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2016年06月17日
居辺川砂防事業への質問に対する回答
4月4日付けの「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れの回答への質問」に対し、十勝総合振興局より以下の回答がありました。
十勝自然保護協会 様
「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れの回答への質問」の回答について
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申しあげます。
2016年4月4日付け申し入れのありました「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れの回答への質問」につきまして次の通り回答をいたします。
1・申し入れ
「災害発生の原因である土砂の堆積に対する抜本的な対策とはなっていません。」とのことですが、抜本的な対策とは、2003(平成15)年の降雨を上回る雨量にも対応できる対策を言うのでしょうか。「抜本的な対策」が意味することについて説明いただきたい。
・回答
今までも説明しておりますが、洪水とともに流下する土砂が堆積することにより、洪水の流向が河岸や道路部に向かい、河岸・道路が決壊したり、下流への土砂流出が生じることを防止する対策です。
2・申し入れ
「再度災害を防止する」とのことですが、今後居辺川のどこでどのような災害が発生すると想定しているのか明らかにしていただきたい。
・回答
今までも説明しておりますが、道路や橋台背後の浸食、河岸決壊、区間Ⅱの土砂堆積による洪水流の氾濫等を想定しています。
3・申し入れ
1号床固工を設置する目的が曲線部に土砂堆積を促すことであるとの見解が示されました。ここの地形を見るとわかるように、右岸から流入する小河川が合流するため居辺川は水勢を弱め砂礫を堆積させています。つまり床固工をしなくともその目的が果たされているところです。河川の特性を見極めず横断構造物で河川を都合良くコントロールしようというのは人間の驕りであると考えます。異論があればきちんと説明していただきたい。
・回答
今までも説明しておりますが、1号床固工区間は土砂堆積だけではなく、洪水の流向が、河岸や東居辺橋道路部に向かうことで、河岸・道路が決壊することを防止する目的です。
4・申し入れ
「明渠末端部分の改良については、河床低下状況を確認し、必要かどうか今後検討していきます。」とのことですが、いつ頃を目処に検討を終えるのか明らかにしていただきたい。
・回答
柏陽橋上流の河道拡幅・床固工・砂礫被覆施工後の河道状況を確認した後と考えています。
5・申し入れ
「区間Ⅰより上流の源流部からの土砂供給は少ないが、区間Ⅰでは、山地や河岸・河床の浸食により土砂が流出することから、区間Ⅱへの土砂堆積は続きますのでその対策として、遊砂地は必要と判断します。」との回答がありました。
(1)貴職は、区間Ⅰ(上流居辺川-精進橋間)を砂礫供給不足区間としていますから、河岸・河床の浸食により土砂が流出するとしてもその量は限定されると考えます。異論があれば説明いただきたい。
(2)また山地から浸食により土砂が流出すると主張していますが、この流域に山地と言えるほどの起伏の大きいところは見あたりませんので、どこの山地からどれほどの量の土砂が流出すると想定しているのか説明していだだきたい。
(3)遊砂工が計画されている上流居辺橋の上流側は現在、砂礫の堆積により河道が大きく拡がっています。これはここで左岸から枝河が合流するために砂礫の運搬作用が減退するからです。このことは遊砂工が必要ないことを意味しています。異論があれば説明いただきたい。
・回答
(1)平成28年3月8日の回答通りです。
(2)東居辺橋下流左岸、東居辺橋上流右岸、柏陽橋上流左右岸、東大橋上流左右岸の山腹崩壊及び河床に貯まっている不安定土砂を含め約550,000m3と想定しております。
(3)今までも説明しておりますが、下流への影響を低減させることは出来ません。
6・申し入れ
「下流での河床浸食については、今後対応策を検討していきます。」とのことですが、いつ頃を目途に検討を終えるのか明らかにしていただきたい。
・今後回答
今後の調査や関係機関との協議結果を基に対応策の検討を行い、適宜川づくりワーキングに経過を報告していきます。
居辺川の計画は、川づくりワーキングでの議論も含めていきますので、是非川づくりワーキングへの参加をご検討ください。
