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2023年11月21日

道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策について鹿追町からの回答

 2023年10月15日付で、当会、ナキウサギふぁんくらぶ、日本森林生態系保護ネットワークが鹿追町長に提出した「道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策(速度規制)に関わる要望」に対し、以下の回答がありました。

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鹿  町  住  号
令和  5年11月16日


十勝自然保護協会      共同代表 安藤 御史 様
                   佐藤与志松 様
ナキウサギふぁんくらぶ     代表 市川 利美 様
日本森林生態系保護ネットワーク 代表 金井塚 務 様

鹿追町長  喜井 知己
(公印省略)


道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策(速度規制)の要望について(報告)

 初冬の候、貴職におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。また、平素より本町の交通安全推進につきましてご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、令和5年10月 5日付け文書で要望のありました、道道鹿追糠平線のうち、駒止湖付近の30キロ速度規制について、11月6日付け文書で北海道釧路方面新得警察署へ要望したところ、11月13日に回答がありましたので、別紙のとおり報告します。

町民課 住民生活係 
TEL 0156-66-4031



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別紙



■道道鹿追糠平線 駒止湖付近 30キロ速度規制要望に対する
北海道釧路方面新得警察署からの回答

□回答日時:令和5年11月13日 11:40

□回答方法:電話による。

□回答内容:
 道道鹿追糠平線の当該部分は幅員が狭あいであり、道路線形も厳 しく構造的に速度が出せず、30キロ速度規制は実効性に乏しいことから、速度規制は行わない。
  

Posted by 十勝自然保護協会 at 14:18Comments(0)道路問題

2023年11月21日

更別湿原のヤチカンバ保全について質問書を送付

 更別湿原のヤチカンバの保全について、更別村教育委員会に質問書を送付しました。

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2023年11月13日


更別村教育委員会教育長  細川 徹 様

十勝自然保護協会 共同代表 安藤 御史
佐藤与志松


北海道指定天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」保全についての質問

 当会は、2014年以降、北海道指定天然記念物「更別湿原のヤチカンバ」の保全について、指定者である北海道教育委員会、管理者である貴委員会に対し要望等を提出し、回答をいただいてきました。
 2023年2月6日付の質問書では以下の内容の質問をいたしました。
・2021年度実施の「指定地全域のヤチカンバ分布調査」の結果概要について
・上記調査結果に基づく保全対策について
・2021年7月8日付質問書に対する回答以降の進展等について
 これに対し、2月15日付で回答をいただいております。
 つきましては、下記の質問についてご説明をお願いいたします。
 ご多忙とは存じますが、文書にて12月1日までにご回答いただきますようお願いいたします。



