十勝自然保護協会 活動速報 › 河川・ダム
2015年12月19日
川づくりワーキングの説明資料についての質問その2を送付
12月3日付の「『北海道管理河川の川づくりワーキング説明資料についての質問」』の回答について」に対し、以下の再質問書を送付しました。
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」での説明資料についての質問 その2
貴職より2015年12月3日付で「『北海道管理河川の川づくりワーキング』での説明資料についての質問(2015年11月19日付)」への回答がありましたが、理解できないところや回答漏れがありますので質問いたします。また4点追加の質問をいたします。年末年始でご多忙とは存じますが、1月8日までに回答いただきますようお願いいたします。
1.12月3日付回答によれば「河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態を河道閉塞としています。」とのことでした。つまり「河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態」を河道閉塞と貴職は定義しているわけですが、閉塞とは「閉じてふさぐこと。ある部分をふさいで他の部分との連絡を断つこと。」というのが字義です。ですから先に示したように砂防広報センターは「川をふさいで水の流れをせき止めることを河道閉塞」と定義しているのです。「河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態」を河道閉塞とする定義は北海道土木部あるいは帯広建設管理部の独自のものなのでしょうか。そのように定義する根拠となる出典(文献など)を示していただきたい。
2.12月3日付回答によれば「砂礫被覆の実績は、他の建設管理部で、河床低下部の埋戻し、帯工等の設置を行っている河川があります。」とのことですが、当会は「施工河川について明らかにしていただきたい」と聞いているのです。他の建設管理部のどこの河川のどのあたりでやっているか回答いただきたい。
3.居辺川についての当会との質疑で、床固工を12基計画しているにもかかわらず6基のみでシミュレーションしたことが明らかになりました。また切り欠き部に流木等が詰まる可能性があるにもかかわらずシミュレーションでは想定していないことも明らかになりました。資料でこのことに触れていないのはなぜでしょうか。
4.当会は2015年8月17日付申入れで「災害復旧事業により、旧東居辺小学校付近の護岸の強化、上流居辺橋の架け替えなどがなされており、すでに対策は講じられていると考える」と書きましたが、資料では「H15年8月のような被災への対策は、すでに講じられているのではないか」と勝手に曖昧な表現に書き換えています。なぜこのような書き換えをおこなったのか説明していただきたい。
5.渋山川については、下記に示すように2012年8月16日付で当会が質問と申入れを行い、2012年11月29日付で貴職から回答がありました。これを資料に掲載しなかったのはなぜでしょうか。
1.渋山川の工事に当たって、どのようなことを検討してこの工法が決定されたのか。
(管理部回答)渋山川の砂防事業は昭和37年8月3日の台風9号による下流農地の冠水被害を契機として、山腹の崩壊拡大の防止及び渓床に堆積した不安定土砂の流出防止を目的として昭和42年度に1号ダム、昭和45年度に2号ダムが設置され、その後昭和46年度から平成元年度まで、縦断勾配の規制による渓岸浸食の防止のため流路工を施工しました。
2.なぜこのような河床低下を予測できなかったのか。
(管理部回答)流路工には落差工(床固工)を併設し、その設置区間については河床の安定が計られています。建設当時は1号落差工(床固工)の直下の河床低下については、落差工(床固工)による水流の減勢効果により影響がないと考えておりました。砂防ダム及び流路工の設計時には土質調査ボーリングを実施し、地盤の支持力等を検討し構造物の計算を行っていますが、地層の分布など広く地質を把握するまでには至っておらず、このような河床低下を予測することはできませんでした。
3.この惨状から何を汲み取って今後に生かそうとしているのか。
(管理部回答)地質の知識が十分でなかったことは反省し、これ以上河床低下を進行させないために、1号落差工(床固工)を経て落下する流水の減勢を図ることが重要であり、またそれと同時に横方向の河岸浸食を防止するためある程度の河岸保護が必要と考えていますので、今後検討する必要があると考えております。
4.渋山川のかつての河川形態や河床の地質を研究し、蛇行を復元するなどして河川勾配を緩やかにし河床の洗堀が進行しない抜本的対策を検討するよう申し入れる。
(管理部回答)流水のスムーズな流下を計るため、直線に近いことが望ましいとの観点で直線化した河道の周辺に、現在の土地利用がなされている事から、蛇行の復元は難しいと思われます。河床の洗堀が進行しない抜本的対策については、河川形態や河床の地質に配慮し、今後も検討していきたいと考えております。
6.2015年3月30日の当会との話し合いの中で居辺川の河床低下の原因は流域の土地利用の変化(森林の農耕地化)により河川の最大流量が大きくなったからだと説明し、砂防工事では昭和52年の河川環境に戻すことを目指すと語っていましたが、資料にはこの記述が見当たりません。なぜこの点に触れていないのか説明していただきたい。
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2015年12月17日
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
十勝自然保護協会
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」での説明資料についての質問 その2
貴職より2015年12月3日付で「『北海道管理河川の川づくりワーキング』での説明資料についての質問(2015年11月19日付)」への回答がありましたが、理解できないところや回答漏れがありますので質問いたします。また4点追加の質問をいたします。年末年始でご多忙とは存じますが、1月8日までに回答いただきますようお願いいたします。
1.12月3日付回答によれば「河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態を河道閉塞としています。」とのことでした。つまり「河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態」を河道閉塞と貴職は定義しているわけですが、閉塞とは「閉じてふさぐこと。ある部分をふさいで他の部分との連絡を断つこと。」というのが字義です。ですから先に示したように砂防広報センターは「川をふさいで水の流れをせき止めることを河道閉塞」と定義しているのです。「河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態」を河道閉塞とする定義は北海道土木部あるいは帯広建設管理部の独自のものなのでしょうか。そのように定義する根拠となる出典(文献など)を示していただきたい。
