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十勝自然保護協会 活動速報 › 外来種問題 › 十勝三股にセイヨウオオマルハナバチ侵入

2010年11月20日

十勝三股にセイヨウオオマルハナバチ侵入

 今年8月、大雪山国立公園の十勝三股でセイヨウオオマルハナバチの女王が確認されていたことが明らかになりました。十勝三股ではルピナスが繁茂し、本種の侵入が懸念されていました。当会と北海道自然保護連合は、十勝三股の土地管理者である環境省北海道地方環境事務所に対し下記の質問書を11月20日付けで送付しました。
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大雪山国立公園、十勝三股におけるセイヨウオオマルハナバチの
侵入と駆除対策についての質問書

 すでに貴職もご承知のことと思いますが、今年8月、大雪山国立公園の環境省所管地である十勝三股でセイヨウオオマルハナバチの女王が採集されました。これに関し貴職にお尋ねしなければならないことがあります。以下の質問に回答していただきたくお願いいたします。ご多忙とは思いますが、回答は11月30日までに書面でお願いいたします。
 
質問1 特定外来生物の駆除にあたっては、個体数の少ない段階で駆除に取り組むことが有効であり、多くの人の協力を仰ぐためにも広く周知すべきと考えます。しかし貴職が本件について報道機関等への情報提供をしたという話は伝わってきません。なぜ各方面に周知しないのでしょうか、理由を明らかにしてください。

質問2 十勝三股には園芸種であるルピナスが野生化し大きな群落をつくっています。マメ科植物のルピナスの受粉にはマルハナバチ類の訪花が不可欠です。つまり十勝三股はセイヨウオオマルハナバチにとって多量の蜜源が存在する魅力的な空間であると認識しなければなりません。今年6月15日に、われわれはナキウサギふぁんくらぶ代表とともに貴所を訪れ、十勝三股のカラマツ駆除の申入れをしましたが、その際、セイヨウオオマルハナバチを誘引するルピナス駆除の必要性も指摘しました。それにもかかわらず、貴職はルピナス駆除などセイヨウオオマルハナバチ侵入防止の予防措置をとらなかったようですが、それはなぜですか、理由を明らかにしてください。

質問3 十勝三股でセイヨウオオマルハナバチが個体数を増加させると、高山帯への進入の危険性がより高まることになります。どのような対策を考えているか明らかにしてください。

 自らの所管地に特定外来生物の侵入を許したということを深く反省し、徹底した対策をとられるよう希望します。


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Posted by 十勝自然保護協会 at 17:40│Comments(0)外来種問題
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