1 その後の保全対策の進捗状況についてご説明をお願いいたします。
2 今後の保全対策についてご説明をお願いいたします。
以上

  
タグ :ヤチカンバ


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2023年10月17日

道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策について鹿追町長に要望書を送付

 道道鹿追糠平線駒止湖区間の速度規制に関する要望書を当会およびナキウサギふぁんくらぶ、日本森林生態系保護ネットワークの連名で鹿追町長に送付しました。

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2023年10月15日


鹿追町長 喜井 知己 様

十勝自然保護協会      共同代表 安藤御史
佐藤与志松
ナキウサギふぁんくらぶ     代表 市川利美
日本森林生態系保護ネットワーク 代表 金井塚務


道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策(速度規制)に関わる要望


 該当区間(約1km)において2019年1月にバス同士の衝突事故がありました。これに関連し、十勝総合振興局帯広建設管理部(以下「管理部」という)はこの区間の拡幅工事を計画しましたが、私たち3団体は、この区間が大雪山国立公園特別地域で貴重な動植物の生息生育地であることから、拡幅せずに各種安全対策を取ることを要望してきました。
 管理部が掲げたいくつかの対策のうち、今般、警戒標識5基・カーブミラー3基を設置することになりました。
 道道鹿追糠平線は、貴町市街地を抜けて湖畔に向かう場合、笹川小学校を過ぎて速度制限はなくなり60km/hとなります。そしてこの状態は糠平市街まで続きます。しかし、該当区間は60km/hでの走行が可能な設計の曲線ではありません。白樺峠での「この先連続カーブ区間 スピードダウン」だけの注意喚起では運転手の意志にゆだねられているため、現実に相当な速度で走り抜ける自動車が少なくありません。
 狭隘でカーブが多い区間ですので、具体的な速度を提示した規制が効果的と考えます。道路形態からいって「速度30km/h規制」が適当と考えます。阿寒摩周国立公園のオンネトー湖畔道路は、該当区間と同様な形態ですが「速度30km/h規制」がなされており、標識が6か所に立っています。
 以上の状況を鑑み、貴職より釧路公安委員会へ「速度30km/h規制」の設定を要請していただきたく存じます。公安委員会への要請は当該自治体首長から行うのが最も効果的であると考え、本案を要望いたします。

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 14:28Comments(0)道路問題

2023年04月08日

道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策についての回答

 当会とナキウサギふぁんくらぶ、日本森林生態系保護ネットワークの3団体で要望していた道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策について帯広建設管理部事業室から回答がありました。

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令和5年(2023年)3⽉29⽇

⼗勝⾃然保護協会  共同代表 安藤 御史 様
               佐藤与志松 様
ナキウサギふぁんくらぶ 代表 市川 利美 様
⽇本森林⽣態系保護ネットワーク
            代表 ⾦井塚 務 様

⼗勝総合振興局帯広建設管理部事業室事業課
事業課⻑ 秋⼭ 護


主要道道⿅追糠平線に係るご要望について(回答)


 平素より、北海道の建設⾏政について、ご協⼒を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、2021年11⽉29⽇にありました貴団体からの進捗状況のお問い合わせについて、2022年9⽉30⽇に⼀部回答したところですが、未回答の項⽬について別紙のとおり回答いたします。


[別紙]


1 道路管理者が行う安全対策について
2022年9月30日付で貴団体宛に進捗状況の回答をいたしました。
その中で、事故要因を独自分析した以下3点について、安全対策の方向性を考えました。

【事故の要因と対策】
(1)双方のバスがカーブ内を見通せず、カーブ内を走行中に対面したこと。
対策:「バスの運行管理」、交通安全施設による視距確保及び注意喚起
(2)路肩堆雪による幅員狭小のため、カーブ内でバス同士のすれ違いが困難だった。
対策:「バスの運行管理」、交通安全施設による注意喚起
(3)路面凍結により、スリップしやすい路面状況であったこと。
対策:交通安全施設による注意喚起の強化

 今回の検討につきましては、国立公園の第1種特別区域であることを踏まえ、現状における安全対策として交通安全施設の配置(カーブミラー、警戒標識)での対応を考えております。
 また、前述「 」内の対策は次項目に記載のとおり、対策済みと考えます。
 なお、交通安全施設の配置等については、令和5年度の雪解け後に現地でのご説明を考えておりますので、改めてご連絡します。


2 その他の安全対策の提案について
(1)信号機の設置について

信号機の設置について、管轄である新得警察署から北海道警察釧路方面本部交通課に確認をしたところ、設置は難しいと伺っております。

2)バスの時間調整について
バスの時間調整について、然別湖温泉ホテル風水への聞き取りを行ったところ、当区間を通る路線バス及び送迎バスについては、すれ違いが発生しないよう、事故翌日(平成31年1月26 日)から、送迎バス運行時間の調整を行っていることを確認しました。

(3)電光掲示板の設置について
 電光掲示板の設置について、環境省上士幌管理官事務所へ確認を行ったところ、電光掲示板 については、工作物が比較的大規模・高位置になることや、電源が必要となるため電柱や電線 等の追加的工作物が必要となること、また、夜間の道路利用が少ない現状では電光式の効果が限定的となる恐れがあることなどから、電光式導入による効果と風致への影響とを比較衡量すると、非電光式の交通標識を導入する方が良いのではないか、との回答をいただきました。
 このため、当部では非電光式の交通安全施設による注意喚起を行うことといたします。

3 速度規制について
2022年12月14日付けで追加提案いただいた道路の速度規制について、管轄である新得警察署から北海道警察釧路方面本部交通課に確認をしたところ、速度規制の対応は考えていないと伺っております。
  

