十勝自然保護協会 活動速報 › サホロスキー場問題 › 北海道の要請も無視して加森観光がスキーコース造成を強行
2013年10月16日
北海道の要請も無視して加森観光がスキーコース造成を強行
いま佐幌岳の麓で加森観光が大々的に森林を伐採し、スキーコース造成を進めています。
自然保護団体は、昨年12月27日付で北海道から「『今後事業を進めるに当たっては、道の付帯意見などを踏まえ、山腹のガレ場については、そのまま残して生息可能環境の保全を図る』ことを事業者(注:加森観光のこと)に確認をしております」との文書を受け取りました。
このため、2月23日付で、ガレ場をそのまま残しかつ生息可能環境の保全を図る工事が可能なのか加森観光に説明を求めました。しかしまったく応答がないことから、6月1日付で加森観光に代わって説明するよう北海道に求めました。
これに対し北海道から「平成25年6月1日付けで北海道自然保護連合ほか2団体から道に寄せられた質問につきましては、事業者が行うとしている配慮の具体的内容に関するものであり、事業者において回答すべきものであるため、道としては、6月19日付けで加森観光(株)に対し、別添のとおり、責任を持って適切に対応するよう文書で求めているところです。しかし、未だに対応がなされていないもようであるため、道としては、引き続き適切な対応を求めるとともに、事業者において責任を持った対応がなされない場合には、その理由を明確にするよう求めているところです。」との回答がありました。
北海道が6月19日付で加森観光に送付した文書には「今般、北海道自然保護連合ほか2団体から道に対し、エゾナキウサギの生息可能環境の保全についての質問書が別添のとおり寄せられていますが、質問は、貴社が行うとしている配慮の具体的内容に関するものであり、貴社において回答していただくべきものですので、責任をもって適切に対応してください。なお、当該団体への対応結果につきましては、その内容を当職にもお知らせいただきますようよろしくお願いいたします。」と書かれていました。
北海道からこのような要請を受けているにもかかわらず、エゾナキウサギの生息可能環境の保全について自然保護団体になんら説明することなく、加森観光はスキー場造成工事を強行し大々的に森林を切り払っているのです。
生物多様性条約の締約国であるわが国では国をあげて生物多様性の保全にとりくむことが求められています。それにもかかわらず加森観光が行政や自然保護団体の要請を無視し、スキー場造成工事を進めることは社会への挑戦といわなければなりません。
自然保護団体は、昨年12月27日付で北海道から「『今後事業を進めるに当たっては、道の付帯意見などを踏まえ、山腹のガレ場については、そのまま残して生息可能環境の保全を図る』ことを事業者(注:加森観光のこと)に確認をしております」との文書を受け取りました。
このため、2月23日付で、ガレ場をそのまま残しかつ生息可能環境の保全を図る工事が可能なのか加森観光に説明を求めました。しかしまったく応答がないことから、6月1日付で加森観光に代わって説明するよう北海道に求めました。
これに対し北海道から「平成25年6月1日付けで北海道自然保護連合ほか2団体から道に寄せられた質問につきましては、事業者が行うとしている配慮の具体的内容に関するものであり、事業者において回答すべきものであるため、道としては、6月19日付けで加森観光(株)に対し、別添のとおり、責任を持って適切に対応するよう文書で求めているところです。しかし、未だに対応がなされていないもようであるため、道としては、引き続き適切な対応を求めるとともに、事業者において責任を持った対応がなされない場合には、その理由を明確にするよう求めているところです。」との回答がありました。
北海道が6月19日付で加森観光に送付した文書には「今般、北海道自然保護連合ほか2団体から道に対し、エゾナキウサギの生息可能環境の保全についての質問書が別添のとおり寄せられていますが、質問は、貴社が行うとしている配慮の具体的内容に関するものであり、貴社において回答していただくべきものですので、責任をもって適切に対応してください。なお、当該団体への対応結果につきましては、その内容を当職にもお知らせいただきますようよろしくお願いいたします。」と書かれていました。
北海道からこのような要請を受けているにもかかわらず、エゾナキウサギの生息可能環境の保全について自然保護団体になんら説明することなく、加森観光はスキー場造成工事を強行し大々的に森林を切り払っているのです。
生物多様性条約の締約国であるわが国では国をあげて生物多様性の保全にとりくむことが求められています。それにもかかわらず加森観光が行政や自然保護団体の要請を無視し、スキー場造成工事を進めることは社会への挑戦といわなければなりません。
サホロスキー場北斜面オープンにあたっての声明
佐幌岳北斜面のスキー場造成中止をもとめ提訴
佐幌岳北斜面スキー場造成でダンマリを決め込む加森観光
佐幌岳のスキー場開発中止を求める要望書を提出
知事意見を棚上げし佐幌岳スキー場の開発許可を出した北海道
サホロスキー場造成で森林管理局に質問書
佐幌岳北斜面のスキー場造成中止をもとめ提訴
佐幌岳北斜面スキー場造成でダンマリを決め込む加森観光
佐幌岳のスキー場開発中止を求める要望書を提出
知事意見を棚上げし佐幌岳スキー場の開発許可を出した北海道
サホロスキー場造成で森林管理局に質問書
Posted by 十勝自然保護協会 at 22:52│Comments(2)
│サホロスキー場問題
この記事へのコメント
新聞報道でこの件を知りましたけど、
ナキウサギがいなくなると誰が困るんですか?
