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2013年10月07日
講演会「自然保護の科学」報告
紺野康夫帯広畜産大学教授の講演会「自然保護の科学」が、10月6日に当会の主催により帯広市のとかちプラザで行われ、50名の聴衆が熱心に耳を傾けました。
ご自身の研究が基礎的生態学から出発し農村地帯での応用的生態学研究へとシフトしてきたこと、生態学会でも自然保護が今日大きなテーマとなり保全生態学(保全生物学)といわれる応用分野が盛んになってきたこと、生物多様性条約締結後、行政も生物多様性を事業として取り組まなければならなくなったことなど、興味深いお話しでした。
いくつか印象に残ったことをあげると、この夏にロンドンで開催された国際生態学会に出席したが、発表の半分くらいが保全に関するもので、いまや保全生態学(自然保護の研究)が花盛りである。そのなかに「生態学を政策に生かす方法」というセッションがあって、政治家にどのように説明するかなどの発表も行われていた。
2010年に名古屋で開かれたCOP10の「愛知目標」を受けて、農業分野でも生物多様性を確保する農業制度が行政の研究機関によって模索されはじめた。
英国では、農家が生物多様性や環境に良いことをするとお金がもらえる環境スチュワードシップという農業補助金制度があり、日本でも参考になるので翻訳している。
北海道の開拓の歴史は、自然との闘いであった。その結果、自然を痛めつけてしまった。そろそろ和解すべきだ。和解するとは木守柿のような習慣だろう。
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Posted by 十勝自然保護協会 at 17:02│Comments(0)
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