸の自然環境の補選に関わる要望書

 大樹町海岸の自然環境の保全に関して、大樹町長に以下の要望書を送付しました。

********************


2017年6月6日


大樹町長  酒森 正人 様

十勝自然保護協会 共同代表  安藤 御史
佐藤与志松


大樹町海岸の自然環境の保全に関わる要望


 本年4月25日付で、貴職より送付いただいた「平成28年度 大樹町多目的航空公園を活用した地域活性化方策及び施設整備検討調査並びに環境影響調査の実施業務」として日本工営株式会社札幌支店が行った環境調査報告書(抜粋)とインターステラテクノロジス(以下IST)社のロケット打ち上げに関わる設備の計画書について、5月17日に当会役員が貴町担当職員と面談し説明を受けました。その際、当会の要望を口頭で伝えましたが、改めて書面を提出いたしますので、ご検討いただきたく存じます。ご多忙とは存じますが、6月20日までにご見解を回答くださいますようお願いいたします。

1 「環境調査報告書(文献調査・環境影響評価計画の立案)」に関して
(1)複数の専門家によれば、文献リストには十勝海岸に関する重要な論文等が記載されていないとのことです。文献は今後の調査の基礎にもなりますのでさらに調査収集いただきたく存じます。
(2)大樹町海岸の自然環境の特徴は湖沼群と湿原です。水域の調査に当たってはとくに抽水植物・沈水植物の調査を重視することを要望します。また、水質の調査も合せて行うべきです。とくに多目的航空公園周辺の環境調査については、湿原およびその周辺を十分に行うよう改めて要望します。現在IST 社が実験を行っている少なくとも600m範囲内(発射時の退避域)には貴重種も多く生育していますので十分な調査が必要です。
(3)「文献調査で確認された動植物」には「蘚苔類」がリストから除外されています(4-38 注2)。湿原の状況を把握するにはミズゴケ類の調査を欠かすことはできません。調査項目に加えることが必須であると考えます。
(4)浜大樹海岸の長大なカシワ林は他に類を見ない貴重なものとされます。法律上、滑走路維持のための必要な伐採が既におこなわれたとはいえ、記載にあたっては長大なカシワ海岸林の一部であることを踏まえた十分な配慮がなされるべきです。当該箇所の伐採は連続する生態系の分断になることから最小限の伐採に留めるよう要望します。
(5)航空公園東側のIST社司令所予定地周辺のバンクスマツ南側一帯には寒冷地形の「十勝坊主(凍結坊主・アースハンモック)」があることが最近、専門家の調査によって明らかになりました。近年、開発などにより極めて限られた地域にしか見られない貴重な地形であり、「4-67 表-4.33 調査検討項目の選定」において「事業実施区域及びその周辺には、重要な地形及び地質は存在しないため、対象としない」との記載は修正されるべきです。北海道では最も南に位置する十勝坊主と考えられ、更なる継続的な調査が必要とされますので、保全に十分な配慮を要望します。

2 IST社の司令所等の設備に関して
 (1)司令所から射場を見通すために一定の範囲内のバンクスマツ等を伐採するとのことでしたが、延長上にある湿原境界域のハンノキ類についての記載が不明確です。視界確保のために計画区域外のハンノキ類を対象にするならば、林床の状態から過度な伐採は避けるべきであり必要最小限の枝払いにすべきです。
 (2)射場までのケーブルの敷設にあたってルートの詳細が計画書にはありません。もし直線であるとすれば湿地内(湿生草原)を通過することになります。湿生草原およびカシワ林に沿う乾生草原には貴重種が少なくありません。ケーブル敷設により、保守点検等のため裸地が生じ、環境への負荷が増大するので、この一帯を避けて敷設すべきです。また、前述した十勝坊主群が司令所東側に存在しますので避けるべきです。
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 20:54Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2017年03月11日

十勝海岸の自然環境保全について知事からの回答

 2月20日付の「北海道の航空宇宙分野の研究開発に関わる質問」に対し、北海道知事より以下の回答がありました。

********************

科技第510号
平成2 9年3月8日

十勝自然保護協会 様

北海道知事 高橋 はるみ
(公 印 省 略)