Posted by 十勝自然保護協会 at 16:13Comments(0)道路問題

2022年12月27日

道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策についての要望

 道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策について、当会、ナキウサギふぁんくらぶ、日本森林生態系保護ネットワークの3団体の連名で北海道十勝総合振興局に以下の要望書を送付しました。

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2022年12月14日


北海道十勝総合振興局長  芳賀 是則 様

十勝自然保護協会      共同代表 安藤 御史
佐藤与志松
ナキウサギふぁんくらぶ     代表 市川 利美
日本森林生態系保護ネットワーク 代表 金井塚 務


道道鹿追糠平線駒止湖区間の安全対策についての要望


 2021年10月7日付で貴職宛に「大雪山国立公園内で計画されている道道鹿追糠平線拡幅工事の中止を求める要望書」を提出し、その中で道路拡幅の代替案として次の提案をしています。
① 区間の両端に信号機を設置し、交互通行にする。
② 同区間を通る路線バスとホテルの送迎バスあるいは観光バスが同区間ですれ違わないように時間調整をする。
③ 対向車があるときに「対向車あり」と表示される電光掲示板を設置する。
 その後、担当部署との間で話し合いがもたれ、測量中止の報告とともに当該区間での車両事故の検証と対策工法を含めた安全対策の検討が約束されました。
 本年担当部署より、9月30日付書面で、上記検討事項の進捗状況が説明され、安全対策の検討については「現在策定に向けた検討及び協議等を行っているところです。検討結果がまとまりましたら、改めてお知らせいたします。」と回答がありました。
 私たちは、引き続き検討結果を待ちますが、上記提案に加えて、同区間での速度制限を提案します。
 大雪山国立公園内の鹿追糠平間は全線最高速度が法定速度60km/hです。しかし、この速度でこの区間を走行するのは極めて危険です。この区間の両端には「道幅が狭くなる」、「この先連続カーブ区間」、「スピードダウン」などの表示はありますが、速度制限の標識はありません。
 私たちは30 km/hを提案します。
 さらに言えば、然別湖畔道路の狭隘な区間についても同様に「30 km/h制限」にすべきです。
 また、国立公園内の工事であることから、本件についての関係機関との協議には当3団体を加えるべきと考えます。
 よろしくご検討くださることをお願いいたします。
 なお、この件について、環境省上士幌管理官事務所、鹿追町にも同様の提案を行うことを申し添えます。
以上

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 15:29Comments(0)道路問題

2021年10月06日

環境省に道道鹿追糠平線の拡幅工事を許可しないよう求める要望書を送付

 北海道は大雪山国立公園内で道道鹿追糠平線の拡幅工事を計画していますが、当会とナキウサギふぁんくらぶ、日本森林生態系保護ネットワークの3団体は、環境省に工事の許可をしないように求める要望書を送付しました。

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2021年9月30日


環境大臣 小泉進次郎 様

十勝自然保護協会      共同代表 安藤御史
佐藤与志松
ナキウサギふぁんくらぶ   代表   市川利美
日本森林生態系保護ネットワーク 代表 金井塚務


大雪山国立公園内で計画されている道道鹿追糠平線拡幅工事の許可をしないことを求める要望書

要望事項

 現在、北海道十勝総合振興局が大雪山国立公園内で計画し環境省との協議を進めようとしている道道鹿追糠平線の拡幅工事は、以下の理由により、工事の許可をしないことを求めます。

要望理由

1 そもそも開発をすべきではない地域
 工事予定地である然別湖周辺は、大雪山国立公園特別地域内にあって、日本でも数少ない原生的な自然が残る地域です。美しい景観だけでなく、希少動植物種を含む森林生態系が極めて豊かな地域となっています。
 特に本件工事がその山腹で予定されている東ヌプカウシヌプリと西ヌプカウシヌプリは、風穴が広く分布する国内でも珍しい風穴地帯となっていて、その地下には永久凍土層もあり、北極圏にもよく似ていると言われる独自の生態系をもつ地域です。
 このような地域では開発は認められるべきではなく、森林生態系の保全を第一義的に考えるべきです。

