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2023年04月22日
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置についてJTOWERからの回答
3月7日付の「トムラウシ自然休養林野営場における5G基地局設置への申し入れ」に対し、JTOWERから以下の回答がありました。
十勝自然保護協会
共共同代表 安藤 御史 様
佐藤 与志松 様
「トムラウシ自然休養林野営場における5G基地局設置への申し入れ」へのご回答
貴協会からの令和5年3月6日付け標記申し入れについて、下記のとおり回答申し上げます。
1.トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局の必要性について
わが国における5G基盤の整備は、総務省にて示された「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」に基づいて、全国エリアの展開に向けて推進されているものと認識しております。
今般、弊社が建設を予定している「トムラウシ自然休養林野営場における5G基地局(以下「本5G基地局」といいます。)は、全国を10km四方エリアに区画した第2次地域区画地域メッシュ(以下「2次メッシュ」といいます。)中、都市部・地方を問わず事業可能性が認められるエリア(約4,500メッシュ)への5G展開の基盤となる親局(高度特定基地局)として設置するものです。本5G基地局は、上記全国エリアヘの5G基盤整備の趣旨に沿ったものであり、総務省の「第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設に関する指針」において定められた条件を遵守しております。なお、本5G基地局は、2次メッシュ番号(国土地理院発行)の「654216」に存しますが、トムラウシ自然休養林野営場近傍のトムラウシ温泉の既存基地局は2次メッシュ番号「654217」に設置されているため、5G基盤の親局(高度特定基地局)としては、別に設置が必要となるものです。
このような状況の下、本5G基地局の設置場所は、2次メッシュ番号「654216」の範囲内の土地において、道路に面しており建設工事が進めやすい・電力や通信線を容易に引き込める・電波の遮蔽となる障害物がなるべく少なく開けている土地である、などの諸条件を総合的に考慮して選定した結果、トムラウシ自然休養林野営場付近を建設候補地としております。さらに、携帯電話基地局があることにより、山間部においても、地震・豪雨・雪崩などの自然災害が発生した場合や事故などの緊急時において、救助隊との連絡や地域の防災活動に役立てることができます。また、トムラウシ温泉の既存の基地局に加えて、本 5G基地局を建設することにより、トムラウシ自然休養林野営場一帯の携帯電話サービスの向上も図られることになります。
なお、本5G基地局の設置計画については、以下【ご説明経緯】のとおり、すでに貴協会に対して説明をさせていただいており、重複する事項も多いものと存じますが、トムラウシ自然休養林野営場において5G基地局を建設させていただく理由は以上のとおりでございますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
【ご説明経緯】
(略)
2.生物多様性に対する電磁波の影響について
本5G基地局で使用される電波は、わが国の電波防護指針の基準値を満たすものとなっております。また、わが国の電波防護指針は、世界保健機関(WHO)の推奨する国際的なガイドラインであるICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドラインに準拠しているものと理解しております。ICNIRPでは2020年に5Gの周波数を含む新たなガイドラインを発表しており、その中で、当該ガイドラインを遵守する運用の中では健康へ悪影響を与える証拠はない旨が記載されております1。
以上のとおり、弊社は、本5G基地局の設置につき、法令等を遵守しており、今後も当該指針に従って安全性を保って運用をしてまいります。
なお、弊社は、電波防護指針に則った運用に加えて、当該地区が大雪山国立公園内であることから景観 に配慮した建設も実施いたしますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーー
1 https://www.icnirp.org/cms/upload/publications/ICNIRP_RF_GL2020_Japanese.pdf
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JTW-10418440
令和5年4月13日
令和5年4月13日
十勝自然保護協会
共共同代表 安藤 御史 様
佐藤 与志松 様
東京都港区南青山二丁目2番3号
株式会社 JTOWER
インフラシェアリング事業本部
建設統括部 タワー建設部長
髙橋 猛
株式会社 JTOWER
インフラシェアリング事業本部
建設統括部 タワー建設部長
髙橋 猛
「トムラウシ自然休養林野営場における5G基地局設置への申し入れ」へのご回答
貴協会からの令和5年3月6日付け標記申し入れについて、下記のとおり回答申し上げます。
記
1.トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局の必要性について
わが国における5G基盤の整備は、総務省にて示された「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」に基づいて、全国エリアの展開に向けて推進されているものと認識しております。
