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十勝自然保護協会 活動速報 › 十勝海岸の自然

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2022年12月24日

大樹町浜大樹海岸通りの植生破壊について大樹町からの回答

 2022年12月5日付の「大樹町浜大樹海岸通の海岸側に見られる植生破壊に関する要望書」に対し、大樹町から以下の回答がありました。

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樹 住 民 第 806号
令和4年12月13日


十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御 史 様
              佐藤 与志松 様

大樹町長 酒森 正人


「大樹町浜大樹海岸通の海岸側に見られる植生破壊に関する要望書」に対する回答について
 令和4年12月5日付けで要望のあったこのことについて、次のとおり回答いたします。



要望:浜大樹海岸通で重機による植生破壊があったため、「車両進入禁止」の検討をお願いしたい。
回答:「車両進入禁止」の看板を設置し、周辺の植生を傷付けないよう注意喚起を行いました。
 また、土地の管理者は、十勝総合振興局 産業振興部 調整課となります。
 町から調整課に現状について伝えたところ、ロープによる規制、看板の設置を実施すると伺っております。
今後につきましても、土地の管理者と連携して、植生破壊がされないよう対策を行っていきたい と考えています。
(住民課住民活動係:6-2116)

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 14:55Comments(0)十勝海岸の自然

2022年12月24日

浜大樹海岸通りの海岸側植生破壊に関して大樹町長に要望

 浜大樹海岸通りの海岸側植生破壊については10月26日に大樹町住民課住民活動係に善処をも申し入れしましたが、大樹町長にも以下の要望書を送付しました。

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2022年12月5日


大樹町長  酒森 正人 様

十勝自然保護協会 共同代表  安藤 御史
佐藤与志松


大樹町浜大樹海岸通の海岸側に見られる植生破壊に関する要望


 当会は2021年1月19日付で通称浜大樹海岸通の海岸側において地表面が剥がされるなどの植生破壊が見られる「除雪」が行われていたことで貴庁住民課住民活動係に書面で連絡し、警告の看板を立てるなどの処置をいただきました。
 しかしながら、その後もこの場所では車両の進入による破壊が見られ、本年10月16日に当該地を訪れた時には、新しいタイヤ痕・キャタピラ痕が広く見られ、植生が剥がされたような状態になっておりました。このままでは当該地全域が裸地状態になってしまう恐れがあることから、再び住民課住民活動係に書面で連絡したところ、直ちに警告の看板が立てられました。素早い対応に感謝申し上げます。
 しかし、その後も車両の進入を示す痕跡が見られ、積雪期に向かってさらなる被害が予想されます。
 当該地は、北海道の「保全を図るべき自然地域」の「すぐれた自然地域 19 十勝海岸」に該当する海岸草原の一部です。浜大樹海岸段丘草原には多数の植物種が生育し、重要種やこの場所を特徴づけるガンコウランも分布し豊かな景観を作っています。
 貴職におかれましては、射場建設等に関わる当会の各種要望に対し、海岸地域の自然の貴重性を十分にご認識なされ、大切になさるとの立場を何度も表明されております。
 つきましては、当該地の植生が十分に回復するために「車両進入禁止」をぜひ検討なさっていただきたくお願いいたします。
 担当部署にはすでに送付していますが、写真や資料などを添えてお伝えいたします。
 10月21日に北海道十勝総合振興局保健環境部環境生活課自然環境係にも同趣旨を伝えております。
 よろしくご検討くださいますようお願いいたします。
  

Posted by 十勝自然保護協会 at 14:49Comments(0)十勝海岸の自然

2022年11月15日

浜大樹海岸通の海岸側植生破壊についての申し入れ

 2022年10月、大樹町浜大樹海岸通の海岸側に車両の進入による広範囲の植生破壊が見られました。昨年に引き続くものです。当会は10月26日大樹町住民課住民活動係に下記の申し入れ書を破壊状況の写真と該当地に見られる植物リストを添えて提出しました。これについて住民活動係は該当地に「この周辺は北海道の『保全を図るべき自然地域』に指定された重要な地域です」との警告板を立てました。

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大樹町浜大樹海岸通の海岸側に見られる植生破壊について善処の申し入れ


