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十勝自然保護協会 活動速報 › その他 › 東大雪地域整備計画案への意見に対する回答

2011年04月16日

東大雪地域整備計画案への意見に対する回答

 当会は3月11日付で大雪山国立公園東大雪地域整備基本計画案に対する意見を環境省北海道地方環境事務所長に提出しました。
 同事務所長から4月8日付で回答がありましたので掲載します。

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【回答】1.ご意見のとおり修正いたしました。(報告書1ページ7行目)
【回答】2.ご意見を踏まえ、「2-3 生物多様性の保全」を追加し、以下を記載いたしました。(告書12ページ6行目)
『平成20年6月6日に施行された生物多様性基本法では、生きものが持つ個性とつながり」がもたらす恵みを将来にわたり上手に利用していくために、野生生物とその生息環境、及び生態系のつながりも含めて保全することとされている。また、平成22年10月に愛知県でCOPlO(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催され、その中で「生物多様性の認識を高めていくこと」「絶滅危倶種のなかでももっとも減退している種の保全状況を改善していくこと」等を目標とした「愛知ターゲット」が採択された。』
【回答】3.ご意見を踏まえ以下のとおり修正いたしました。(報告書15ページ)
 『大雪山は北海道の中央部に位置し、総面積450km2に及ぶ大規模火山であり、大小20をこえる火山体の集合である。第四期火山群の表大雪に対し、東大雪は、中生代に日高累層群の露出により形成された石狩岳、音更山、ユニ石狩岳等の石狩連峰、古い火山性山地であるウペペサンケ山やニペソツ山からなる。三股盆地に位置する十勝三股からはこれらの山々が一望できる。糠平湖(人造湖)周辺には、古糠平湖の湖成層が分布し、この地層から、ウダイカンバ等の植物化石が採取されている。少なくとも夏をはさむ二冬よりも長い期間、0℃以下の温度を保っている土壌・地層・岩石を永久凍土といい、大雪山の高山帯のほか十勝三股及び幌加にも分布している。』
【回答】4.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書16ページ10行目)
 『自然植生であるエゾマツートドマツ群集、下部針広混交林と、代償植生であるヤマハンノキ群落及び牧草地で構成されている。』
【回答】5.ご意見のとおり修正いたしました。(報告書20ページ4行目)
【回答】6.ご意見を踏まえ、「オオアカゲラ、キビタキ、シジュウカラ等」に修正いたしました。(報告書20ページ8行目)
【回答】7.ご意見を踏まえ、以下のとおり追記いたしました。(報告書35ページ)
 ◆十勝自然保護協会
 大雪山国立公園等十勝の自然環境保全に関わる調査活動・自然保護活動等に取り組んでいる。
 ◆ひがし大雪博物館友の会
 大雪山国立公園の自然に関する知識の啓発、向上を図るとともに、ひがし大雪博物館の発展に寄与することを目的として、研究会、講演会、講習会、談話会の開催等を行っている。
【回答】8.最終項に「11その他」を設け、貴十勝自然保護協会及びその他の団体等からの意見書等を添付いたしました。(報告書110ページ)
【回答】9.ご意見のとおり修正いたしました。(報告書49ページ6行目)
【回答】10.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書49ページ7行目)
 『雄大で奥深い原生的な自然環境を厳正に保全する。』
【回答】11.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書49ページ8行目)
 『雄大で奥深い山岳景観、~』
【回答】12.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書49ページ10行目)
 『~人為的な影響により本来の植生が失われた地域~』
【回答】13.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書52ページ10行目)
 『利用者のマナー、高山植物等の盗掘防止等の啓発活動を行う。』
【回答】14.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書52ページ12行目)
 『●生態系・生物多様性の保全に係る調査・研究のネットワーク等体制づくりを進める。』
【回答】15.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書53ページ31行目)
『・間近に糠平湖と接することのできる休息等の場を検討する。』
【回答】16.ご意見につきましては、今後の参考とさせていただきます。
【回答】17.項目の順序につきましては、環境省における施設整備の技術指針に基づいており、本案のとおりといたしました。「中核施設に求められる機能」の記述につきましては、ご意見を踏まえ以下のとおり修正いたしました。(報告書59ページ13行目)
 『中核施設に求められる機能は以下のように整理される。これらの機能の実現に当たっては、整備を行う環境省、上士幌町が相互に連携して取り組む。』
【回答】18.ご意見を踏まえ、『外来種防除等を推進する』に修正いたしました。また、カラマツはこの中に含まれます。(報告書68ページ5行目)
【回答】19.ワークショップで出された意見の中に「現在の眺望を確保する」趣旨の意見も出されていることから、積極的に植林等の手を加え植生復元するゾーンと、山岳景観の眺望を確保するゾーンにより対応することといたしました。
【回答】20.ご意見を踏まえ、『草原の広がり』を『希少種の生育地』に修正いたしました。
(報告書68ページ18行目)
【回答】21.本意見につきましては、「7-4施設計画」において、整理することとし、以下のとおり修正いたしました。(報告書72ページ7行目)
 『既存木道、東屋及びその周辺の保全と利用のあり方について今後も引き続き検討する。』
【回答】22.予算措置については、今後十勝三股における植生管理手法と合わせ検討することとしております。
【回答】23.管理運営の具体的な項目や要員等については、連携する町施設の検討や、今後の基本設計・実施設計と合わせ、引き続き検討していくこととしています。
【回答】24.今後の活動プログラムづくりの中で具体化していくこととしております。
【回答】25.ご意見を踏まえ、『外来種防除等の活動を行う』に修正いたしました。(報告書76ページ7行目)
【回答】26.ご意見を踏まえ、『多様な自然』に修正いたしました。(報告書76ページ10行目)
【回答】27.ご意見を踏まえ、『草原』を削除いたしました。(報告書76ページ10行目)
【回答】28.ご意見を踏まえ、9-2-4実施体制及び資料作成等に項を移動し、以下の通り修正いたしました。(報告書77ページ15行目)
 『●人づくり(利用ガイドラインの作成、ガイド養成、リスクマネジメント等』
【回答】29.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書76ページ30行目)
 『(植生復元、外来種の防除、自然と人との共生等)』
【回答】30.ご意見を踏まえ、以下のとおり修正いたしました。(報告書77ページ3行目)
 『●環境保全活動等(植生復元、外来種の防除、森林学習、登山道の維持補修等』)
【回答】31.上記のような活動もまた活動のコンセプトである「地域や自然の大切さについて学ぶ」ことにつながることから、本文のとおりとしました。
【回答】32.ご意見を踏まえ、上述(30)のとおり修正しました。



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Posted by 十勝自然保護協会 at 21:00│Comments(0)その他
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