「北海道の航空宇宙分野の研究開発に関わる質問」について(回答)


 平成2 9年2月2 0日付けで照会いただきました件につきまして、次のとおり回答いたしますので、御理解のほどよろしくお願いします。

<回答>
 照会のありましたイメージ図は、北海道スペースポート研究会事務局がスペースポート構想の検討を進めるため、大樹町内の多目的航空公園に設置されている既存の滑走路を活用することを基本として、その滑走路の位置と安全性等を考慮した一定距離を取り、射場を配置することとして作成したものであると承知しています。
 今後、スペースボート構想の検討が進められるに当たり、道としては、スペースポートの設置者自らが生物多様性の保全が図られるよう、事業活動に努めるものと認識しております。



                      経済部産業振興局科学技術振興室
                      産学官連携グループ
                      TEL: 0 1 1 - 2 0 4 - 5 1 2 7

                      環境生活部環境局生物多様性保全課
                      生物多様性戦略グループ
                      TEL: 0 1 1 - 2 0 4 - 5 9 8 7

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 20:35Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2017年03月08日

「環境影響調査」に関わる要望への回答

 2月20日付けの『「環境影響調査」に関わる要望』に対し、大樹町長から以下の回答がありました。

********************


樹住民第180号
平成2 9年2月2 7日

十勝自然保護協会
 共同代表 安 藤 御 史  様
        佐 藤 与志松  様

大樹町長 酒 森 正 人


  「環境影響調査」に関わる要望について(回答)
 2 0 1 7年2月2 0日付けで送付のありましたこのことについて、次のとおり回答します。



 この度ご要望のありました2点について、回答させていただきます。

1 (1)について
 平成2 8年度の事業完了後、提示いたします。

2 (2)について
 各年度において契約締結後に、お伝えいたします。
 なお、平成2 9年度及び平成3 0年度に実施する現地調査の調査対象範囲につきましては、以前に当町から回答しておりますとおり「多目的航空公園周辺及び十勝海岸湖沼群、当縁湿原の沼沢湿原と低層湿原等」の範囲を調査するものでありますが、その範囲全体を詳細に調査するには、計画している事業規模以上の時間と費用が必要になると考えております。
 このことから、今回の現地調査は、事業条件(施設設置条件、土木関連条件)、自然条件(動物、植物、地形、地質)、社会条件(市街地、保全すべき公共施設など)、法令指定条件などから、数か所のゾーニングを行い、その範囲において調査を実施する予定でおりますが、本調査の結果は当町の貴重な資料となるものと考えておりますので、予算の範囲内で可能な限り、広範囲の現地調査としたいと考えております。

(住民課住民活動係:6-2116)

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 20:32Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2017年02月22日

北海道知事に十勝海岸の自然環境保全について質問書

2017年2月20日付で、北海道知事に十勝海岸の自然環境保全について質問書を送付しました。

北海道の航空宇宙分野の研究開発に関わる質問

当会は、十勝地方の自然を保全し、自然環境の保護育成につとめ、生活と文化向上に貢献することを目的に、さまざまな活動をしています。
 本年1月18日、帯広市において開催された北海道主催「北海道航空宇宙セミナー」において配布されたパンフレットと展示されたパネルに掲載された図(別紙)に関連して質問いたします。
 経済部産業振興局科学技術振興室が編集したパンフレット『国内有数の実験フィールド北海道』の北海道スペースポート研究会の欄にスペースポートのイメージとして日本スペースイメージング作成の図が掲載されています。この図には、既存の大樹町航空公園滑走路以外に何か所かのスペースポートとアクセス道路などが大樹町十勝海岸一帯に描かれています。また、北海道宇宙科学技術創成センターHASTICのイメージ図には、パネルに掲載されたもの以外にも同様なイメージ図がすでに紹介されています(別紙)。
 スペースポートとして構想されたこの一帯には、環境省が「生物多様性の観点から重要度の高い湿地(略称「重要湿地」)」として選定している「十勝海岸湖沼群(当縁湿原および周辺農地,ホロカヤントウ,キモントウ生花苗沼,湧洞沼,長節沼,十勝川河口湿原など)」が存在します。さらにこれにとどまらず、ガンコウランを主体とした風衝草原、希少種の多い海岸草原、長大なカシワ海岸林などのさまざまな植生がこの地域の生物多様性を豊かなものにしています。そして長大な自然海岸は今や貴重なものとなっています。
 提示されたイメージ図には、スペースポートが上記の貴重な自然環境に重なったり、あるいは極めて近接して図示されています。
 北海道スペースポート研究会、北海道宇宙科学技術創成センターには北海道も関与されているとのことから、次の2点について質問いたします。

