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十勝自然保護協会 活動速報 › サホロスキー場問題 › 佐幌岳北斜面のスキー場造成中止をもとめ提訴

2013年10月17日

佐幌岳北斜面のスキー場造成中止をもとめ提訴

 本日、当会などが原告となり、佐幌岳北斜面のスキー場造成の中止を求める訴状を札幌地方裁判所に提出しました。
 これがマスコミで取り上げられたことから、当会のブログのコメント欄に、自然を徹底的に破壊して道内経済がよくなるのなら開発を希望するという方からの書込みがありました。

 自然破壊推進論を主張するのは個人の自由の範疇かもしれませんが、もはや生物多様性を保全する(今回の場合は、ナキウサギの保護)という世界の潮流を押しとどめることはできません。
 1992年、リオデジャネイロの地球サミットで、生物の多様性を保全する,つまり生態系や生息地の保全などを目的とする生物多様性条約が採択されました。
 翌年、わが国は生物多様性条約の締約国となりました。現在190カ国が締約国となっています。締約国は生物多様性を保全するための法整備が義務付けられ、これに基づく施策をしなければなりません。
 北海道が今年4月から、「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」(通称、北海道生物多様性条例)を施行したのもこの流れに沿うものです。
 
 いまは、生物多様性を保全、すなわち自然保護を前提に経済活動をおこなうという時代になったのです。これは生物多様性の保全が人類の生存に不可欠、あるいは有益との認識が世界の大勢を占めているということを意味します。自然破壊をする刹那的経済活動ではなく、将来を見通した「大局的な視野」での経済活動が求められているのです。
 生物多様性条約についてはhttp://city.hokkai.or.jp/~kagami/もご覧ください。


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Posted by 十勝自然保護協会 at 23:05│Comments(0)サホロスキー場問題
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