 当会は2021年1月19日付で通称浜大樹海岸通の海岸側において植生破壊が見られる除雪が行われていたことで貴職に書面で連絡し、警告の看板を立てるなどの処置をいただきました。
 しかしながら、その後もこの場所では車両の進入による破壊が見られ、本年10月16日に当該地を訪れた時には、新しいタイヤ痕・キャタピラ痕が広く見られ、植生が剥がされたような状態になっておりました。10月初めには見られなかったとの情報もありますので、最近の出来事と思われます。このままでは当該地全域が裸地状態になってしまう恐れがあります。
 当該地は、北海道の「保全を図るべき自然地域」の「すぐれた自然地域 19 十勝海岸」に該当する海岸草原の一部です。浜大樹海岸段丘草原には多数の植物種が生育し、重要種やこの場所を特徴づけるガンコウランも分布しています。
 直接お伺いして説明させていただくのがよろしいかと思いますが、とりあえずは写真や資料などを添えてお伝えいたします。
 10月21日に北海道十勝総合振興局保健環境部環境生活課自然環境係にも同趣旨を伝えております。
 ご多忙とは存じますが、調査の上、善処されたく存じます。
以上

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 14:53Comments(0)十勝海岸の自然

2020年10月06日

十勝海岸の自然環境の保全に関して関係組織に文書を送付

 十勝海岸の湖沼群一帯をラムサール条約登録地とすることを目的に、2020年9月15日付で十勝振興局、広尾町、大樹町、豊頃町、浦幌町に対し以下の文書を送付しました。

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十勝海岸の自然環境の保全に関する質問とお願い


 初秋の候、貴職におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 当会は、十勝地方の自然環境を保全するため、さまざまな活動をしています。日頃よりご理解とご協力を賜り、感謝申し上げます。
 当会の活動の一つに、十勝海岸の自然を保全する活動があります。
 ご承知のように、十勝海岸は、当縁湿原・ホロカヤントウ・生花苗沼・キモントウ・湧洞沼・長節沼・十勝川河口湿原・トイトッキ浜・豊北海岸という湿原・湖沼・海岸草原が連続し、「十勝海岸湖沼群」ともよばれております。そこには、国指定の特別天然記念物であるタンチョウをはじめ、環境省レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)に記載されている貴重種を含む多様な動植物が存在し、独特の生態系が作られています。
 このようなことから環境省は、「十勝海岸湖沼群」を「生物多様性の観点から重要度の高い湿地(重要湿地)」として選定しています。
 北海道も「北海道自然環境保全指針」において「保全を図るべき自然地域(すぐれた自然地域)」に指定しています。また、北海道文化財として2地区(トイトッキ浜、長節湖湖畔)の植物群落を天然記念物に指定しています。
 国際的な鳥類保護組織バードライフインターナショナルは、タンチョウ繁殖地、ガン類渡来地としての重要性から、十勝海岸湖沼群・十勝川下流域を「重要野鳥生息地IBA」として指定しています。
 さらに、大樹町海岸には、海岸海浜植生、湿原植生だけでなく、強風と濃霧のなかで生命をつないできた自然度の高い長大なカシワ海岸林があり林床植物も含め貴重なものです。
 また、広尾町の海蝕崖が日高山脈襟裳国定公園の一部として指定されており、大樹町美成の海岸に近い十勝坊主群は平地のアースハンモックとしては南限となっているなど地形地質学的にも貴重な地域を有しています。
 上記のような十勝海岸の自然環境の貴重さは貴職も十分にご認識と存じますが、当会は、十勝海岸の自然環境の貴重さを踏まえ、次世代に残すためにも、十勝海岸一帯をラムサール条約登録地、あるいは公的な自然公園にすべきと考えています。
 そのような観点から、以下の点についておうかがいしたく、ご多忙とは存じますが、10月20日までにご回答いただきたくお願いいたします。
(1)貴庁において、十勝海岸の自然環境に関わってはどのような部署が担当なさっておられるのかご教示ください。
(2)貴庁において、「ラムサール条約登録」「公的な自然公園」などの議論や取り組みはどのような状況でしょうか。過去に行われながら現在は休止されている場合は、どのような課題が整理されたでしょうか。現在も継続されている場合は、どのような取り組みが行われているでしょうか。ご教示ください。なお、閲覧できる資料等がございましたらご提供いただければ幸いです。
以上

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 20:06Comments(0)十勝海岸の自然