2.12月3日付回答によれば「砂礫被覆の実績は、他の建設管理部で、河床低下部の埋戻し、帯工等の設置を行っている河川があります。」とのことですが、当会は「施工河川について明らかにしていただきたい」と聞いているのです。他の建設管理部のどこの河川のどのあたりでやっているか回答いただきたい。
3.居辺川についての当会との質疑で、床固工を12基計画しているにもかかわらず6基のみでシミュレーションしたことが明らかになりました。また切り欠き部に流木等が詰まる可能性があるにもかかわらずシミュレーションでは想定していないことも明らかになりました。資料でこのことに触れていないのはなぜでしょうか。
4.当会は2015年8月17日付申入れで「災害復旧事業により、旧東居辺小学校付近の護岸の強化、上流居辺橋の架け替えなどがなされており、すでに対策は講じられていると考える」と書きましたが、資料では「H15年8月のような被災への対策は、すでに講じられているのではないか」と勝手に曖昧な表現に書き換えています。なぜこのような書き換えをおこなったのか説明していただきたい。
5.渋山川については、下記に示すように2012年8月16日付で当会が質問と申入れを行い、2012年11月29日付で貴職から回答がありました。これを資料に掲載しなかったのはなぜでしょうか。
1.渋山川の工事に当たって、どのようなことを検討してこの工法が決定されたのか。
(管理部回答)渋山川の砂防事業は昭和37年8月3日の台風9号による下流農地の冠水被害を契機として、山腹の崩壊拡大の防止及び渓床に堆積した不安定土砂の流出防止を目的として昭和42年度に1号ダム、昭和45年度に2号ダムが設置され、その後昭和46年度から平成元年度まで、縦断勾配の規制による渓岸浸食の防止のため流路工を施工しました。
2.なぜこのような河床低下を予測できなかったのか。
(管理部回答)流路工には落差工(床固工)を併設し、その設置区間については河床の安定が計られています。建設当時は1号落差工(床固工)の直下の河床低下については、落差工(床固工)による水流の減勢効果により影響がないと考えておりました。砂防ダム及び流路工の設計時には土質調査ボーリングを実施し、地盤の支持力等を検討し構造物の計算を行っていますが、地層の分布など広く地質を把握するまでには至っておらず、このような河床低下を予測することはできませんでした。
3.この惨状から何を汲み取って今後に生かそうとしているのか。
(管理部回答)地質の知識が十分でなかったことは反省し、これ以上河床低下を進行させないために、1号落差工(床固工)を経て落下する流水の減勢を図ることが重要であり、またそれと同時に横方向の河岸浸食を防止するためある程度の河岸保護が必要と考えていますので、今後検討する必要があると考えております。
4.渋山川のかつての河川形態や河床の地質を研究し、蛇行を復元するなどして河川勾配を緩やかにし河床の洗堀が進行しない抜本的対策を検討するよう申し入れる。
(管理部回答)流水のスムーズな流下を計るため、直線に近いことが望ましいとの観点で直線化した河道の周辺に、現在の土地利用がなされている事から、蛇行の復元は難しいと思われます。河床の洗堀が進行しない抜本的対策については、河川形態や河床の地質に配慮し、今後も検討していきたいと考えております。
6.2015年3月30日の当会との話し合いの中で居辺川の河床低下の原因は流域の土地利用の変化(森林の農耕地化)により河川の最大流量が大きくなったからだと説明し、砂防工事では昭和52年の河川環境に戻すことを目指すと語っていましたが、資料にはこの記述が見当たりません。なぜこの点に触れていないのか説明していただきたい。
タグ :川づくりワーキング
2015年12月16日
川づくりワーキングに関する回答に対し質問書を送付
11月30日付の川づくりワーキングに関する回答に対し、以下の質問書を送付しました。
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
貴職より11月30日付で「北海道管理河川の川づくりワーキングについての質問」への回答がありましたが、理解のできないところや的を射ない回答があるため質問いたします。年末を迎えと多忙のこととは存じますが、12月25日までに回答いただきたくお願いいたします。
1.当会は11月15日付の質問で「この間の当会の時間と労力の『負担』を無視するものである。貴職はこのような進め方が当会の負担を大きくしないと考えているようだが、見解を明らかにしていただきたい。」と質問したところ、貴職から「各河川を別の会議で議論することは、各団体の負担になると考えたためです。」とかみ合わない回答がありました。そこでわかりやすく質問します。これまで当会と話し合いを重ねてきたのを振り出しに戻して川づくりワーキングなる会議を開催することは、当会にこれまでの主張を繰り返させることになります。このようなことが当会の負担になると思わないのでしょうか。
2.11月30日付回答によると「今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催しました。」とのことですが、それならばなぜ年度当初に個別対応の方針を変更して「川づくりワーキング」なるものを開催すると提示しなかったのでしょうか。
3.また、居辺川についていうなら、当会との話し合いを始めた2012年度になぜこの種の会議を開催しなかったのでしょうか。
4.11月30日付で「不均衡については、説明の行き違い、説明の内容が各団体で違うとらえ方となり、釣り合いが保たれていないという考えで、不均衡という言葉としました。(不均等という言葉が適切であったかもしれません)」との回答がありました。「不均等」のほうが適切かもしれないとのことですが、不均等とは「差異や多寡の差などがある様子」のことをいいます。不均衡を不均等に入れ替えると「事業の目的や効果、影響について関係する30数団体に不均等が極力生じないよう…」となり、所詮、意味不明の文でしかありません。各団体で貴職の提案の受け止め方が異なるのは当然のことであり、それを否定するかのごとき言い訳は滑稽ですらあります。あらためて真意をきちんと説明していただきたい。
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2015年12月13日
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
十勝自然保護協会
2015年11月30日付回答についての質問
貴職より11月30日付で「北海道管理河川の川づくりワーキングについての質問」への回答がありましたが、理解のできないところや的を射ない回答があるため質問いたします。年末を迎えと多忙のこととは存じますが、12月25日までに回答いただきたくお願いいたします。
