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十勝自然保護協会 活動速報 › 河川・ダム › 河畔林伐採についての再質問書に回答

2009年08月06日

河畔林伐採についての再質問書に回答

 帯広開発建設部より、河畔林伐採についての再質問書に回答がありました。然別築堤周辺の洪水対策として伐採したとのことですが、ここの下流には帯広市があり、洪水を速やかに流下させると下流の帯広市に洪水が早く到達して危険性が増すと考えられます。上流での河畔林伐採は人口密集地を洪水から守る対策と逆行します。開発局は帯広市周辺での破堤を想定したシュミレーションを公開し、大掛かりな水路掘削工事を行なうとしていますが、水路掘削の根拠すら説明していません。河畔林伐採によって下流域の危険性を高め、自然の節理に反する水路掘削に税金を投入するという二重の愚行といえます。なお、3の環境調査については何ら具体性がありません。4は、これまで当会に治水説明会の案内を送付しなかった理由と、事業説明会に参加した団体の名称が個人情報だとすることの法的根拠について質問したのですが、意味不明の回答です。

********************


平成21年8月3日

十勝自然保護協会会長 様
帯広開発建設部 治水課長


然別川の国見橋下流で行われた河畔林伐採についての再質問書(回答)


 日頃より、帯広開発建設部の治水事業に閲しまして、ご指導ご鞭撞を頂き厚く御礼申し上げます。
 さて、この度の再質問書に対しまして以下のとおり回答いたします。

1の質問に対する回答
 増水時の流れを速やかに流下させ水位を低下させることで堤防決壊等による氾濫の危険
性を低下させ、然別築堤周辺の地域の安全性を回復させたものです。

2の質問に対する回答
① 売却できない伐採木や枝等は、一般廃棄物として帯広市、音吏町、芽室町の処理場へ搬入されています。搬入後は、再生できるものはウッドチップやおがくずとして再利用されていると聞いています。
② 材積 約440m3
③ 下士幌資材ヤード(音更町下士幌北1線東地先)
④ 一般競争入札
⑤ H21年6月29日契約
  売却量 約690m3 (国見橋下流の伐採木約440m3含む)
  売却額 4,525,500円(消費税込み)
  売却先 更別森林組合

3の質問に対する回答
①河畔林が繁茂している状態では、増水時の流れが妨げられ水位上昇が生じるため、堤防決壊等による氾濫の危険性が高まります。よって、当該地域の治水の安全性を回復させるため、伐採が必要と判断しました。
②調査は、草木の分布状況を調べました。
③今回の伐採は、当該地域の治水の安全性を回復させるために行ったものであり、やむを得ないと考えています。

4の質問に対する回答
① 昨年までは、過年度のデータを基に案内を出していたためです。今年度からは、参加案内を広げました。
② 目的が不明であり、団体名から個人名が特定されることから、回答を控えさせていただきます。


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Posted by 十勝自然保護協会 at 16:58│Comments(0)河川・ダム
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