(1)スペースポートのイメージ位置を決めた根拠は何か。その際、上記の自然環境をどの程度考慮したのか。
(2)上記の自然環境について、北海道として今後どのように保全していく考えか。

ご多忙と存じますが3月9日までに回答いただきたく存じます。
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 17:38Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2017年02月22日

大樹町長に環境影響調査についての要望書

2017年2月20日付で大樹町長に環境影響調査について要望書を送付しました。
 
「環境影響調査」に関わる要望

 当会は本年1月19日付で貴職に「大樹町海岸とその周辺の自然環境の保全に関わる質問」を提出し、1月26日付で貴職より回答がありました。
 この回答の中で、環境調査は「平成28年度 大樹町多目的航空公園を活用した地域活性化方策及び施設整備検討調査並びに環境影響調査の実施業務」として、日本工営株式会社札幌支店に委託するとされています。
 このことに関して、2月17日に当会役員が貴町担当職員と面談し説明をうかがい、当会の一定の要望を口頭で伝えましたが、改めて書面で要望いたしますので、ご検討いただきたく存じます。

(1)2016(平成28)年度は「文献調査」とのことですが、調査終了後、参考文献等のリストを含めた報告書をご提示いただきたく存じます。
(2)2017、18(平成29、30)年度には、新たに契約された委託先により現地調査が行われるとのことですが、調査区域と内容が決まり次第ご教示ください。なお、当会は貴職の回答に記載されていた「多目的航空公園周辺及び十勝海岸湖沼群、当縁湿原の沼沢湿原と低層湿原等」が調査対象範囲となるべきであると考えておりますことを申し添えます。

 年度末でご多忙とは存じますが、3月9日までにご見解を回答くださいますようお願いいたします。
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 17:22Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2017年02月01日

「大樹町海岸とその周辺の自然環境保全に関わる質問書」への回答

 1月19日付けの「大樹町海岸とその周辺の自然環境保全に関わる質問書」に対し、以下の回答がありました。

********************


樹 住 民 第6 8号
平成2 9年1月2 6日

十勝自然保護協会
 共同代表  安 藤 御 史 様
         佐 藤 与志松 様

大樹町長  酒 森 正 人
 

大樹町海岸とその周辺の自然環境の保全に関わる質問書について(回答)

 2 0 1 7年1月1 9日付けで送付のありましたこのことについて、次のとおり回答いたします。



 この度ご質問のありました4点について、回答させていただきます。

1(1)について
 環境影響調査につきましては、平成2 8年度「大樹町多目的航空公園を活用した地域活性化方策及び施設整備検討調査並びに環境影響評価の実施業務」として一括で公募型プロポーザル方式により選定を行い、2 0 1 7年1月6日日本工営株式会社札幌支店と契約いたしました。契約金額は16,988,400円(地域活性化方策、施設整備検討調査を含みます。)、業務期間は2 0 1 7年1月1 0日から2 0 1 7年3月3 1日までとなっており、経費は大樹町が支払います。
 調査対象範囲は町内の多目的航空公園周辺及び十勝海岸湖沼群、当縁湿原の沼沢湿原と低層湿原等を予定しております。
 2 0 1 7年度以降につきましては、現地調査などを計画しておりますが、年度ごとに予算計上し、契約、実施となる予定です。
 上記につきましては、現在、調整中のものを含んでおりますので承知ください。
2(2)について
 環境省に対しましては、事前に環境影響調査計画案を含め、ロケット打上げ計画等につきまして、環境省北海道地方環境事務所に提示し、助言等をいただくとともに協力をお願いする予定であります。
3(3)について
 IST社のロケット打上げに係る「仮設司令所」等の位置について、一般社団法人湿原研究所からの提案を受け、現在I S T社において計画案を作成中であり、ケーブル設置を含め、計画案が提出された後に説明させていただきたいと考えております。また、ISTのロケット打上げの時期ですが、エンジンの開発に時間を要しているため遅れておりますが、本年3月末から4月を目指していると伺っております。
4(4)について
 北海道航空宇宙セミナーにおけるパネル等に掲載の射場及び関連施設の配置につきましては、あくまでイメージ図であると認識しております。今後環境影響調査の結果を踏まえ、射場の在り方を検討して参りたいと考えております。関係近隣自治体には、今後射場の在り方検討について相談させていただくよう要請をしております。
 宇宙活動法の施行に伴う国に対する射場のアピールにつきましては、これまで同様、当町の射場としての優位性(南と東に海があるなど)をアピールして参ります。道路や施設の具体的な提示は、環境影響調査結果や環境省等の助言内容、国が求める精度等によって変わってくるものと考えており、現時点では情報を収集しながら対応して参りたいと考えております。