2 拡幅工事は国立公園の指定植物を損傷しエゾナキウサギの生息地を破壊する
 本件工事区間1040メートルは、西ヌプカヌウシヌプリ及び東ヌプカウシヌプリの山腹に位置し、道路のすぐ際には、風穴に支えられた高山、亜高山性の植物とエゾナキウサギ(以下ナキウサギ)が生息する岩塊斜面が広がっています。ナキウサギは環境省のレッドリストで準絶滅危惧にランクされており、特に特殊な生息環境である岩塊地が壊されることは生存の危機につながります。

⑴ 本件工事は植生の復元が困難な地域における土地の形状の変更にあたる
 自然公園法20条3項10号及び自然公園法施行規則11条24項は特別地域における「土地の形状の変更」が「植生の復元が困難な地域内において行われるものでないこと」を許可基準としていますが、工事予定地の植生は独自の環境によりもたらされた生態系を織りなしており、復元はおよそ不可能です。したがって、形状の変更は一切認められません。

⑵ 14種以上の国立公園指定植物の絶滅の恐れがある
 自然公園法20条3項11号及び自然公園法施行規則11条25項は特別地域における国立公園指定植物の「損傷」が、「申請に係る特別地域において絶滅の恐れがないこと」を許可基準としています。
 2021年9月25日、私たちは工事予定区間約1000メートルの山側道路脇約1メートル幅の植物調査を行いました。この結果、58種の植物を確認し、そのうち、下記の14種は環境大臣が定めた大雪山国立公園の指定植物でした。
1 ツバメオモト、2 ゴゼンタチバナ、3 コケモモ、4 ウコンウツギ、5 エゾヒョウタンボク、6 エゾオヤマリンドウ、7 エゾトリカブト、8 ミヤマアキノキリンソウ、9 ミツバオウレン、10 ハクサンシャクナゲ、11 ミヤマハンショウヅル、12 オオタカネバラ、13 エゾムラサキツツジ、14 チシマフウロ
 短時間の調査であり、コケ類、地衣類、シダ類やイネ科などの植物は調査できず、また、春に調査すると種数はさらに多くなることが予想されます。
 道路脇約1メートルに限った調査でも、多様で貴重な植生があることが確認できましたが、拡幅工事は法面を含めると数メートルの範囲でこれらの植物を消滅させます。
 工事による岩塊斜面の破壊は、東ヌプカウシヌプリと西ヌプカウシヌプリの風穴構造にも大きな影響を与え、永久凍土層を融かすことによって周辺の森を“酔いどれの森”にする恐れもあります。ひいては、申請した特別地域内における指定植物の絶滅をもたらす恐れがあり、指定植物の損傷は一切認められるべきではありません。

⑶ エゾナキウサギの生息地の破壊と地域個体群の消滅の恐れがある
 9月25日、私たちが露岩帯のナキウサギ調査を行ったところ、岩塊斜面の5カ所でナキウサギの硬糞及び軟便を確認し、また1か所で新しい貯食植物を確認しました。(写真)。
 貯食されていたヤマハハコの茎は斜めに噛み切られ(ウサギ特有の切り口)、岩穴に置かれていたことから、ナキウサギが貯食した植物と断定できます。緑色の新しい貯植物であることから、ナキウサギが現在、道路周辺に生息していることは明らかです。
 今回、ナキウサギの痕跡を確認した岩塊斜面は道路から目視できる範囲だけですが、その岩塊地の工事による破壊は、前記したように山体の岩塊構造の破壊にもつながります。
 ナキウサギは、岩塊地という極めて特殊な環境を生息地とするため、生息地の破壊はその地域の個体群の消滅に直結する可能性が大きいのです。

 以上、拡幅工事は特別地域に回復不能な損傷をもたらすもので、およそ許可基準を満たすものではありません。そもそも、国民の大切な自然の宝庫に傷をつけ、これを失うような工事は決して認めるべきではありません。