1.当会は11月15日付の質問で「この間の当会の時間と労力の『負担』を無視するものである。貴職はこのような進め方が当会の負担を大きくしないと考えているようだが、見解を明らかにしていただきたい。」と質問したところ、貴職から「各河川を別の会議で議論することは、各団体の負担になると考えたためです。」とかみ合わない回答がありました。そこでわかりやすく質問します。これまで当会と話し合いを重ねてきたのを振り出しに戻して川づくりワーキングなる会議を開催することは、当会にこれまでの主張を繰り返させることになります。このようなことが当会の負担になると思わないのでしょうか。
2.11月30日付回答によると「今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催しました。」とのことですが、それならばなぜ年度当初に個別対応の方針を変更して「川づくりワーキング」なるものを開催すると提示しなかったのでしょうか。
3.また、居辺川についていうなら、当会との話し合いを始めた2012年度になぜこの種の会議を開催しなかったのでしょうか。
4.11月30日付で「不均衡については、説明の行き違い、説明の内容が各団体で違うとらえ方となり、釣り合いが保たれていないという考えで、不均衡という言葉としました。(不均等という言葉が適切であったかもしれません)」との回答がありました。「不均等」のほうが適切かもしれないとのことですが、不均等とは「差異や多寡の差などがある様子」のことをいいます。不均衡を不均等に入れ替えると「事業の目的や効果、影響について関係する30数団体に不均等が極力生じないよう…」となり、所詮、意味不明の文でしかありません。各団体で貴職の提案の受け止め方が異なるのは当然のことであり、それを否定するかのごとき言い訳は滑稽ですらあります。あらためて真意をきちんと説明していただきたい。
タグ :川づくりワーキング
2015年12月07日
川づくりワーキング説明資料についての回答
11月19日付けの、「第1回北海道管理河川の川づくりワーキング」での説明資料についての質問に対し、帯広建設管理部から以下の回答がありました。
十勝自然保護協会様
「北海道管理河川の川づくりワーキング説明資料についての質問」の回答について
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
平成27 年11 月19 日にご質問のありました、北海道管理河川の川づくりワーキング説明資料ついての回答をいたします。
質問1 について、河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態を河道閉塞としています。発生する可能性があるのは、斜面崩壊が進んでいる、東居辺橋下流左岸や上流右岸、柏陽橋上流右岸、東大橋上流右岸です。また、今年3 月30 日に説明させていただきましたが、居辺橋(上流)上流の土砂堆積区間や、朝陽橋~居辺橋(上流)区間で、土砂堆積していることから、可能性があると考えます。
また、貴協会から質問のあったような大規模な河道閉塞は発生していません。
質問2 について、河床覆礫工については、今年3 月30 日に説明をさせていただいた、砂礫被覆を行うことです。河川区間の河床低下区間においては、砂防区間における河道拡幅と砂礫被覆の効果も踏まえ、岩盤河床の河原化(礫河床の復元)を進めて行きたいと考えています。砂礫被覆の実績は、他の建設管理部で、河床低下部の埋戻し、帯工等の設置を行っている河川があります。
最後に、今後もご質問やご意見があると思いますので、是非とも川づくりワーキングへの参加をご検討ください。
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平成27 年12 月3 日
十勝自然保護協会様
十勝総合振興局帯広建設管理部長
「北海道管理河川の川づくりワーキング説明資料についての質問」の回答について
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
平成27 年11 月19 日にご質問のありました、北海道管理河川の川づくりワーキング説明資料ついての回答をいたします。
質問1 について、河道内での土砂堆積により流下能力が低下している状態を河道閉塞としています。発生する可能性があるのは、斜面崩壊が進んでいる、東居辺橋下流左岸や上流右岸、柏陽橋上流右岸、東大橋上流右岸です。また、今年3 月30 日に説明させていただきましたが、居辺橋(上流)上流の土砂堆積区間や、朝陽橋~居辺橋(上流)区間で、土砂堆積していることから、可能性があると考えます。
また、貴協会から質問のあったような大規模な河道閉塞は発生していません。
質問2 について、河床覆礫工については、今年3 月30 日に説明をさせていただいた、砂礫被覆を行うことです。河川区間の河床低下区間においては、砂防区間における河道拡幅と砂礫被覆の効果も踏まえ、岩盤河床の河原化(礫河床の復元)を進めて行きたいと考えています。砂礫被覆の実績は、他の建設管理部で、河床低下部の埋戻し、帯工等の設置を行っている河川があります。
最後に、今後もご質問やご意見があると思いますので、是非とも川づくりワーキングへの参加をご検討ください。
タグ :川づくりワーキング
2015年12月03日
「北海道管理河川の川づくりワーキング」に関わる質問への回答
11月15日付けの帯広建設管理部への質問に対し、以下の回答がありました。
十勝自然保護協会 様
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申しあげます。
平成27年11月15日にご質問のありました、北海道管理河川の川づくりワーキングについての回答をいたします。
1.について、ワーキングの中でのご意見を踏まえ、進めていくことから、3回のみの集まりで意見集約をしようとは考えておりません。ワーキングの中での打合せで必要な回数となります。
また、各河川を別の会議で議論することは、各団体の負担になると考えたためです。
2.について、平成27年10月9日の申し入れで貴協会は、「他団体のかかわりを排除するなどという偏狭な考えはないが、それまでの経緯は尊重されなくてはならない」としております。貴協会の意見は、参加団体に情報提供を行っているとともに、貴協会にもワーキングに是非とも参加して意見を述べていただきたいと考えています。決して、貴協会を軽視してはおりません。
また、平成27年10月30日付け回答に記載しておりますが、今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催しました。個別対応方針を変更したわけでは無く、維持的な工事については、大きな意見はないと考え、個別対応としていく考えです。
3.について、不均衡については、説明の行き違い、説明の内容が各団体で違うとらえ方となり、釣り合いが保たれていないという考えで、不均衡という言葉としました。(不均等という言葉が適切であったかもしれません)
最後に、ワーキングは今後も開催しますので、是非ワーキングに参加していただき、ご意見をお願いいたします。
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平成27年11月30日
十勝自然保護協会 様
