十勝自然保護協会 活動速報 › 河川・ダム › 「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」の説明資料に関する質問書
2015年11月21日
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」の説明資料に関する質問書
11月4日に「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」が開催され、その報告ならびに配布資料が十勝総合振興局のホームページに掲載されました。その資料に関する質問書を送付しました。
なお、報告ならびに配布資料が掲載されているのは以下のページです。
第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング(十勝総合振興局)
帯広建設管理部長 様
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」での説明資料についての質問
貴職がさる11月4日に開催した「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」で説明したであろう資料がホームページに掲載されています。これを見ましたが理解できないことがありますので質問します。次の2点について説明してください。なお回答は12月3日までにお願いいたします。
質問1.「居辺川【砂防区間】3事業目的」のところに「被災原因である、砂防区間内の河岸侵食、河床低下による土砂の流出、流出した土砂の堆積による河道閉塞や氾濫を抑制する」と書かれています。河道閉塞を抑制することが事業の目的であるなどとは当会とのこれまでの話し合いにおいては出てきませんでした。つまり今回貴職は事業目的に付け足したということになります。
さて、河道閉塞ですが、当会は以下のように理解しております。
「地すべり、がけくずれ、土石流などでくずれたり流されたりした大量の土砂(どしゃ)が、川をふさいで水の流れをせき止めることを河道閉塞といいます。土砂が自然の力で積もってダムのように川をふさぐので、『天然ダム』とか『土砂ダム』ということもあります。
河道閉塞は、川岸の斜面(しゃめん)で地すべりやがけくずれが起き、くずれた土砂が川に入って流れをせき止める場合と、上流から土石流となって流れてきた大量の土砂が川のとちゅうに積もって流れをせき止める場合があります。河道閉塞が起こると、せき止められた部分の上流側では、水がたまって池のようになり、周辺の道路や家が水につかる被害が出ることがあります。そして、たまった水の圧力で、土砂ダムが一気にくずれると、それは大きな土石流となって、下流に被害をもたらします。
このため、河道閉塞が起きたら、上流側にたまった水をポンプで排水(はいすい)したり、水を安全に流すための水路を掘(ほ)ったり、川をふさぐ土砂を取りのぞいたりする工事をおこないます。ただし、河道閉塞があっても周囲に被害が出る心配がない場所では、特に工事は行わないで、そのままにしておくこともあります。たまっていた水が少しずつぬけて、河道閉塞が自然になくなってしまうこともあります。」(土砂災害防止広報センターのホームページより)
河道閉塞は北海道では稀な現象であり、居辺川で河道閉塞が生じたなどというのはにわかに信じがたいことです。
ついては、河道閉塞が居辺川のどこで発生したのか、またどこで発生が予測されているのか明らかにしていただきたい。
質問2.「居辺川【河川区間】3 事業目的」のところに「中流:河床低下対策として河床覆礫工や帯工を検討中」と書いています。この河床覆礫工とはどういうものなのでしょうか。具体的に説明いただきたい。またこの工法の実績があるのでしょうか。もしあるのであれば施工河川について明らかにしていただきたい。
なお、報告ならびに配布資料が掲載されているのは以下のページです。
第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング(十勝総合振興局)
********************
2015年11月19日
帯広建設管理部長 様
十勝自然保護協会
「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」での説明資料についての質問
貴職がさる11月4日に開催した「第1回北海道の管理河川の川づくりワーキング」で説明したであろう資料がホームページに掲載されています。これを見ましたが理解できないことがありますので質問します。次の2点について説明してください。なお回答は12月3日までにお願いいたします。
質問1.「居辺川【砂防区間】3事業目的」のところに「被災原因である、砂防区間内の河岸侵食、河床低下による土砂の流出、流出した土砂の堆積による河道閉塞や氾濫を抑制する」と書かれています。河道閉塞を抑制することが事業の目的であるなどとは当会とのこれまでの話し合いにおいては出てきませんでした。つまり今回貴職は事業目的に付け足したということになります。
さて、河道閉塞ですが、当会は以下のように理解しております。
「地すべり、がけくずれ、土石流などでくずれたり流されたりした大量の土砂(どしゃ)が、川をふさいで水の流れをせき止めることを河道閉塞といいます。土砂が自然の力で積もってダムのように川をふさぐので、『天然ダム』とか『土砂ダム』ということもあります。
河道閉塞は、川岸の斜面(しゃめん)で地すべりやがけくずれが起き、くずれた土砂が川に入って流れをせき止める場合と、上流から土石流となって流れてきた大量の土砂が川のとちゅうに積もって流れをせき止める場合があります。河道閉塞が起こると、せき止められた部分の上流側では、水がたまって池のようになり、周辺の道路や家が水につかる被害が出ることがあります。そして、たまった水の圧力で、土砂ダムが一気にくずれると、それは大きな土石流となって、下流に被害をもたらします。
このため、河道閉塞が起きたら、上流側にたまった水をポンプで排水(はいすい)したり、水を安全に流すための水路を掘(ほ)ったり、川をふさぐ土砂を取りのぞいたりする工事をおこないます。ただし、河道閉塞があっても周囲に被害が出る心配がない場所では、特に工事は行わないで、そのままにしておくこともあります。たまっていた水が少しずつぬけて、河道閉塞が自然になくなってしまうこともあります。」(土砂災害防止広報センターのホームページより)
河道閉塞は北海道では稀な現象であり、居辺川で河道閉塞が生じたなどというのはにわかに信じがたいことです。
ついては、河道閉塞が居辺川のどこで発生したのか、またどこで発生が予測されているのか明らかにしていただきたい。
質問2.「居辺川【河川区間】3 事業目的」のところに「中流:河床低下対策として河床覆礫工や帯工を検討中」と書いています。この河床覆礫工とはどういうものなのでしょうか。具体的に説明いただきたい。またこの工法の実績があるのでしょうか。もしあるのであれば施工河川について明らかにしていただきたい。
タグ :川づくりワーキング
幌加調整池通砂バイパストンネル工事についての要望と回答
居辺川砂防事業への質問に対する回答
平成27年度治水事業についての質問と意見に対する回答
平成27年度治水事業概要書についての質問と意見
「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れ」の回答への質問
北電の新得発電所建設計画環境影響評価方法書に意見書
居辺川砂防事業への質問に対する回答
平成27年度治水事業についての質問と意見に対する回答
平成27年度治水事業概要書についての質問と意見
「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れ」の回答への質問
北電の新得発電所建設計画環境影響評価方法書に意見書
Posted by 十勝自然保護協会 at 09:57│Comments(0)
│河川・ダム
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。