北海道は失業率も高く、経済はどん底です。
雇用求人倍率の低さ、失業者の多さ、年金不払い率の高さ、税金滞納率の高さ、
倒産率の高さ、学力ランキング最下位です。
十勝という田舎なら、なおさら「どん底」でしょう。
仕事も無く、若者はみな道外に逃げ出している地域ですよね。
最低賃金が生活保護より下なのも、北海道だけですよね。
自然を徹底的に破壊して道内経済が良くなるのなら、私は開発の方を望みます。
もっと「道内経済」を考えた「大局的な視点」で、物事を考えてもらいたいです。
この工事はもう中止になることは無いでしょう。
むだな「環境保全エコ活動」に時間を費やすよりも、もっと道内経済が上向くことを考えましょう。
ナキウサギがいなくなると誰が困るんですか?
北海道は失業率も高く、経済はどん底です。
雇用求人倍率の低さ、失業者の多さ、年金不払い率の高さ、税金滞納率の高さ、
倒産率の高さ、学力ランキング最下位です。
十勝という田舎なら、なおさら「どん底」でしょう。
仕事も無く、若者はみな道外に逃げ出している地域ですよね。
最低賃金が生活保護より下なのも、北海道だけですよね。
自然を徹底的に破壊して道内経済が良くなるのなら、私は開発の方を望みます。
もっと「道内経済」を考えた「大局的な視点」で、物事を考えてもらいたいです。
この工事はもう中止になることは無いでしょう。
むだな「環境保全エコ活動」に時間を費やすよりも、もっと道内経済が上向くことを考えましょう。
Posted by 北海道住民 at 2013年10月17日 15:23
北海道住民さん
私たちはこれまでもあなたのような声をしばしば耳にしてきました。「開発と自然保護のどちらが大切か」「人の生活より動物の方が大事なのか」などなど。
ならば、なぜ生物多様性条約ができ、日本も締約国となったのでしょうか。これまでの経済優先の政策によって世界各地で自然が破壊され、生物多様性が損なわれてきました。人類の経済発展は自然破壊と資源の食いつぶしによって成り立っているのです。このまま自然破壊を続け、生物多様性を損なう行為を続けていけば、人類も滅亡の道をたどることになるでしょう。地球温暖化も然りです。
今や、生物多様性の保全は世界で取り組むべき課題であり、人類の責務です。それが世界での共通認識です。だからこそ、日本も条約を締結し、生物多様性国家戦略を策定し、レッドリストを作成して自ら保護の責務を課しているのです。もちろん北海道も生物多様性保全の責務を負っています。だからこそ、知事はサホロ岳のナキウサギ生息地を保全するように求めたのです。
地球環境、生物多様性という大局的な見地にたてば、一私企業の利益のためだけに希少な野生動物の生息地を破壊することは看過できません。しかも加森観光がスキーコースを増設したからといって、北海道経済が活性化するなどという保証はまったくありません。
あなたのように自然環境保全をないがしろにした経済一辺倒の思考が、人類を危機的な状況に追い込んでいることを認識すべきでしょう。自然破壊によって北海道民が幸福になるなどというのは幻想です。
私たちはこれまでもあなたのような声をしばしば耳にしてきました。「開発と自然保護のどちらが大切か」「人の生活より動物の方が大事なのか」などなど。
ならば、なぜ生物多様性条約ができ、日本も締約国となったのでしょうか。これまでの経済優先の政策によって世界各地で自然が破壊され、生物多様性が損なわれてきました。人類の経済発展は自然破壊と資源の食いつぶしによって成り立っているのです。このまま自然破壊を続け、生物多様性を損なう行為を続けていけば、人類も滅亡の道をたどることになるでしょう。地球温暖化も然りです。
今や、生物多様性の保全は世界で取り組むべき課題であり、人類の責務です。それが世界での共通認識です。だからこそ、日本も条約を締結し、生物多様性国家戦略を策定し、レッドリストを作成して自ら保護の責務を課しているのです。もちろん北海道も生物多様性保全の責務を負っています。だからこそ、知事はサホロ岳のナキウサギ生息地を保全するように求めたのです。
地球環境、生物多様性という大局的な見地にたてば、一私企業の利益のためだけに希少な野生動物の生息地を破壊することは看過できません。しかも加森観光がスキーコースを増設したからといって、北海道経済が活性化するなどという保証はまったくありません。
あなたのように自然環境保全をないがしろにした経済一辺倒の思考が、人類を危機的な状況に追い込んでいることを認識すべきでしょう。自然破壊によって北海道民が幸福になるなどというのは幻想です。
Posted by 会員 at 2013年10月17日 23:09
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