十勝総合振興局 帯広建設管理部長
「北海道管理河川の川づくりワーキングについての質問」の回答について
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申しあげます。
平成27年11月15日にご質問のありました、北海道管理河川の川づくりワーキングについての回答をいたします。
1.について、ワーキングの中でのご意見を踏まえ、進めていくことから、3回のみの集まりで意見集約をしようとは考えておりません。ワーキングの中での打合せで必要な回数となります。
また、各河川を別の会議で議論することは、各団体の負担になると考えたためです。
2.について、平成27年10月9日の申し入れで貴協会は、「他団体のかかわりを排除するなどという偏狭な考えはないが、それまでの経緯は尊重されなくてはならない」としております。貴協会の意見は、参加団体に情報提供を行っているとともに、貴協会にもワーキングに是非とも参加して意見を述べていただきたいと考えています。決して、貴協会を軽視してはおりません。
また、平成27年10月30日付け回答に記載しておりますが、今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催しました。個別対応方針を変更したわけでは無く、維持的な工事については、大きな意見はないと考え、個別対応としていく考えです。
3.について、不均衡については、説明の行き違い、説明の内容が各団体で違うとらえ方となり、釣り合いが保たれていないという考えで、不均衡という言葉としました。(不均等という言葉が適切であったかもしれません)
最後に、ワーキングは今後も開催しますので、是非ワーキングに参加していただき、ご意見をお願いいたします。
タグ :川づくりワーキング
2015年11月23日
帯広建設管理部「川づくりワーキング」のアンフェアーな資料
帯広建設管理部(以下、管理部)による「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」が11月4日に開催されました(その様子は十勝総合振興局のホームページhttp://www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/okk/H27kawadukuri-WG01.htmで知ることができます)。
当会と管理部は北海道で最も深刻な河床低下が生じている渋山川と大がかりな砂防事業を計画している居辺川について2012年から話し合いを重ねてきました。このような経緯を無視し、当会と協議することもなく、今回渋山川と居辺川も加えて「川づくりワーキング」なるものを始めました。
11月4日の川づくりワーキングに「居辺川・渋山川に関するこれまでの質問等と回答」として提出された資料(資料3)http://www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/okk/20151104kawadukurishiryou3.pdfをホームページで見て驚きました。当会との質疑を無視したり歪曲したりしているからです。
居辺川についての当会との質疑で、床固工を12基計画しているにもかかわらず6基のみでシミュレーションしたことを明らかになっていますし、切り欠き部に流木等が詰まる可能性があるにもかかわらずシミュレーションでは想定していないことも明らかになっています。しかし、今回の資料ではこのことにいっさい触れていません。
また、当会の今年8月17日付申入れでは「災害復旧事業により、旧東居辺小学校付近の護岸の強化、上流居辺橋の架け替えなどがなされており、すでに対策は講じられていると考える」と書いているのですが、「H15年8月のような被災への対策は、すでに講じられているのではないか」と勝手に曖昧な表現に書き換えています。
渋山川については、当会と管理部の間で下記のような書面のやりとりがあったのですが、よほど都合が悪いようで、これを黙殺してしまいました。
ほかにもオヤと思うことがあります。当会との話し合いの中で居辺川の河床低下の原因は流域の土地利用の変化(森林の農耕地化)により河川の最大流量が大きくなったからだと説明し、砂防工事では昭和52年の河川環境に戻すことを目指すと語っていましたが、今回の資料http://www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/okk/20151104kawadukurishiryou2-4.pdfの中にそのような記述はみあたりません。
議論の素材となる事実を参集者に明らかにしないで、公正な議論など進められません。いまの時代にこのようなアンフェアーな河川行政がなされていることに怒りを覚えます。
当会の質問と申入れ(2012年8月16日付)に対する帯広建設管理部の回答(2012年11月29日付)は以下のとおりです。
1.渋山川の工事に当たって、どのようなことを検討してこの工法が決定されたのか。
(管理部回答)渋山川の砂防事業は昭和37年8月3日の台風9号による下流農地の冠水被害を契機として、山腹の崩壊拡大の防止及び渓床に堆積した不安定土砂の流出防止を目的として昭和42年度に1号ダム、昭和45年度に2号ダムが設置され、その後昭和46年度から平成元年度まで、縦断勾配の規制による渓岸浸食の防止のため流路工を施工しました。
2.なぜこのような河床低下を予測できなかったのか。
(管理部回答)流路工には落差工(床固工)を併設し、その設置区間については河床の安定が計られています。建設当時は1号落差工(床固工)の直下の河床低下については、落差工(床固工)による水流の減勢効果により影響がないと考えておりました。砂防ダム及び流路工の設計時には土質調査ボーリングを実施し、地盤の支持力等を検討し構造物の計算を行っていますが、地層の分布など広く地質を把握するまでには至っておらず、このような河床低下を予測することはできませんでした。
3.この惨状から何を汲み取って今後に生かそうとしているのか。
(管理部回答)地質の知識が十分でなかったことは反省し、これ以上河床低下を進行させないために、1号落差工(床固工)を経て落下する流水の減勢を図ることが重要であり、またそれと同時に横方向の河岸浸食を防止するためある程度の河岸保護が必要と考えていますので、今後検討する必要があると考えております。
4.渋山川のかつての河川形態や河床の地質を研究し、蛇行を復元するなどして河川勾配を緩やかにし河床の洗堀が進行しない抜本的対策を検討するよう申し入れる。
(管理部回答)流水のスムーズな流下を計るため、直線に近いことが望ましいとの観点で直線化した河道の周辺に、現在の土地利用がなされている事から、蛇行の復元は難しいと思われます。河床の洗堀が進行しない抜本的対策については、河川形態や河床の地質に配慮し、今後も検討していきたいと考えております。
当会と管理部は北海道で最も深刻な河床低下が生じている渋山川と大がかりな砂防事業を計画している居辺川について2012年から話し合いを重ねてきました。このような経緯を無視し、当会と協議することもなく、今回渋山川と居辺川も加えて「川づくりワーキング」なるものを始めました。