3 工事の必要性はなく代替策で事故は防止できる
 工事予定区間の道路幅は現状でも2車線相当の幅があり、バス2台がすれ違うことも可能な道路です。私たちが視察した9月25日は、秋晴れの土曜日の午後でしたが、通行車両は少なく、車両2台がすれ違うこともあまりなく、すれ違う時もスムーズでした。
 紅葉の季節やイベントなど一時的に然別湖を訪れる車が増えたり、冬期間、積雪により道路幅が狭くなる季節には、2台のすれ違いが難しくなりひいては自動車事故の発生がする可能性があることは否定しません。
 しかし、これを回避するためには、道路拡幅は必要ではなく、以下のような代替案による回避が可能です。
① 区間の両端に信号機を設置し、交互通行にする。
例えば京都清滝トンネルでは、トンネル入り口に信号機を設置し常時交互通行となっている。
② 同区間を通る路線バスは一日4往復だけなので、ホテルの送迎バスあるいは観光バスが、路線バスとすれ違わないように時間調整することは十分可能である。
③ 上士幌から糠平への国道273号の「鱒見トンネル」の例のように、対向車があるときに「対向車あり」と表示される電光掲示板を設置する。
以上


*送付した要望書にはナキウサギの糞と貯食の写真が入っていますが、ここでは省略しました。

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 15:38Comments(0)道路問題

2016年06月16日

農高カシワ林林縁部伐採に関わる質問への回答

「学園通整備に伴う農高カシワ林林縁部伐採に関わる質問」に対し、6月7日付けで以下の回答がありました。

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帯土木第 75 号
平成28年6月7日


十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史様
      佐藤 与志松 様

帯広市長  米沢 則寿
(都市建設部 土木課担当)


学園通整備に伴う農高カシワ林林縁部伐採に関わる質問(回答)


 平成28年5月26日付けでご質問のありました標題の件につきまして、下記のとおり回答いたします。


1 質問に対する回答
( 1 ) 質問1について
 平成28年度の事業は、道路整備に係わる詳細な設計を行う実施設計と構造物の工法を検討するための地質調査を予定しております。平成29年度以降は、道路整備に必要な用地を確定するための測量業務、支障物件等の現況調査を予定しており、その後、用地取得・物件補償、道路整備を順次進めていく予定でございます。
( 2 ) 質問2について
 工法案などは、これから行う詳細設計等で検討していくため、一定の方向性をお示しできるのは、年内になる見込みです。時期が決まりましたら、ご案内させていただきます。
( 3 ) 質問3について
 平成27年度に実施した事前調査の結果は、工事完了後に行う事後調査の結果と比較し、工事の前後で環境がどのように変化したのかを把握するための資料として活用する予定でございます。
(4 ) 質問4について
 立木調査の方法につきましては、工法が決定しないとカシワ林への影響範囲の想定が出来ないことから、実施設計と並行して検討する予定でございます。
  


