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2021年08月12日
道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線に関する質問に対し環境省から回答
6月9日付の「道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線に関する質問」に対し、釧路自然環境事務所から以下の回答がありました。
十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史 様
佐藤 与志松 様
平素より、自然保護行政の推進にあたり、多大なるご理解とご協力をいたたき、誠に感謝申し上げます。6月14日付けで接受した「道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線に関する質問」に対し、以下のとおり回答します。
(1)
①ご存知のとおり、平成27年度の中央環境審議会で事業の決定規模の変更を諮問したオンネトー線道路(車道)は雌阿寒岳山頂火口域から3km付近にあり、雌阿寒岳火山防災協議会が作成した雌阿寒岳火山防災計画において避難経路に位置づけられています。当時から現在に至るまで、大部分が未舗装路であり、カーブの連続による視距不足や狭隆な幅員のため、対向車との交差が困難な状況です。環境省としても、防災上の観点から避難経路としての機能を持たせる必要性を認識し、このことから、オンネトー線道路(車道)事業の決定規模を変更することで当該区間を公園事業道路に位置づけるべく、諮問しました。
②オンネトー線道路 (車道)事業の決定規模を変更する検討にあたっては、前田一歩園財団発刊の「阿寒国立公園の自然1993」をはじめとした文献を参考にしました。
③第1種特別地域であるオンネトーの風致および原生的な自然環境を維持するため、湖岸付近については拡幅および線形の改良は極力行わず、現道の舗装程度にとどめる方針としています。
④ご質問の「現在の北海道案」が、令和 3年3月23日に示されたものと同一か分かりませんが、環境省がオブザーバーとして出席した令和3年3月23日開催の「一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線モアショロ原野地区の環境影響に関するワークショップ」では、これまでの自然環境調査の結果を踏まえ、第2種特別地域ではなく、国立公園区域外に新設する計画案となっていました。最新の計画路線の詳細については、事業者である北海道にご確認いただければと思います。
(2)
国立公園満喫プ ロジェクトでは国立公園の「ナショナルパーク」としてのブランド化を目指し、訪日外国人を惹きつける取組を計画的、集中的に実施しています。本プロジェクトでは「最大の魅力は自然そのもの」をコンセプトに考 えており、今ある自然を生かしつつ、高品質・高付加価値のインバウンド市場を創造するという観点を重視しています。オンネトー湖岸の静かな環境は国立公園の利用の観点からも重要な資源であるため、当該路線の拡幅については想定されていません。
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事 務 連 絡
令和3年7月26日
令和3年7月26日
十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史 様
佐藤 与志松 様
釧路自然環境事務所長 田邊 仁
平素より、自然保護行政の推進にあたり、多大なるご理解とご協力をいたたき、誠に感謝申し上げます。6月14日付けで接受した「道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線に関する質問」に対し、以下のとおり回答します。
記
(1)
①ご存知のとおり、平成27年度の中央環境審議会で事業の決定規模の変更を諮問したオンネトー線道路(車道)は雌阿寒岳山頂火口域から3km付近にあり、雌阿寒岳火山防災協議会が作成した雌阿寒岳火山防災計画において避難経路に位置づけられています。当時から現在に至るまで、大部分が未舗装路であり、カーブの連続による視距不足や狭隆な幅員のため、対向車との交差が困難な状況です。環境省としても、防災上の観点から避難経路としての機能を持たせる必要性を認識し、このことから、オンネトー線道路(車道)事業の決定規模を変更することで当該区間を公園事業道路に位置づけるべく、諮問しました。
②オンネトー線道路 (車道)事業の決定規模を変更する検討にあたっては、前田一歩園財団発刊の「阿寒国立公園の自然1993」をはじめとした文献を参考にしました。
③第1種特別地域であるオンネトーの風致および原生的な自然環境を維持するため、湖岸付近については拡幅および線形の改良は極力行わず、現道の舗装程度にとどめる方針としています。
④ご質問の「現在の北海道案」が、令和 3年3月23日に示されたものと同一か分かりませんが、環境省がオブザーバーとして出席した令和3年3月23日開催の「一般道道モアショロ原野螺湾足寄停車場線モアショロ原野地区の環境影響に関するワークショップ」では、これまでの自然環境調査の結果を踏まえ、第2種特別地域ではなく、国立公園区域外に新設する計画案となっていました。最新の計画路線の詳細については、事業者である北海道にご確認いただければと思います。
(2)
国立公園満喫プ ロジェクトでは国立公園の「ナショナルパーク」としてのブランド化を目指し、訪日外国人を惹きつける取組を計画的、集中的に実施しています。本プロジェクトでは「最大の魅力は自然そのもの」をコンセプトに考 えており、今ある自然を生かしつつ、高品質・高付加価値のインバウンド市場を創造するという観点を重視しています。オンネトー湖岸の静かな環境は国立公園の利用の観点からも重要な資源であるため、当該路線の拡幅については想定されていません。
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Posted by 十勝自然保護協会 at 20:51│Comments(0)
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