( 住民課住民活動係 : 6-2116 )

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:08Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2017年01月22日

大樹町海岸とその周辺の自然環境の保全に関わる質問書

 大樹町海岸とその周辺の自然環境の保全に関し、大樹町長に以下の質問書を送付しました。

********************


2017年1月19日


大樹町長 酒森 正人 様

十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史
佐藤与志松

大樹町海岸とその周辺の自然環境の保全に関わる質問書


 当協会は昨年9月17日付で貴職あてに「当縁湿原とその周辺の自然環境の保全に関わる要望書」を提出し、同年9月29日付でご回答をいただきました。その後、これに関わり状況に変化があり、いくつかの点で貴町担当職員から直接説明をいただく機会がありましたが、改めて書面で質問いたしますのでご説明をお願いいたします。
 ご多忙とは存じますが、1月27日までにご回答をいただきたくお願いいたします。

(1)9月29日付回答では「当該地域の植生に詳しい専門家の意見を聞きながら…」植生調査を行う旨の記載がありました。その後の報道(11月4日付十勝毎日新聞)によれば、自然環境調査を3年かけて実施し、16年度は文献調査、17年度以降は実地での調査とあります。この間の経緯と環境調査の内容(具体的な日程、調査対象範囲、調査を委託した団体等、経費とその出所など)を説明していただきたく存じます。

(2)当縁湿原を始めとして十勝海岸湖沼群と言われる地域は、環境省の「重要湿地(生物多様性の観点から重要度の高い湿地)」に選定されています。当縁湿原は、インターステラテクノロジズ社(以下IST社)のロケット発射実験射場に隣接し、発射時には立入り制限区域内に該当すると思われます。環境省に対して、事前に貴町の環境調査計画案を提示し、助言や意見を受ける、また協力を要請するなど、国の環境行政との調整は考えていないのでしょうか。

(3)IST社のロケット打ち上げに関しての「仮設司令所」等の位置について、当協会は現地踏査のうえ当初案に代わる案を提案しましたが、その後一般社団法人湿原研究所からも別の提案があったとうかがっています。どのような検討がなされ、最終的にどのような位置になったのか、射場との間の連絡(ケーブル設置)についても合わせて説明していただきたく存じます。なお、付随して、IST社のロケット発射時期をご教示いただきたく存じます。

(4)1月18日に開催された北海道主催「北海道航空宇宙セミナー」に当協会役員が参加しました。
①会場外展示ブースで掲示された数枚のパネル、あるいは配布されたパンフレットには、十勝海岸周辺における今後の射場や関連施設・アクセス道路などが図示された「構想図(イメージ図)」が掲載されました。そのなかには明らかに当縁湿原に建設されているものもあります。この構想に貴町としてはどの程度まで関わっているのでしょうか。また、隣接自治体とはどのような議論をされているのでしょうか。
②また、セミナーでは、IST社長稲川氏から宇宙活動法の施行にともない、「今後、ロケット射場適合性の国の審査が行われていくだろう。早い段階で、国に射場としてアピールする必要がある」との発言がありました。今後、そのような国の動きのなかで、貴町としては誘致するにあたって、射場や関連施設・アクセス道路などを具体的に提示していくのでしょうか。(2)の問題との関連でお答えいただきたく存じます。
以上