今般、弊社が建設を予定している「トムラウシ自然休養林野営場における5G基地局(以下「本5G基地局」といいます。)は、全国を10km四方エリアに区画した第2次地域区画地域メッシュ(以下「2次メッシュ」といいます。)中、都市部・地方を問わず事業可能性が認められるエリア(約4,500メッシュ)への5G展開の基盤となる親局(高度特定基地局)として設置するものです。本5G基地局は、上記全国エリアヘの5G基盤整備の趣旨に沿ったものであり、総務省の「第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設に関する指針」において定められた条件を遵守しております。なお、本5G基地局は、2次メッシュ番号(国土地理院発行)の「654216」に存しますが、トムラウシ自然休養林野営場近傍のトムラウシ温泉の既存基地局は2次メッシュ番号「654217」に設置されているため、5G基盤の親局(高度特定基地局)としては、別に設置が必要となるものです。
このような状況の下、本5G基地局の設置場所は、2次メッシュ番号「654216」の範囲内の土地において、道路に面しており建設工事が進めやすい・電力や通信線を容易に引き込める・電波の遮蔽となる障害物がなるべく少なく開けている土地である、などの諸条件を総合的に考慮して選定した結果、トムラウシ自然休養林野営場付近を建設候補地としております。さらに、携帯電話基地局があることにより、山間部においても、地震・豪雨・雪崩などの自然災害が発生した場合や事故などの緊急時において、救助隊との連絡や地域の防災活動に役立てることができます。また、トムラウシ温泉の既存の基地局に加えて、本 5G基地局を建設することにより、トムラウシ自然休養林野営場一帯の携帯電話サービスの向上も図られることになります。
なお、本5G基地局の設置計画については、以下【ご説明経緯】のとおり、すでに貴協会に対して説明をさせていただいており、重複する事項も多いものと存じますが、トムラウシ自然休養林野営場において5G基地局を建設させていただく理由は以上のとおりでございますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
【ご説明経緯】
(略)
2.生物多様性に対する電磁波の影響について
本5G基地局で使用される電波は、わが国の電波防護指針の基準値を満たすものとなっております。また、わが国の電波防護指針は、世界保健機関(WHO)の推奨する国際的なガイドラインであるICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドラインに準拠しているものと理解しております。ICNIRPでは2020年に5Gの周波数を含む新たなガイドラインを発表しており、その中で、当該ガイドラインを遵守する運用の中では健康へ悪影響を与える証拠はない旨が記載されております1。
以上のとおり、弊社は、本5G基地局の設置につき、法令等を遵守しており、今後も当該指針に従って安全性を保って運用をしてまいります。
なお、弊社は、電波防護指針に則った運用に加えて、当該地区が大雪山国立公園内であることから景観 に配慮した建設も実施いたしますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
以上
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1 https://www.icnirp.org/cms/upload/publications/ICNIRP_RF_GL2020_Japanese.pdf
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置について、9月29日付回答に対する抗議
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置についてJTOWERからの回答(その3)
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置について、6月14日付回答に対する当会の見解と質問
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置についてJTOWERからの回答(その2)
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置について、JTOWERの回答に対する当会の見解
トムラウシ自然休養林野営場における5G基地局設置についてJTOWERに申し入れ
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置についてJTOWERからの回答(その3)
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置について、6月14日付回答に対する当会の見解と質問
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置についてJTOWERからの回答(その2)
トムラウシ自然休養林野営場での5G基地局設置について、JTOWERの回答に対する当会の見解
トムラウシ自然休養林野営場における5G基地局設置についてJTOWERに申し入れ
Posted by 十勝自然保護協会 at 16:30│Comments(0)
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