11月4日の川づくりワーキングに「居辺川・渋山川に関するこれまでの質問等と回答」として提出された資料(資料3)http://www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/okk/20151104kawadukurishiryou3.pdfをホームページで見て驚きました。当会との質疑を無視したり歪曲したりしているからです。
居辺川についての当会との質疑で、床固工を12基計画しているにもかかわらず6基のみでシミュレーションしたことを明らかになっていますし、切り欠き部に流木等が詰まる可能性があるにもかかわらずシミュレーションでは想定していないことも明らかになっています。しかし、今回の資料ではこのことにいっさい触れていません。
また、当会の今年8月17日付申入れでは「災害復旧事業により、旧東居辺小学校付近の護岸の強化、上流居辺橋の架け替えなどがなされており、すでに対策は講じられていると考える」と書いているのですが、「H15年8月のような被災への対策は、すでに講じられているのではないか」と勝手に曖昧な表現に書き換えています。
渋山川については、当会と管理部の間で下記のような書面のやりとりがあったのですが、よほど都合が悪いようで、これを黙殺してしまいました。
ほかにもオヤと思うことがあります。当会との話し合いの中で居辺川の河床低下の原因は流域の土地利用の変化(森林の農耕地化)により河川の最大流量が大きくなったからだと説明し、砂防工事では昭和52年の河川環境に戻すことを目指すと語っていましたが、今回の資料http://www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/okk/20151104kawadukurishiryou2-4.pdfの中にそのような記述はみあたりません。
議論の素材となる事実を参集者に明らかにしないで、公正な議論など進められません。いまの時代にこのようなアンフェアーな河川行政がなされていることに怒りを覚えます。
当会の質問と申入れ(2012年8月16日付)に対する帯広建設管理部の回答(2012年11月29日付)は以下のとおりです。
1.渋山川の工事に当たって、どのようなことを検討してこの工法が決定されたのか。
(管理部回答)渋山川の砂防事業は昭和37年8月3日の台風9号による下流農地の冠水被害を契機として、山腹の崩壊拡大の防止及び渓床に堆積した不安定土砂の流出防止を目的として昭和42年度に1号ダム、昭和45年度に2号ダムが設置され、その後昭和46年度から平成元年度まで、縦断勾配の規制による渓岸浸食の防止のため流路工を施工しました。
2.なぜこのような河床低下を予測できなかったのか。
(管理部回答)流路工には落差工(床固工)を併設し、その設置区間については河床の安定が計られています。建設当時は1号落差工(床固工)の直下の河床低下については、落差工(床固工)による水流の減勢効果により影響がないと考えておりました。砂防ダム及び流路工の設計時には土質調査ボーリングを実施し、地盤の支持力等を検討し構造物の計算を行っていますが、地層の分布など広く地質を把握するまでには至っておらず、このような河床低下を予測することはできませんでした。
3.この惨状から何を汲み取って今後に生かそうとしているのか。
(管理部回答)地質の知識が十分でなかったことは反省し、これ以上河床低下を進行させないために、1号落差工(床固工)を経て落下する流水の減勢を図ることが重要であり、またそれと同時に横方向の河岸浸食を防止するためある程度の河岸保護が必要と考えていますので、今後検討する必要があると考えております。
4.渋山川のかつての河川形態や河床の地質を研究し、蛇行を復元するなどして河川勾配を緩やかにし河床の洗堀が進行しない抜本的対策を検討するよう申し入れる。
(管理部回答)流水のスムーズな流下を計るため、直線に近いことが望ましいとの観点で直線化した河道の周辺に、現在の土地利用がなされている事から、蛇行の復元は難しいと思われます。河床の洗堀が進行しない抜本的対策については、河川形態や河床の地質に配慮し、今後も検討していきたいと考えております。
タグ :川づくりワーキング
2015年11月21日
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」の説明資料に関する質問書
11月4日に「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」が開催され、その報告ならびに配布資料が十勝総合振興局のホームページに掲載されました。その資料に関する質問書を送付しました。
なお、報告ならびに配布資料が掲載されているのは以下のページです。
第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング(十勝総合振興局)
帯広建設管理部長 様
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」での説明資料についての質問
貴職がさる11月4日に開催した「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」で説明したであろう資料がホームページに掲載されています。これを見ましたが理解できないことがありますので質問します。次の2点について説明してください。なお回答は12月3日までにお願いいたします。
質問1.「居辺川【砂防区間】3事業目的」のところに「被災原因である、砂防区間内の河岸侵食、河床低下による土砂の流出、流出した土砂の堆積による河道閉塞や氾濫を抑制する」と書かれています。河道閉塞を抑制することが事業の目的であるなどとは当会とのこれまでの話し合いにおいては出てきませんでした。つまり今回貴職は事業目的に付け足したということになります。
さて、河道閉塞ですが、当会は以下のように理解しております。
「地すべり、がけくずれ、土石流などでくずれたり流されたりした大量の土砂(どしゃ)が、川をふさいで水の流れをせき止めることを河道閉塞といいます。土砂が自然の力で積もってダムのように川をふさぐので、『天然ダム』とか『土砂ダム』ということもあります。
河道閉塞は、川岸の斜面(しゃめん)で地すべりやがけくずれが起き、くずれた土砂が川に入って流れをせき止める場合と、上流から土石流となって流れてきた大量の土砂が川のとちゅうに積もって流れをせき止める場合があります。河道閉塞が起こると、せき止められた部分の上流側では、水がたまって池のようになり、周辺の道路や家が水につかる被害が出ることがあります。そして、たまった水の圧力で、土砂ダムが一気にくずれると、それは大きな土石流となって、下流に被害をもたらします。
このため、河道閉塞が起きたら、上流側にたまった水をポンプで排水(はいすい)したり、水を安全に流すための水路を掘(ほ)ったり、川をふさぐ土砂を取りのぞいたりする工事をおこないます。ただし、河道閉塞があっても周囲に被害が出る心配がない場所では、特に工事は行わないで、そのままにしておくこともあります。たまっていた水が少しずつぬけて、河道閉塞が自然になくなってしまうこともあります。」(土砂災害防止広報センターのホームページより)