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:06Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2016年10月02日

「当縁湿原とその周辺の自然環境の保全に関わる要望書」への回答

 9月17日付けの大樹町長への要望書に対し、以下の回答がありました。

********************


樹 住 民 第552号
平成28年9月29日


十勝自然保護協会
 共同代表 安 藤 御 史 様
        佐 藤 与志松 様

大樹町長 酒 森 正 人


「当縁湿原とその周辺の自然環境の保全に関わる要望書」について(回答)

 2016年9月17日付けで送付のありましたこのことについて、次のとおり回答いたします。

 十勝自然保護協会事務局長様、事務局次長様には2度にわたり当町へお越しいただきご指導賜りまして誠にありがとうございました。
 懇談の中で、当該地の植生等について詳しく説明いただき、当方の不案内な点が多々あることを改めて認識した次第であります。
 この度ご要望のありました4点について回答させていただきます。

1 当縁湿原とその周辺の自然環境の貴重性は認識しております。今後益々活発になると予想される当町での「宇宙のまちづくり」の可能性を複数の面から検討するために、その一部として、自然環境面での調査業務を行うよう予算を提案する予定であります。大規模な調査については時間を要しているところです。
 今回指摘のあった点につきましては、当該地域の植生に詳しい専門家の意見を聞きながら取り進めてまいりたいと考えております。
2 インターステラテクノロジズ株式会社(以下、IST社)の仮設場所候補地につきましては、当該地域の植生の詳しい専門家の意見を聞きながら進めてまいりたいと考えております。検討経緯については通常業務として記録保存されるものと考えております。
3 仮設の「打ち上げ指令所」「レーダータワー」につきまして、一般社団法人日本航空宇宙工業会によって定められた「ロケット打上げに関するガイドライン」に則り、当該地域の植生に詳しい専門家の意見も踏まえ、IST社と協議して参りたいと考えております。
4 IST社との協定につきましては、当町から示した案を元にしたロケット打上げや、それに係る実験を安全かつ円滑に進めるための原則を定めたものです。安全実施という目的のための協定書であり、仮設場所を特定するものではありません。また、本要望書をいただく前に締結済みでありますのでご了承くださいますようお願い申し上げます。
(住民課住民活動係:6-2116)


  


Posted by 十勝自然保護協会 at 22:14Comments(0)大樹町航空宇宙開発

2016年09月22日

当縁湿原とその周辺の自然環境の保全に関する要望書

 当縁湿原とその周辺の自然環境の保全に関し、大樹町長に以下の要望書を送付しました。

********************

2016年9月17日
 
大樹町長 酒森 正人 様

十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史
佐藤与志松

当縁湿原とその周辺の自然環境の保全に関わる要望書


 当協会は本年6月13日付で貴職あてに「大樹町海岸とその周辺の貴重な自然の保全についての要望」を提出したところ、同年6月23日付でご回答をいただきました。その中で「当縁湿原を含む『十勝海岸湖沼群』が環境省の『生物多様性の観点から重要度の高い湿地』に選定されていることも承知しておりますし、貴重な資源と考えている」との認識をお示しになりました。さらに貴町が推進中の航空宇宙産業基地の事業においても「自然環境にも配慮すること」を明言した誠意あるご回答をいただいたところであります。
 しかしながらこの期、貴町が推進中の航空宇宙産業の形成に係る支援事業の一つと考えられる民間企業・インターステラテクノロジス社(以下、IST社)への便宜供与に関し、上記要望書へのご回答の観点からして看過できない状況が見られましたので、当協会事務局が貴町担当職員との2度にわたる面談の中でそのことを指摘し、当協会の要望を口頭でお伝えしたところですが、改めて書面をもってこの間の経過と問題点を整理し、要望書として提出するものです。

