さぽろぐ

自然  |その他北海道

ログインヘルプ


十勝自然保護協会 活動速報 › 河川・ダム › 「ケショウヤナギを知る会」報告

2013年08月15日

「ケショウヤナギを知る会」報告

 8月11日に札内川の河川敷で若原正博氏を講師に「ケショウヤナギを知る会」が開催され、晴天の中、約20人が参加しました。

「ケショウヤナギを知る会」報告


 今回はケショウヤナギの観察がメインですが、ケショウヤナギのことに限らず、河川に生育するヤナギ類や河畔林のことまで幅広く興味深いお話が聴けました。

 河川に生育するヤナギには、砂礫地に生育して樹高が高くなるものと、泥質地に生育して樹高がそれほど高くならないものの二つのタイプがあるとのこと。前者にはケショウヤナギ、ドロノキ、オオバヤナギが、後者にはオノエヤナギ(ナガバヤナギ)、エゾノキヌヤナギなどが含まれるとのことです。

 また、河畔林はヤナギばかりではありません。ヤナギ林の下にはヤナギは生えず、ヤチダモやハルニレなどが入り込んで生育するそうです。

 河川敷が撹乱されて裸になったところに一番はじめに入ってくるのはヤナギやハンノキです。このような木はパイオニアと言われていますが、パイオニアになる木は菌根菌などで育つために、痩せた土地でも生育することができます。しかし、ヤチダモやハルニレはそのような土地では生育することができません。つまり、河畔林を育てるためにブルドーザーで河川敷をならしてヤチダモやハルニレを植えてもうまく育たないそうです。

 開発局などが河川敷で一カ所に何種類ものポット苗を植える「生態学的混播・混植法」を行っていますが、河畔林の更新を無視した手法といえるでしょう。

 ケショウヤナギは葉が小さく、枝がたくさん出て独特の樹形になるため、遠くからでも識別ができます。また、ケショウヤナギは砂礫地で更新し、100年くらい生きるとのこと。しかし、ダムなどで河川の流量が安定すると河川敷に樹木が茂り、ケショウヤナギが発芽できる砂礫地がなくなってしまいます。ケショウヤナギが生き続けるためには、洪水などでときどき河川敷が洗われることが必要なのです。



「ケショウヤナギを知る会」報告

ケショウヤナギの幼樹。新しく伸びた枝は化粧をしたように白い。


「ケショウヤナギを知る会」報告

ケショウヤナギの若木(写真中央の数本)。円錐形の樹形をしている。


「ケショウヤナギを知る会」報告

ケショウヤナギの成木(写真の中央の木)。


「ケショウヤナギを知る会」報告

オオバヤナギの芽生え。ケショウヤナギの芽生えとよく似ている。

 今回観察できたヤナギ類はケショウヤナギのほかにオノエヤナギ、エゾノキヌヤナギ、エゾヤナギ、ネコヤナギ、ケショウヤナギ、ドロノキ、オオバヤナギなど。特徴や識別ポイントなどを教えていただきました。



あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(河川・ダム)の記事画像
居辺川砂防事業見直しを! 十勝総合振興局に申入れ
河畔林伐採についての帯広開発建設部の回答
音更川堤防流失についての帯広開発建設部の 調査報告書
然別川の河畔林伐採に関して質問書を送付
魚が上れない魚道
然別川砂防ダムの改修問題
同じカテゴリー(河川・ダム)の記事
 幌加調整池通砂バイパストンネル工事についての要望と回答 (2022-07-22 16:26)
 居辺川砂防事業への質問に対する回答 (2016-06-17 11:48)
 平成27年度治水事業についての質問と意見に対する回答 (2016-06-14 14:53)
 平成27年度治水事業概要書についての質問と意見 (2016-06-14 14:41)
 「2015年8月17日付居辺川砂防事業計画についての申し入れ」の回答への質問 (2016-04-09 16:42)
 北電の新得発電所建設計画環境影響評価方法書に意見書 (2016-03-28 22:45)

Posted by 十勝自然保護協会 at 20:31│Comments(0)河川・ダム
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
「ケショウヤナギを知る会」報告
    コメント(0)