河道閉塞は北海道では稀な現象であり、居辺川で河道閉塞が生じたなどというのはにわかに信じがたいことです。
ついては、河道閉塞が居辺川のどこで発生したのか、またどこで発生が予測されているのか明らかにしていただきたい。
質問2.「居辺川【河川区間】3 事業目的」のところに「中流:河床低下対策として河床覆礫工や帯工を検討中」と書いています。この河床覆礫工とはどういうものなのでしょうか。具体的に説明いただきたい。またこの工法の実績があるのでしょうか。もしあるのであれば施工河川について明らかにしていただきたい。
なお、報告ならびに配布資料が掲載されているのは以下のページです。
第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング(十勝総合振興局)
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2015年11月19日
帯広建設管理部長 様
十勝自然保護協会
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」での説明資料についての質問
貴職がさる11月4日に開催した「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」で説明したであろう資料がホームページに掲載されています。これを見ましたが理解できないことがありますので質問します。次の2点について説明してください。なお回答は12月3日までにお願いいたします。
質問1.「居辺川【砂防区間】3事業目的」のところに「被災原因である、砂防区間内の河岸侵食、河床低下による土砂の流出、流出した土砂の堆積による河道閉塞や氾濫を抑制する」と書かれています。河道閉塞を抑制することが事業の目的であるなどとは当会とのこれまでの話し合いにおいては出てきませんでした。つまり今回貴職は事業目的に付け足したということになります。
さて、河道閉塞ですが、当会は以下のように理解しております。
「地すべり、がけくずれ、土石流などでくずれたり流されたりした大量の土砂(どしゃ)が、川をふさいで水の流れをせき止めることを河道閉塞といいます。土砂が自然の力で積もってダムのように川をふさぐので、『天然ダム』とか『土砂ダム』ということもあります。
河道閉塞は、川岸の斜面(しゃめん)で地すべりやがけくずれが起き、くずれた土砂が川に入って流れをせき止める場合と、上流から土石流となって流れてきた大量の土砂が川のとちゅうに積もって流れをせき止める場合があります。河道閉塞が起こると、せき止められた部分の上流側では、水がたまって池のようになり、周辺の道路や家が水につかる被害が出ることがあります。そして、たまった水の圧力で、土砂ダムが一気にくずれると、それは大きな土石流となって、下流に被害をもたらします。
このため、河道閉塞が起きたら、上流側にたまった水をポンプで排水(はいすい)したり、水を安全に流すための水路を掘(ほ)ったり、川をふさぐ土砂を取りのぞいたりする工事をおこないます。ただし、河道閉塞があっても周囲に被害が出る心配がない場所では、特に工事は行わないで、そのままにしておくこともあります。たまっていた水が少しずつぬけて、河道閉塞が自然になくなってしまうこともあります。」(土砂災害防止広報センターのホームページより)
河道閉塞は北海道では稀な現象であり、居辺川で河道閉塞が生じたなどというのはにわかに信じがたいことです。
ついては、河道閉塞が居辺川のどこで発生したのか、またどこで発生が予測されているのか明らかにしていただきたい。
質問2.「居辺川【河川区間】3 事業目的」のところに「中流:河床低下対策として河床覆礫工や帯工を検討中」と書いています。この河床覆礫工とはどういうものなのでしょうか。具体的に説明いただきたい。またこの工法の実績があるのでしょうか。もしあるのであれば施工河川について明らかにしていただきたい。
タグ :川づくりワーキング
2015年11月17日
「北海道管理河川の川づくりワーキング」について再度、質問書を提出
10月30日付けの帯広建設管理部の回答に対し、以下の質問書を送付しました。
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
10月30日付回答(『北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ』回答について)への質問
貴職からの10月30日付「「北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ」回答について」には不明な点があることから以下の質問をします。
11月30日までに回答をいただきたくお願いいたします。
1.当会は、貴職との2012年からの話し合いの経緯を踏まえ、帯広川・伏古川と渋山川・居辺川を別々の会議で議論するよう申し入れたが、貴職は「別々に各団体に参加をお願いすることは各団体の負担が大きくなることから、一堂に会しての会議で行う」と回答してきた。つまり市民団体の「負担」を考慮したということだが、負担に関して言うなら、当会は貴職の個別対応との方針を尊重し、協議を重ねてきた経緯がある。
具体的には2012年3月22日、2013年4月24日、2015年3月30日に貴事務所に出向き居辺川の砂防計画について説明を受け意見を述べてきた。また、現地を視察して過去の事業による河川への影響を確認し、2015年8月17日には河川特性に基づいて「居辺川の砂防事業計画についての申し入れ」を提出するとともに、現地での説明を求めていた。それにもかかわらず、貴職は当会との協議を無視して「川づくりワーキング」を企画したのである。当会は「川づくりワーキング」について10月5日に建設管理部に赴いて説明を求めたが、申し入れへの回答は次年度になりそうだと発言したうえ、工事に入る前に環境団体に事業の説明をして今年度中に意見をとりまとめたいとのことであった。当会との協議を先延ばしにし、4河川の事業をたった3回の集まりで意見集約するのは拙速かつ強引であり、この間の当会の時間と労力の「負担」を無視するものである。
貴職はこのような進め方が当会の負担を大きくしないと考えているようだが、見解を明らかにしていただきたい。
2.「川づくりワーキング」について「今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催する」とのことだが、年度当初には個別に対応するとしていたのである。年度途中で「今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要」と急に思いたって従来の方針を変更したわけだが、このような思い付き的対応は行政の信頼を損ねるものである。ましてや居辺川や渋山川については当会と話し合いを継続してきたという経緯がある。当会の理解を得ることなく、「川づくりワーキング」において居辺川の議論なるものを開始することは、治水問題に真摯に取り組んできた市民団体を軽視するものであり、今日の河川行政ではあってはならないことである。貴職の見解を明らかにしていただきたい。
