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十勝自然保護協会 活動速報 › 河川・ダム › 「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れ」の回答への質問

2016年04月09日

「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れ」の回答への質問

 当会の2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れに対し、3月8日付で十勝総合振興局長から回答がありましたが、理解できないところがあることから4月4日付で下記の質問書を送りました。


「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れ」の回答への質問

 当会の2015年8月17日付「居辺川砂防事業計画についての申し入れ」に対し、貴職より2016年3月8日付で回答がありました。この回答には理解できないところがありますので質問いたします。ご多忙とは思いますが、速やかに回答いただきますようお願いします。

1.「災害発生の原因である土砂の堆積に対する抜本的な対策とはなっていません。」とのことですが、抜本的な対策とは、2003(平成15)年の降雨を上回る雨量にも対応できる対策を言うのでしょうか。「抜本的な対策」が意味することについて説明いただきたい。

2.「再度災害を防止する」とのことですが、今後居辺川のどこでどのような災害が発生すると想定しているか明らかにしていただきたい。

3.1号床固工を設置する目的が曲線部に土砂堆積を促すことであるとの見解が示されました。ここの地形を見ると分かるように、右岸から流入する小河川が合流するため居辺川は水勢を弱め砂礫を堆積させています。つまり床固工をしなくともその目的が果たされているところです。河川の特性を見極めず横断構造物で河川を都合よくコントロールしようというのは人間の驕りであると考えます。異論があればきちんと説明していただきたい。

4.「明渠末端部分の改良については、河床低下状況を確認し、必要かどうか今後検討していきます。」とのことですが、いつ頃を目途に検討を終えるのか明らかにしていただきたい。

5.「区間Iより上流の源流部からの土砂供給は少ないが、区間Iでは、山地や河岸・河床の侵食により河岸・河床の侵食により土砂が流出することから、区間Ⅱへの土砂堆積は続きますのでその対策として、遊砂地は必要と判断します。」との回答がありました。
 (1)貴職は、区間Ⅰ(上流居辺橋-精進橋間)を砂礫供給不足区間としていますから、河岸・河床の侵食により土砂が流出するとしてもその量は限定されると考えます。異論があれば説明いただきたい。
 (2)また山地から侵食により土砂が流出すると主張していますが、この流域に山地と言えるほど起伏の大きいところは見当たりませんので、どこの山地からどれほどの量の土砂が流出すると想定しているのか説明していただきたい。
 (3)遊砂工が計画されている上流居辺橋の上流側は現在、砂礫の堆積により河道が大きく拡がっています。これはここで左岸から枝川が合流するため砂礫の運搬作用が減退するからです。このことは遊砂工が必要ないことを意味しています。異論があれば説明いただきたい。

6.「下流での河床浸食については、今後対応策を検討していきます。」とのことですが、いつ頃を目途に検討を終えるのか明らかにしていただきたい。


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Posted by 十勝自然保護協会 at 16:42│Comments(0)河川・ダム
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