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平成28年6月8日
十勝自然保護協会 様
十勝総合振興局長
「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れの回答への質問」の回答について
日頃、北海道の建設行政の推進につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、厚くお礼申しあげます。
2016年4月4日付け申し入れのありました「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れの回答への質問」につきまして次の通り回答をいたします。
1・申し入れ
「災害発生の原因である土砂の堆積に対する抜本的な対策とはなっていません。」とのことですが、抜本的な対策とは、2003(平成15)年の降雨を上回る雨量にも対応できる対策を言うのでしょうか。「抜本的な対策」が意味することについて説明いただきたい。
・回答
今までも説明しておりますが、洪水とともに流下する土砂が堆積することにより、洪水の流向が河岸や道路部に向かい、河岸・道路が決壊したり、下流への土砂流出が生じることを防止する対策です。
2・申し入れ
「再度災害を防止する」とのことですが、今後居辺川のどこでどのような災害が発生すると想定しているのか明らかにしていただきたい。
・回答
今までも説明しておりますが、道路や橋台背後の浸食、河岸決壊、区間Ⅱの土砂堆積による洪水流の氾濫等を想定しています。
3・申し入れ
1号床固工を設置する目的が曲線部に土砂堆積を促すことであるとの見解が示されました。ここの地形を見るとわかるように、右岸から流入する小河川が合流するため居辺川は水勢を弱め砂礫を堆積させています。つまり床固工をしなくともその目的が果たされているところです。河川の特性を見極めず横断構造物で河川を都合良くコントロールしようというのは人間の驕りであると考えます。異論があればきちんと説明していただきたい。
・回答
今までも説明しておりますが、1号床固工区間は土砂堆積だけではなく、洪水の流向が、河岸や東居辺橋道路部に向かうことで、河岸・道路が決壊することを防止する目的です。
4・申し入れ
「明渠末端部分の改良については、河床低下状況を確認し、必要かどうか今後検討していきます。」とのことですが、いつ頃を目処に検討を終えるのか明らかにしていただきたい。
・回答
柏陽橋上流の河道拡幅・床固工・砂礫被覆施工後の河道状況を確認した後と考えています。
5・申し入れ
「区間Ⅰより上流の源流部からの土砂供給は少ないが、区間Ⅰでは、山地や河岸・河床の浸食により土砂が流出することから、区間Ⅱへの土砂堆積は続きますのでその対策として、遊砂地は必要と判断します。」との回答がありました。
(1)貴職は、区間Ⅰ(上流居辺川-精進橋間)を砂礫供給不足区間としていますから、河岸・河床の浸食により土砂が流出するとしてもその量は限定されると考えます。異論があれば説明いただきたい。
(2)また山地から浸食により土砂が流出すると主張していますが、この流域に山地と言えるほどの起伏の大きいところは見あたりませんので、どこの山地からどれほどの量の土砂が流出すると想定しているのか説明していだだきたい。
(3)遊砂工が計画されている上流居辺橋の上流側は現在、砂礫の堆積により河道が大きく拡がっています。これはここで左岸から枝河が合流するために砂礫の運搬作用が減退するからです。このことは遊砂工が必要ないことを意味しています。異論があれば説明いただきたい。
・回答
(1)平成28年3月8日の回答通りです。
(2)東居辺橋下流左岸、東居辺橋上流右岸、柏陽橋上流左右岸、東大橋上流左右岸の山腹崩壊及び河床に貯まっている不安定土砂を含め約550,000m3と想定しております。
(3)今までも説明しておりますが、下流への影響を低減させることは出来ません。
6・申し入れ
「下流での河床浸食については、今後対応策を検討していきます。」とのことですが、いつ頃を目途に検討を終えるのか明らかにしていただきたい。
・今後回答
今後の調査や関係機関との協議結果を基に対応策の検討を行い、適宜川づくりワーキングに経過を報告していきます。
居辺川の計画は、川づくりワーキングでの議論も含めていきますので、是非川づくりワーキングへの参加をご検討ください。
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Posted by 十勝自然保護協会 at 11:48│Comments(0)
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