また、従来の個別対応の方針を年度途中において急遽変更したわけだが、これは、個別対応方針が誤っていたと認めたうえでの変更と理解する。もし異論があれば釈明いただきたい。
3.「30数団体に不均衡が極力生じないように」との意味が不明であるとの当会の質問に「不均衡については、事業の説明を団体毎に行った場合、説明の行き違いが起こる可能性があると考えています」と回答してきた。国語辞典には「不均衡」とは「つりあいが保たれていないこと。また、そのさま」の意とある。つまり「説明の行き違い」は「不均衡」の説明にならないのである。貴職の治水・砂防計画に対して沈黙している団体が多いなか、当会のように根本的な問題点を指摘する団体が存在するさまを、貴職は「不均衡」と認識しているのではとの疑念さえ抱かざるを得ない。不均衡なるものが何をさしているのか、再度説明いただきたい。
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2015年11月15日
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史
佐藤与志松
共同代表 安藤 御史
佐藤与志松
10月30日付回答(『北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ』回答について)への質問
貴職からの10月30日付「「北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ」回答について」には不明な点があることから以下の質問をします。
11月30日までに回答をいただきたくお願いいたします。
1.当会は、貴職との2012年からの話し合いの経緯を踏まえ、帯広川・伏古川と渋山川・居辺川を別々の会議で議論するよう申し入れたが、貴職は「別々に各団体に参加をお願いすることは各団体の負担が大きくなることから、一堂に会しての会議で行う」と回答してきた。つまり市民団体の「負担」を考慮したということだが、負担に関して言うなら、当会は貴職の個別対応との方針を尊重し、協議を重ねてきた経緯がある。
具体的には2012年3月22日、2013年4月24日、2015年3月30日に貴事務所に出向き居辺川の砂防計画について説明を受け意見を述べてきた。また、現地を視察して過去の事業による河川への影響を確認し、2015年8月17日には河川特性に基づいて「居辺川の砂防事業計画についての申し入れ」を提出するとともに、現地での説明を求めていた。それにもかかわらず、貴職は当会との協議を無視して「川づくりワーキング」を企画したのである。当会は「川づくりワーキング」について10月5日に建設管理部に赴いて説明を求めたが、申し入れへの回答は次年度になりそうだと発言したうえ、工事に入る前に環境団体に事業の説明をして今年度中に意見をとりまとめたいとのことであった。当会との協議を先延ばしにし、4河川の事業をたった3回の集まりで意見集約するのは拙速かつ強引であり、この間の当会の時間と労力の「負担」を無視するものである。
貴職はこのような進め方が当会の負担を大きくしないと考えているようだが、見解を明らかにしていただきたい。
2.「川づくりワーキング」について「今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催する」とのことだが、年度当初には個別に対応するとしていたのである。年度途中で「今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要」と急に思いたって従来の方針を変更したわけだが、このような思い付き的対応は行政の信頼を損ねるものである。ましてや居辺川や渋山川については当会と話し合いを継続してきたという経緯がある。当会の理解を得ることなく、「川づくりワーキング」において居辺川の議論なるものを開始することは、治水問題に真摯に取り組んできた市民団体を軽視するものであり、今日の河川行政ではあってはならないことである。貴職の見解を明らかにしていただきたい。
また、従来の個別対応の方針を年度途中において急遽変更したわけだが、これは、個別対応方針が誤っていたと認めたうえでの変更と理解する。もし異論があれば釈明いただきたい。
3.「30数団体に不均衡が極力生じないように」との意味が不明であるとの当会の質問に「不均衡については、事業の説明を団体毎に行った場合、説明の行き違いが起こる可能性があると考えています」と回答してきた。国語辞典には「不均衡」とは「つりあいが保たれていないこと。また、そのさま」の意とある。つまり「説明の行き違い」は「不均衡」の説明にならないのである。貴職の治水・砂防計画に対して沈黙している団体が多いなか、当会のように根本的な問題点を指摘する団体が存在するさまを、貴職は「不均衡」と認識しているのではとの疑念さえ抱かざるを得ない。不均衡なるものが何をさしているのか、再度説明いただきたい。
以上
タグ :川づくりワーキング
2015年11月01日
「北海道管理河川の川づくりワーキング」についての回答
10月22日付けの当会の質問に対し、帯広建設管理部長から以下の回答がありました。
十勝自然保護協会 様
「北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ」の回答について
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
平成27年10月22日に申し入れのあった、北海道管理河川の川づくりワーキングについての回答をいたします。
1.「帯広川・伏古別川と渋山川・居辺川を別々の会議での議論を」との申し入れについて、別々に各団体に参加をお願いすることは各団体の負担が大きくなることから、一堂に会しての会議で行うこととさせていただきます。
2.(1)について、今までは、不明な点があれば個別に対応を行ってきましたが、今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催するものです。決して貴会が考えるような、市民団体に対する行政の干渉ではないと考えます。
2.(2)についての、不均衡については、事業の説明を団体毎に行った場合、説明の行き違いが起こる可能性があると考えています。一同に介して行うことで、事業説明・意見交換において、錯誤が起こりにくいと考えています。
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平成27年10月30日
十勝自然保護協会 様
十勝総合振興局 帯広建設管理部長
「北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ」の回答について
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
平成27年10月22日に申し入れのあった、北海道管理河川の川づくりワーキングについての回答をいたします。
