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十勝自然保護協会 活動速報 › 山のみち › 「山のみち地域づくり交付金」事業意見交換会の報告

2008年10月12日

「山のみち地域づくり交付金」事業意見交換会の報告

北海道水産林務部林務局森林計画課というところが主催となって、2008年10月7~10日に渡って道内各地で「山のみち(元:大規模林道)地域づくり交付金」事業の意見交換会が行われました。

この意見交換会については、一部テレビや新聞でも報道されていますのでご存知の方も多いかと思います。

私は、9日(足寄町)・10日(阿寒町)の意見交換会に参加して意見を述べさせてもらいました。
その時の様子と出された意見などについて記録したものを書きたいと思います。

9日は、40人位の方が会場に集まり、山のみちの事業の流れや現状とこれから事業を行う場合にかかる大まかの予算について説明がありました。
北海道としては、「現在の段階では白紙の状態であり、事業を引き継ぐことも、中止にすることも考えていない。」ということから、

事業の必要性
環境への影響
緊急性・優先性など

について、意見を聞きたいということでした。


その説明が20~30分で終了し、参加者からの意見が出され始めました。

地元の方から、「道があると便利だ。」「今工事が途中の場所については、完成させてほしい。」などの意見が出されました。

最も多い意見は、自然環境についてでした。


工事で自然環境を破壊する

山のみちが計画されている地域は、
地盤がもろく災害が起きやすい


一度壊してしまった自然環境は元に戻すことができないので
工事に反対だ
 
などです。

次に多かった意見は、お金についてです。

事業をすることになると、8割は国からで残りの2割を道と道を持つ市町村などで分担して支払うことになります。また、工事が終わると、道路は市町村に管理が任されるようになり、道路の整備や夏季の除草・冬季の除雪費を負担することになります。また、災害時も小規模なものは市町村が負担することになります。

ということで、山の道みちを作る時と作った後に、多額の税金が使われることになるのです。
特に、山のみちを所有する市町村民に大きな負担がかかるということになります。

そんな負担をしてまでも作る必要のある道路なのでしょうか?という意見がありました。
また、費用対効果についてはっきりさせてくださいという意見がありました。
森が森であることで、利益を生んでいます。それをよく考えて費用対効果の計算にしっかりくわえていただきたいものです。



「山のみち地域づくり交付金」事業意見交換会の報告




以上、ハンドルネームYより
  



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Posted by 十勝自然保護協会 at 18:13│Comments(0)山のみち
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