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十勝自然保護協会 活動速報 › モアショロ原野螺湾足寄停車場線 › モアショロ原野螺湾足寄停車場線の火山噴火と避難に関する再度の質問

2019年11月05日

モアショロ原野螺湾足寄停車場線の火山噴火と避難に関する再度の質問

 「一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線」計画に関し、11月3日付で事業主体である帯広建設管理部に以下の質問書を送付しました。

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2019年11月3日



帯広建設管理部長 様

十勝自然保護協会共同代表 安藤 御史
佐藤与志松


2019年9月17日付 帯広建設管理部と足寄町の回答に対する質問


 当会が2019年4月4日付で「一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線」の計画に関して提出した「火山噴火と避難について」の質問書について、9月17日付で貴職より回答をいただきましたが、当該道路について問題点をより明確にするため以下の通り質問いたします。ご多忙とは存じますが、今月末までに回答頂きますようお願いいたします。

1.「どの様な火山現象においても、安全で確実な避難路の確保が重要であると考えている。」とのことですが、西側斜面で山体崩壊、火砕流が突然発生した場合、オンネトー周辺の道路は埋没してしまい避難路の確保などできません。西側斜面で融雪型火山泥流が発生した場合にはモアショロ線は避難路にはなりません。溶岩流は歩く程度の速さですから2車線の舗装道路がなくても避難は十分に可能です。大きな噴石の場合は道路上に噴石が落ちますので自動車での走行自体が困難あるいは不可能になりますし、直撃されたら避難どころではありません。火山灰が降れば視界が悪くなりますし、道路に火山灰や小さな噴石が堆積すれば高速での走行はできません。したがって2車線の舗装道路があっても安全で確実な避難にはつながりません。これらの指摘に異論があれば具体的に説明してください。

2.「現道は幅員が狭小で車輌のすれ違いが困難であることから、迅速な移動が難しい状況であり」とのことですが、噴火時には避難は一方向になりますから車両のすれ違いを考慮する必要はありません。また噴石が飛散する危険な状況であれば緊急車両も近づくことはできません。どのような噴火状況の時にこのような事態となるのか明らかにしてください。

3.足寄町からは「「大きな噴石」が2~3kmまで飛散、火砕流の一部が谷地形に沿い数km流下する可能性がある」との回答がありました。つまり火砕流の場合は螺湾川沿いにも流れる可能性があるのでモアショロ原野螺湾足寄停車場線は使えないということになります。噴石の場合は雌阿寒岳温泉からオンネトー付近にも落下する可能性がありそうですが、噴石が落下するなかを車で移動するのは危険ですし、路上に大きな噴石が落ちれば車両の走行自体が困難あるいは不可能になります。したがって防災のためにはシェルターが有効と考えます。これらの指摘に異論があれば具体的に説明してください。


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