1.「帯広川・伏古別川と渋山川・居辺川を別々の会議での議論を」との申し入れについて、別々に各団体に参加をお願いすることは各団体の負担が大きくなることから、一堂に会しての会議で行うこととさせていただきます。
2.(1)について、今までは、不明な点があれば個別に対応を行ってきましたが、今回は工事着手に向けて事業の目的や、重要な部分を直接説明することが必要と考え、各団体からご意見を伺い、治水と自然環境についての考えやご意見を取り入れるために開催するものです。決して貴会が考えるような、市民団体に対する行政の干渉ではないと考えます。
2.(2)についての、不均衡については、事業の説明を団体毎に行った場合、説明の行き違いが起こる可能性があると考えています。一同に介して行うことで、事業説明・意見交換において、錯誤が起こりにくいと考えています。
タグ :川づくりワーキング
2015年10月25日
『北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ』の回答について」に対する質問
帯広建設管理部からの回答に対し、以下の質問書を送付しました。
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
2015年10月16日付「『北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ』の回答について」に対する質問
1.当会は10月9日付「『北海道管理河川の川づくりワーキング』についての申入れ」において、「ゼロから意見交換を始める帯広川・伏古別川と当会との話し合いを重ねてきた渋山川・居辺川を一緒くたに議論するのではなく、帯広川・伏古川と渋山川・居辺川を別々の会議で議論するよう」申し入れましたが、貴職はこれに応えておりません。きちんと回答いただきたい。
2.貴職は10月16日付回答に「事業の目的や効果、影響について関係する30数団体に不均衡が極力生じないように実施するにあたっては事業説明と意見交換を一同に会して行うことが妥当との考えから今回の案内としています。(原文のママ)」と書いています。
(1)貴職は毎年度「治水事業概要書」を送付し、不明な点があれば個別に対応することを方針としてきました。つまり30数団体は治水事業概要書を見たうえで、説明を求めるあるいは意見を述べるといった対応をするかしないか自主的に決定してきたわけです。そのような経緯を無視し、「30数団体に不均衡が極力生じないよう…一同に会して行うことが妥当」として、会合への参加を求めるのは、市民団体に対する行政の干渉ではないでしょうか。このことについて説明いただきたい。
(2)「30数団体に不均衡が極力生じないように」と書いていますが、貴職が懸念している「不均衡」なるものが何を指しているのか説明いただきたい。
以上について、ご多忙とは存じますが、11月5日までにご回答をいただきたくお願いいたします。
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2015年10月22日
十勝総合振興局 帯広建設管理部長 様
十勝自然保護協会
共同代表 安藤 御史
佐藤与志松
共同代表 安藤 御史
佐藤与志松
2015年10月16日付「『北海道管理河川の川づくりワーキングについての申し入れ』の回答について」に対する質問
1.当会は10月9日付「『北海道管理河川の川づくりワーキング』についての申入れ」において、「ゼロから意見交換を始める帯広川・伏古別川と当会との話し合いを重ねてきた渋山川・居辺川を一緒くたに議論するのではなく、帯広川・伏古川と渋山川・居辺川を別々の会議で議論するよう」申し入れましたが、貴職はこれに応えておりません。きちんと回答いただきたい。
2.貴職は10月16日付回答に「事業の目的や効果、影響について関係する30数団体に不均衡が極力生じないように実施するにあたっては事業説明と意見交換を一同に会して行うことが妥当との考えから今回の案内としています。(原文のママ)」と書いています。
(1)貴職は毎年度「治水事業概要書」を送付し、不明な点があれば個別に対応することを方針としてきました。つまり30数団体は治水事業概要書を見たうえで、説明を求めるあるいは意見を述べるといった対応をするかしないか自主的に決定してきたわけです。そのような経緯を無視し、「30数団体に不均衡が極力生じないよう…一同に会して行うことが妥当」として、会合への参加を求めるのは、市民団体に対する行政の干渉ではないでしょうか。このことについて説明いただきたい。
(2)「30数団体に不均衡が極力生じないように」と書いていますが、貴職が懸念している「不均衡」なるものが何を指しているのか説明いただきたい。
以上について、ご多忙とは存じますが、11月5日までにご回答をいただきたくお願いいたします。
タグ :川づくりワーキング
2015年10月14日
『北海道管理河川の川づくりワーキング』申し入れの回答
10月9日付けの当会の申し入れに対し、帯広建設管理部から以下の回答がありました。
『北海道管理河川の川づくりワーキング』申し入れの回答
10月9日付けのメールについて回答します。
この川づくりワーキングは、次年度以降に当課で実施予定工事について、自然環境活動団体に情報提供を目的としています。事業の目的や効果、影響について関係する30数団体に不均衡が極力生じないように実施するにあたっては事業説明と意見交換を一同に会して行うことが妥当との考えから今回の案内としています。なお、ワーキングの内容や時期は、業務調整をして進めるますのでご協力とご理解をお願いします。
貴協会の意見に対する当課の検討内容は、今回のワーキングで他の自然環境活動団体に情報提供することになり、貴協会との経緯を損なうことはないと考えます。
8月17日の申し入れについては、回答に向けて検討作業を行っています。
回答には資料作成などに時間を要することから時間をいただきます。
今回の申し入れの回答日は、他用務対応していたため回答が遅くなり申し訳ありません。
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『北海道管理河川の川づくりワーキング』申し入れの回答
10月9日付けのメールについて回答します。
この川づくりワーキングは、次年度以降に当課で実施予定工事について、自然環境活動団体に情報提供を目的としています。事業の目的や効果、影響について関係する30数団体に不均衡が極力生じないように実施するにあたっては事業説明と意見交換を一同に会して行うことが妥当との考えから今回の案内としています。なお、ワーキングの内容や時期は、業務調整をして進めるますのでご協力とご理解をお願いします。
貴協会の意見に対する当課の検討内容は、今回のワーキングで他の自然環境活動団体に情報提供することになり、貴協会との経緯を損なうことはないと考えます。
8月17日の申し入れについては、回答に向けて検討作業を行っています。
回答には資料作成などに時間を要することから時間をいただきます。
今回の申し入れの回答日は、他用務対応していたため回答が遅くなり申し訳ありません。
タグ :川づくりワーキング