(1)IST社の実験(姿勢制御実験)において、複数回、湿原周辺に落下した機体を回収した重機のキャタピラによりガンコウランなどの海岸植生、ミズゴケ類・ヤチヤナギなどの湿地性植生が破壊されています。マット状になったミズゴケ類の回復には10年前後を要するといわれます。
 湿原周辺に落下することを想定しているのであれば、事前に植生調査をしておくべきです。IST社の高度な技術力で落下場所を射場内に制限できたはずです。
(2)IST社から、本年11月に発射するロケットに関わり、「打上指令所」及び「レーダータワー」の仮設の要望があり、設置場所案が示されたとして、事務局に対し上記面談の中で同案件が提示されました。
 提示された「当初案(第1案)」は、ドローンによって撮影された画像を見て適地と判断したとのことでしたが、その画像からは明らかにハンノキ等に囲まれた中層ないしは高層湿原と思われる場所であったため、事務局は懸念を伝えたところです。
 その後、事務局が現地を踏査したところ、やはり同場所はミズゴケ、サワギキョウ、ヤチヤナギ、スゲ類を含む高層湿原であることが判明し、同踏査結果を担当職員に伝えたところです。
 IST社でも現地踏査をして検討した結果、新候補地が当協会に示されました(第2案)。それによると、第1案より水分が少なく、ササを主体とした植生がみられ、幾分高い位置に退いた場所であり、かつ保安林解除手続きを必要としない場所である、とのことでした。(別添写真の3)
 2つの案とも植生調査が不十分なまま候補としていることは問題です。第1案は撤回されたものの、踏査をせずに画像から判断することは許されることではありません。
 また、指令所の図面(別添写真の2)を見る限り、プレハブ1棟のみではなく、駐車スペース等を含む広い敷地面積を持ち、滑走路先端から敷設する簡易道路の幅も3.4m程度、長さ220mも必要であるとのことであり、仮に一時的な仮設であっても自然環境への負荷が考えられます。
 面談の中で事務局は、自然環境への負荷の軽減を第一に考えるべきとの立場から、司令所はさらに滑走路近く(別添写真の1の「当協会提示案」)まで後退させれば、動線が短くなることによりむしろ経済性・利便性は高まることにもなり、再検討を求めました。
 これに対し、担当職員からは、滑走路近くの設置には、保安林指定解除とのあい路があるとの説明がありましたが、事務局が提案した場所は保安林指定地域内であるが、周囲には木立がなく実質的に指定解除の問題が存しないと思われるので、この点からも再検討に値することを主張しました。
(3)発射時、安全性を考えて射場から関係者(操作者)等が立ち入りできる距離は、500m以上、また、見学者等は1.5km必要とされているとの説明がありました。事務局はこれに関して、万が一、発射時・発射後に爆発し破砕部が飛散したとき破砕部が500m飛散するとすれば当然湿原内に落下する。その場合、湿原に入って回収するのか。微小なものまで回収できるのか。と質しました。しかしながら、担当職員からはそのことを想定はしていないとの回答がありました。事前の植生調査がいっそう必要となってくることを事務局は主張しました。

 以上の面談での経過を踏まえ、下記のとおり要望いたします。
 ご多忙とは存じますが、ご検討のうえ9月30日までにご見解をいただきたくお願いいたします。



1 貴職からは、当縁湿原とその周辺の自然環境の貴重性を認識しているとのご回答がありましたが、その裏付けとなる専門家による学術的な植生調査が実際に行われていないようですので是非早急に行っていただきたい。
2 とくにIST社の仮設場所候補地の選定に当たっては、事前の植生調査が行われずに進められているので植生調査を行って慎重に決めるべきです。そしてその記録を保存していただきたい。
3 当協会事務局が提案した滑走路近接に設置する案は、湿原から離れて自然環境への影響を軽減し、さらに貴町の財政にも負担をかけないものです。十分検討していただきたい。
4 9月中にも、IST社との間で、同社が示した案を基に協定書を交わすとのことですが、本件の便宜供与には自然環境保全の面で多くの問題があることか
らより慎重に行われるべきものです。協定書の作成に当たっては、自然環境への負荷軽減が最大限考慮されるべきことを明記していただきたい。
以上
 
  
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 21:32Comments(0)大樹町航空宇宙開発