Posted by 十勝自然保護協会 at 20:44Comments(0)道路問題

2016年06月15日

然別湖岸道路および然別峡線函梁更新工事についての質問

 然別湖岸道路改修工事および然別峡線函梁更新工事について、5月30日付けで帯広建設管理部および鹿追出張所に以下の要望書を送付しました。

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2016年5月30日

帯広建設管理部長 様
帯広建設管理部鹿追出張所長 様
十勝自然保護協会
共同代表  安藤 御史
      佐藤与志松


然別湖岸道路改修工事および然別峡線函梁更新工事についての要望

 5月25日に鹿追出張所長より、道道85号の然別湖北岸付近での道路改修工事に伴う支障木について説明をうけました。このなかに胸高直径30~40㎝(目測による)のトドモミ(トドマツ)が5本含まれていましたので、これらの取り扱いについて以下のとおり要望します。
 当会は2013年10月1日付文書「然別湖岸道路改修工事に伴う支障木の扱いについての申入れ」で貴職の支障木の判断基準である、「北海道の道路緑化指針〈案〉」について次のように指摘しました。
 「当該地域が大雪山国立公園第1種特別地域であり、ここでの現状変更は極力避けるべきというのが当会の基本的な考え方です。したがって、大雪山国立公園第1種特別地域において『北海道の道路緑化指針〈案〉』を根拠として伐採することは受け入れられません。まずこのことをご理解願います。
 また、貴職が伐採したいという9本の樹木は、施工のための掘削に伴う支障木であり、工事後に埋め戻すところに生育しています。つまり道路そのものの支障になっているわけではありません。工事に当たって、掘削ラインを設定していますが、全てラインどおりに進めるというのは大雪山国立公園第1種特別地域では容認できないことです。」
 今回の工事にあたっても、このことに留意していただき、樹木の保存を優先させる観点から作業をするべきであると考えております。貴職の慎重な対応をお願いします。
 また、然別峡線函梁更新工事では仮設道路を設置するとのことですが、函梁工事終了後に仮設道路を森林に戻すにあたっては、表土・針葉樹小径木・広葉樹の根株を保管し元に戻すことを検討していただきたく要望いたします。具体的な復元方法が決まりましたら、当会にお知らせいただきたく存じます。

  

Posted by 十勝自然保護協会 at 21:27Comments(0)道路問題

2016年06月14日

農高カシワ林林縁部伐採に関わる質問

 帯広市に対し5月26日付けで、学園通整備に伴う農高カシワ林林縁部伐採に関わる質問書を送付しました。

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2016年5月26日


帯広市長
米沢 則寿 様

十勝自然保護協会
共同代表  安藤 御史
      佐藤与志松
 
学園通整備に伴う農高カシワ林林縁部伐採に関わる質問


 学園通整備に伴う農高カシワ林林縁部伐採の事前調査が2015(平成27)年度に行われ、本年2月19日に調査報告会がありました。席上、2016(平成28)年度には工法検討を行う旨の計画が提示されました。
 つきましては、2016年度の事業に関わり、下記の質問をいたします。
 ご多忙とは存じますが、6月9日までにご回答いただきますようお願いいたします。



1 2016年度の事業についてご説明ください。すでに実施が始まっているものについてはその旨ご記載ください。また、2017年度以降の予定もご説明ください。
2 当会の本年1月21日付質問に対する回答や2月の調査報告会では、工法案など一定の方向性が出たときに環境団体への説明を行うとの表明がありましたが、およその時期を教えてください。
3 2015年度に行われた事前調査の結果が、今後の事後調査にどのように活かされるのかご説明ください。
4 当会は、事前事後調査を要望するなかで、2015年1月の「意見交換会(第2回)」や同年6月の「現地視察会」などにおいて、伐採によって根圏を含め影響を受ける樹木についての個別の事前事後調査も求めてきました。それに対し「根圏に関わる立木調査は、工法検討をする2016年度に行う」との表明がありましたが、本年2月の調査報告会では具体的な調査方法は未検討とのことでした。当会は、調査報告会において、2016年度、工法の検討と並行して調査方法を確立し、今年度から記録を取るべきであると要望しました。現在、どのように検討されているのかご説明下さい。
以上

  


Posted by 十勝自然保護協会 at 20:57Comments(0)道路問題

2016年03月18日

然別湖岸道路改修工事について、帯広建設管理部からの回答

 2015年9月15日付けで帯広建設管理部に送付した「然別湖岸道路改修工事についての申し入れ」に対し、以下の回答がありました。

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平成28年 1月15日

十勝自然保護協会 様

北海道十勝総合振興局帯広建設管理部鹿追出張所長

   然別湖岸道路改修工事について申入れ(回答)

 道道鹿追糠平線の工事に伴い、貴協会には現地立会等に協力を頂き、ありがとうござい
ます。
 貴協会より、2015年9月15日付け「然別湖岸道路改修工事について申入れ」につきまして、下記のとおり回答いたします。



1 新白雲橋橋脚の洗掘防止工事について
 新白雲橋橋脚の護岸工事に際して、既存森林を破壊しない方策で検討したい。

2 紅葉橋の工事について
 河床の安定をさせないと洗掘が進み橋が不安定となることから、橋台部の洗掘対策が必要と考えております。
 洗掘防止のための護岸工事につきましては、今春ミヤベイワナ等の生息調査を実施し、対策工法など関係機関と協議を進めたいと思います。
  

Posted by 十勝自然保護協会 at 20:15Comments(0)道路問題